アザラシの感覚
アザラシの視覚
アザラシの眼球は陸生の食肉類に比べて、全体的に大きいです。
ギョロっとした目が愛くるしいですね。
南半球に生息するアザラシではロスアザラシが、
北半球に分布しているアザラシの中では、クラカケアザラシが
特に大きい目を持っています。
さて、それだけ大きいアザラシの目ですが、実は人間などの網膜にある色を識別する錘状体と呼ばれる組織が、
アザラシの眼球内にはなく、明るさを感じる棹状体だけなので、アザラシの目では色が識別できないと言われています。
アザラシのショーなどで、遠くから餌を投げてそれをキャッチするものが
多く取り入れられていますが、単色の光により周囲の状況を見分けているのは、
すごいことだと思いませんか。
ちなみにアザラシが陸上にいるとき、目の下が濡れて、
まるで泣いているように見えることがあります。
これは涙を鼻腔に流す鼻涙管がないため、外にあふれて出ているためで、
人間が涙を流す(泣いている)のとは理由が違います。
しかし、それはそれでアザラシのかわいい一面でもあります。
アザラシの聴覚
アザラシは、生息地域により暗い水中で魚を取る必要に迫られる種もいます。
そのため、アザラシの視覚以外の感覚は大変鋭いものが多いです。
特に聴覚は優れています。
アザラシの耳は、人間やその他の陸上生物のように耳たぶにあたる部分がないため
分かりづらいですが、目の横に耳の穴が存在しています。
ここで周囲の音を聞き分け、視覚だけでは泳ぎきれない暗い水中を
高速で泳ぐことが可能になっているのです。
また、ゴマフアザラシなどの種は水中でクリック音を発することにより、
お互いにエコロケーションを行っていると考えられています。
また水族館などでもアザラシが周囲の物音に敏感に反応する様子を観察することが
できますので、水族館に足を運ぶ機会があれば、アザラシの動きをよく観察してみてくださいね。
(水槽のガラスをたたいたりしちゃダメですが)
アザラシの嗅覚
アザラシの母親が、自分の子供と他の子供を見分けるために、
視覚だけでなく匂いを使って判断していると言われています。
同じような種類の動物であるアシカ科も親が子を確認するのに嗅覚が使われています。
アザラシの嗅覚は大変優れているのです。
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