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旧約聖書きゅうやくせいしょのおはなし

世界のはじまり

世界と、そこにあるすべてのものをつくられたのは、神さまです。神さまは7日間をかけてすべてを作られました。
神さまははじめに光とやみを、それから天と地、海と陸、草木や動物を作られ、最後に男と女、二人の人間をつくられました。
彼らが「アダム」と「エバ」です。

アダムを作られた神さま

はじめての「つみ」

アダムとエバは天の国に住んでおり、いつまでも死なない命をもっていました。
天の国にはくだものがなる木がたくさんあり、二人とも自由にとって食べてよいことになっていましたが、ただひとつだけ食べてはいけないといわれた木の実がありました。
二人はそのいいつけをきちんとまもっていましたが、ある日ずるいヘビがやってきて、エバに「すごくおいしいんだから。こっそり食べてごらん」といいました。
エバは神さまにかくれて木の実を食べてしまい、アダムにも食べさせました。
こうして神さまのいいつけにそむいて木の実を食べてしまったことで、人間は初めての「罪(つみ」をおかしてしまいました。
二人はばつとして天の国を追い出され、いつまでも死なない命もとりあげられ、「いつか死んでしまう命」で生きていくことになりました。
そして、いつか死んでしまうかわりに、人間は子供をうんで増えることになりました。

木の実を食べてしまったエバ

ノアのはこぶね

時がたって、たくさんに増えた人々は、とてもだらけた生活をおくっていました。
神さまはこれをみて、はらをたてられ、地上のものすべてを洪水(こうずい)で流してしまおうと決心されました。
けれども、その前に神さまのことを信じていたノアとその家族だけは助けてやろうと思われ、ノアにこういわれました。
「わたしはこの地上のものをすべて洪水で流して、なくしてしまおう。だからおまえは洪水のあとも生きのこれるように、大きな船をつくり、か家族とすべての動物を2ひきずつつれて、にげなさい」
ノアは箱のような大きな船をつくり、洪水のあいだ船にのって水にのまれないように暮らしていました。
やがて水がひき、地面が見えてきました。神さまは「もう二度と世界をほろぼすようなことはしない」と約束され、ノアのこどもたちや動物たちは、新しくなった地上にふえていきました。

アブラハムのたびだち

人間はどんどん増えました。イスラエルの土地に住む人たちは、本当の神さまのことを忘れ、夜空にのぼる月を神さまだと思ってあがめていました。
そんなとき、アブラハムというおじいさんの心に神さまの声がひびきました。
「アブラハムよ、ここの土地をはなれて、私の教える場所にいきなさい。そこであなたの子孫がふえるでしょう」
アブラハムは神さまを心からしんじていたので、あぶない旅であることをしょうちで家を出ました。そしてカナンというところにつき、 そこでアブラハムの子孫はたくさん増えました。みんな本当の神さまを信じる人たちでした。

アブラハムとイサク

ある日、神さまはアブラハムがどれほど神さまのことを信じているかためすため、このようにいわれました。
「おまえの子供のイサクを私にささげなさい」
神さまにささげられた動物はみんな殺されなくてはなりません。アブラハムはそれでも、神さまはかならず良いようにしてくださると信じて、おさないイサクをささげものの場所につれていき、イサクを殺して神さまにささげようとしました。
神さまはそれをみて「もうよい。おまえが私を信じる気持ちはたしかなものだとわかった。イサクをつれて帰りなさい」といわれました。
そしてアブラハムもイサクもぶじに家にかえりました。

神さまにささげられそうになったイサク

すえっこのヨセフ

イサクは大きくなってヤコブという子ができ、ヤコブは大きくなって12人の子供ができました。
12人のいちばん下の弟のヨセフは、ヤコブにとてもかわいがられて、少しなまいきだったので、お兄さんたちはやきもちをやき、ヨセフをだまして外に追い出してしまいました。
ヨセフは死にそうになりながら、エジプトにたどりつきました。ヨセフは王さまにいっしょうけんめいつかえて、大人になったときには次のエジプトの王さまになりました。
そのころ、お兄さんたちのすんでいたところでは、はたけの作物がとれず、みんなおなかをすかせて死にそうに なっていました。
エジプトに食べ物をめぐんでもらいにきたお兄さんたちは、王さまが自分たちの弟と知ってびっくりしました。 ヨセフは、昔いじめられたうらみを持つこともなく、お兄さんたちに親切にしてやり、 お兄さんたちはエジプトで幸せに暮らすことができるようになりました。