オランダ語世界に関連する日本語書籍

Japanstalige boeken over de Nederlandstalige Wereld

 原則として,わたしが持っているか見たことがあるものだけをリストしていますので,抜けているものもたくさんあるはず.

付録

  1. オランダ語世界に関する外国語書籍
  2. 翻訳されたオランダ文学
番外:オランダ語で書かれた日本についての本

このほかの書籍・文献リスト

  1. 本間栄男さんのほんまのほんだなにあるオランダについての本は,オランダ史,現代オランダ紹介をはじめ,オランダの哲学者・思想家の著書なども含めたリストです.
  2. ベルギーに関しては上西秀明さんのベルギー関連邦語文献をお薦めします.
  3. オランダ政府観光局のウェブサイトにも書籍リストが.比較的新しい一般書です.
  4. 下記のトラベルジャーナルのガイドブック巻末のブックガイドはオランダ関連書をひろく収集しています.

うんと古いものは,なんといっても
千葉大学附属図書館亥鼻分館所蔵の蘭学資料
かの「蘭学事始」など,同分館の「東洋医学古書コレクション」のなかの 蘭学資料の解説

今来陸郎編,「中欧史<新版>」(世界各国史7), 山川出版社,1971.
ベネルクス各国とオーストリア,スイスの歴史.

モーリス・ブロール(西村六郎訳),「オランダ史」 (文庫クセジュ752),白水社,1994(1974). [括弧内は原著の発行年]

森銑三,「おらんだ正月:江戸時代の科学者達」(冨山房百科文庫), 冨山房,1978.

アリステア・マクリーン(沢川進訳),「防潮門」,早川書房,1985(1983).
サスペンス作家のマクリーンがアムステルダム・スヒップホル (スキポール)空港を水没させてしまった.マクリーンは1969年にも オランダを舞台にした“Puppet on a chain”(Fontana/Collins) を書いています. そちらは映画化されたくらいですから,きっと翻訳もあるのでしょう.

井上隆一郎,「開放国家オランダ:戦略と歴史」,筑摩書房, 1986.
著者は,1981年から3年余りオランダに駐在していました.

石川照雄編著,「ちょっと違ったデザインシリーズ/オランダブック」 (別冊商店建築32),商店建築社,1987.
オランダ的風景を形づくっている人工のあらゆるパターンを写真で紹介 しています.ときどき眺めていますが,あきない.

北野道彦・相原正義,「利根運河:利根・江戸川を結ぶ船の道」,崙書房出版,1989.
オランダ土木技師ムルデルの指導で完成した日本最大の運河.東京理科大学野田キャンパスはこの運河の岸にあります.

今井宏, 「絶対君主の時代(世界の歴史13)」,河出書房新社,1989.
pp.87-120 オランダの光と影.短いのでさっと読めて頭にはいる.

フローラ・ルイス(友田錫訳), 「ヨーロッパ:民族のモザイク(上)」,河出書房新社,1990.
(Lewis, F., Europe: a tapestry of nations. Simon & Schuster, 1987)
第16章 オランダ:父親型の国

ドナルド・I・グリンバーグ(矢代真己訳),「オランダの都市と集住: 多様性の中の統一1900−40」,住まいの図書館出版局,1990(1982).

吉屋敬,「楡の木の下で:オランダで想うこと」,未来社, 1990.
オランダ生活の長い画家のエッセイ.

ブリジット・デュ=タネ・横山研二,「EC通はビジネス上手への道: ヨーロッパ12カ国気質裏事情」,講談社,1992.
(Du Tanney, B. & Yokoyama, K., Le Savoir-vivre en Europe. Paris, Les Editions Ramsay, 1991)
第9章うさぎ小屋身分憧れの的.オランダは「インテリアこだわり」派

皆越尚子,「オランダ雑学事始」,彩流社, 1989, 改訂1991.
筆者はオランダ経済省の企業誘致局駐日代表部で日本企業がオランダに進 出することを促進したり支援する仕事をされています.
第1部 オランダの素顔
第2部 オランダと日本

司馬遼太郎,「街道をゆく35 オランダ紀行」,朝日新聞社, 1991.
89年9月から10月にかけて,2週間ばかりの取材旅行で書いたとは思えない.筆力もさることながら,準備作業の厚みを感じさせます.98年にNHKスペシャルとしてテレビ化され,その取材記録が出版されました.

岡崎久彦, 「繁栄と衰退と:オランダ史に日本が見える」,文藝春秋,1991.
商売に熱心で安全保障の手を抜いた黄金時代のオランダと現代日本を重ね合わせています.「文藝春秋」誌90年1月号から10月号に連載されたもの.資料のせいもあり視点はややイギリス寄り.

田中憲一,「ドリーマー号最後の旅:ヨーロッパ運河紀行」, 丸善ライブラリー,1992.
自家用のヨットでオランダからパリ,地中海を経て大西洋に運河の旅を続けた田中一家の記録.この本が扱う最後の旅ではフランスと並んでベルギーとオランダの運河の旅が詳しく書かれています.

江村洋,「カール五世:中世ヨーロッパ最後の栄光」,東京書籍,1992.
ネーデルラントはヘント(Ghent)でブルゴーニュ公の息子として生まれたハプスブルク家のカール,神聖ローマ帝国皇帝カール五世は,ややこしいことにまたスペイン王でもある.オランダ建国の父であるオラニェ家の沈黙公ウィレムにとっては主君にあたりますし,ウィレムの伯父ヘンドリック3世はカールの侍従長を勤めていました..

根本孝,「オランダ豊かさ事情」,同文館, 1992.
明治大学教授で労務管理論の専門家である著者が,一年間のオランダ生活をもとに綴ったエッセイ集.
さらに参考文献が沢山あがっているのが便利.

金井圓,「近世日本とオランダ」(放送大学教材21367-1-9311), (財)放送大学教育振興会,1993.

塩谷饒,「オランダ語文法入門(第三版)」,大学書林,1993.

宮澤眞一,「鹿児島異国ロマンの旅」,高城書房,1993.
鹿児島で出たいわゆる地方出版の本.鹿児島とオランダの関わりについても少々. 書評はこちら

泰流社編集部編,「オランダ語単語集:日本語英語対照」, 泰流社,1993.
2000語を日本語から引くもので,あいうえお順に配置されています.2500円.蘭和辞典は94年に講談社から出ましたが,和蘭の辞典がないので,これはそれに一番近い.なお700語でよろしければこちら

小川秀樹,「ベルギー:ヨーロッパの見える国」(新潮選書), 新潮社,1994.

根本孝,「オランダ生活物語:続・生活大国への旅」,同文館, 1994.
前著同様ここにも参考文献が沢山.

KLMオランダ航空ウィンドミル編集部編,「日蘭交流の歴史を歩く」,NTT出版, 1994.
KLM和文機内誌ウィンドミルの連載「日蘭史断章」から,解体新書,出島,フォン・ジーボルト,ケンペル,エッセル(画家エッシャーの父でお雇い外国人),開陽丸等に関する50編.

ガリマール社・同朋社編集,「アムステルダム」 ([旅する21世紀]ブック・望遠郷6),同朋舎出版, 1994.
仏ガリマール社のガイドブックの訳書.図版の多い,目でみるアムステルダム百科事典.「文学者の見たアムステルダム」というセクションがあって,主にフランスの哲学者や文学者が描いたアムステルダムの断片が解説付きで載っている.

Sterkenburg, P.G.J. van, Boot, W.J. ,(財)日蘭学会監修,「講談社オランダ語辞典」,講談社,1994[6,000円]
蘭英辞書を下敷きにした52,000語.それぞれの単語にわざわざ英語表記がそえられていますが,なんの役に立つのかはよくわかりません.類書がないのでやはり便利です.
巻末付録の「オランダ語の沿革史」「文字・発音・文法」 が充実してる.
2000/06/08: 執筆者のおひとりでいらっしゃる京都大学の松田清先生から,英語表記はオランダ人の使用を考慮した編者の強い要望があったためとうかがい,疑問が解けました.日本語を学ぶオランダ人のために,オランダ語の訳の日本語にもう一度英語の訳がついているわけです.

メアリー・M・ロジャース(後藤安彦訳),「オランダ」 (目で見る世界の国々22),国土社,1994(1991). [括弧内は原著の発行年]
地理,歴史,社会と文化,経済をコンパクト(68頁)に解説.索引あり.書評はこちら

栗原福也監修,「オランダ・ベルギー」 (読んで旅する世界の歴史と文化),新潮社,1995.
索引,年表,人名事典などの資料が整った解説書.本文は色刷りの写真入り.

尾崎彰宏,「レンブラント工房:絵画市場を翔けた画家」 (講談社選書メチエ57),講談社,1995.
同時代人の自伝や手記などを駆使して,レンブラントの事業の実態に迫る.レンブラントの陰に隠れてしまった友人でライバルのヤン・リーフェンス(Jan Lievens)との関係なども.縦組みのせいかオランダ語の人名が全部カタカナ化されているのが残念.ただしこのカナ表記はある原則に従ったしっかりしたものです.参考文献や索引がきっちり用意されている点も立派.欲をいえば索引くらいはカタカナに原語を添えて欲しかった.

関連書: Ernst van de Wetering, Rembrandt - The Painter at Work. Amsterdam: Amsterdam University Press, 1997, ISBN 90 5356 239 7, 24,5 x 28 cm, hardback, 340 pages, Fl. 125,- こちらはレンブラントの技法や工房運営を350点の図版を駆使して論じたもの.英文.

ジャネット・あかね・シャボット「オランダからの手紙:わたしがオランダ人になったわけ」,泰流社,1995.
根本孝氏がオランダ社会を好意的な訪問者の目で捉えているとするなら, シャボット氏は住人としてそのよいところも悪いところも見ています.

ジャネット・あかね・シャボット「オランダ暮らし十二か月」, 平凡社,1995.
かつて在オランダ日本商工会議所の機関紙「かわら版」に連載され, 「オランダ知ったかぶり」という原題で自費出版されたもの. 「オランダからの手紙」のほうがこの本の続編になるのだと思います. オランダのサンタクロース,「シント・ニコラスの日」については, この本の記述が一番生き生きとそのありさまを伝えていると言ってよいでしょう.

ジャネット・あかね・シャボット「自ら死を選ぶ権利:オランダ安楽死のすべて」,徳間書店 ,1995.

平沢一郎,「オランダ水辺紀行」,東京書籍, 1995.
著者は写真家.写真集ではなく,オランダ的なもの万般を紹介する 写真の沢山入ったエッセイ集.さすがに観光写真ではなく,かといって 難しい芸術写真でもなく,水と関わりの深いオランダとその人々の生活の さりげないひとこまひとこまを絵にしているのが楽しい.

根本孝,「オランダ歩・歩・歩:新・生活大国への旅」,同文館, 1996.
3部作エッセイ集第3作.著者はこの本でオランダ社会の善意の賞賛者と しての地位を確立されたようです.風車や木靴やチューリップといった珍しい 風物や長崎の出島を通じた交流への関心など過去志向のオランダ観が多かった なかで,現代のオランダ社会のありように注目して魅力的に紹介された貢献は 大きいといえましょう.

堀越孝一,「ブルゴーニュ家:中世の秋の歴史」 (講談社現代新書),講談社,1996.
1477年にハプスブルク家が入り込んでくるまで,現在のベルギーオランダ語圏とオランダの大部分(フランドル,ホーラント,セーラント,ブラバント)はブルゴーニュ侯家の領土でした.

宮下志朗,「エラスムスはブルゴーニュワインがお好き: ルネサンスつもる話」,白水社,1996.
中世・ルネサンス(日本の室町から戦国時代)を専門とするフランス文学者のエッセイ集.表題のエラスムスをはじめ,ブリュッヘ(ブルージュ)で活躍したメムリンク,ティル・オイレンシュピーゲルなどについてのエピソードあり. ちなみに,ルネサンス最大の人文学者といわれるエラスムス(1466?−1536)の像を船尾につけたオランダ船リーフデ号は関ヶ原の合戦の1600年,豊後沖にその傷ついた姿を現わします.

谷口長世,「アンネ・フランク:心の旅路」,講談社,1996.
毎日新聞の連載をもとにした紀行.

B・V・A・レーリンク,A・カッセーゼ(小菅信子訳),「レーリンク判事の東京裁判:歴史的証言と展望」,新曜社,1996(1993).
Roling, B.V.A. and Cassese, A., The Tokyo Trial and beyond: Reflections of a peacemonger. Polity Press in association with Blackwell. の訳.Rolingのoの上にはウムラウト記号.

川端喜美子,「オランダ語基本単語2000」,語研,1996.
「聴いて,話すための」というシリーズの一冊.語は使用場面別に 整理されています.簡単な文法解説あり.別売りカセットテープあり.

Doring Kindersley・同朋社出版編集,「アムステルダム」 ([地球・街角ガイド]タビト12),同朋舎出版, 1997.
英Doring Kindersley社の Eyewitness Travel Guides シリーズの一冊の訳書. これも望遠郷と同様図版の多い目でみるアムステルダム百科事典.

地球の歩き方編集室,「地球の歩き方(45)オランダ・ベルギー・ルクセンブルク 1997〜1998年版」,ダイヤモンド・ビッグ社,1997.
日本語で書かれたガイドとしては一番詳しいかもしれない.食べ物屋とか 安い宿とかまたいわゆる見どころ情報とかが豊富.同朋社出版の上記の2冊と 読み比べてみると面白い.

トビイ ルツ,「ベルギー・アントワープへの招待」,PHP研究所,1997.
著者はアントワープ王立美術アカデミー在学中のフリーイラストレータ. 当然,自作の挿し絵入り.

真砂博成,「五月の嵐:ドイツ電撃作戦とダンケルク」,創元社,1997.
ベルギー・オランダが主要な舞台になった1940年の西部戦線大攻勢の史話.

ジョルジュ=アンリ・デュモン(村上直久訳),「ベルギー史」 (文庫クセジュ790),白水社,1997(1991). [括弧内は原著の発行年]

L・ファン・プールヘースト(水島治郎・塚原東吾訳), 「東京裁判とオランダ」,みすず書房,1997(1989). [括弧内は原著の発行年]
L. van Poelgeest, Nederland en het Tribunaal van Tokio. Arnhem: Gouda Quint, 1989 の訳.太平洋戦争後,東京の戦犯裁判で判事を勤めた オランダのレーリンクの事績を中心に,裁判でのオランダの役割と,後年日本人 戦犯の釈放の決定にオランダがどうか関わったかを論じています.

堀淳一,「風変わりオランダ紀行:島・水郷湿原・丘・多稜郭」 ,東京書籍,1997.
地図をテーマに多くの紀行やエッセイをものしている著者によるオランダ 案内.著者自身の撮影になる写真も鮮明で枠にとらわれない.月並みな観光は 卒業した方々がオランダへの旅を計画されるとき,必読の一冊です.オランダ 語の地名の現地音を写しているカタカナ表記が正確.また色彩を表現する語彙 がたいへん豊富:芝地のミントグリーン,納戸鼠色の針葉樹林,山葵色の...

長谷川輝夫・大久保桂子・土肥恒之,「ヨーロッパ近世の開花( 世界の歴史17)」,中央公論社,1997.
第5章「戦乱の世紀」,第8章「二つの海洋国家」にオランダに関する記載が.

片桐一男,「開かれた鎖国:長崎出島の人・物・情報」(講談社現代新書) ,講談社,1997.
オランダ船の入港手続,阿蘭陀風説書, 沈没したオランダ船の引き上げの工夫など.

田中弘美,「オランダのくらし」(世界各地のくらし 26), ポプラ社, 1997.
児童図書館に必ず一冊という趣の本ですが,大人にも向きます.書評はこちら

加藤祐三・川北稔,「アジアと欧米世界(世界の歴史25)」,中央公論社, 1998.
第4章「ヨーロッパの生活革命」に17世紀の海洋国家として世界のヘゲモニ ーを握ったオランダの姿が描かれています.

下條美智彦,「ベネルクス三国の行政文化」,早稲田大学出版部, 1998.

小川洋子,「アンネ・フランクの記憶」,角川文庫,1998.
95年に出た単行本の文庫化.少女の頃からアンネの日記の熱心な読者 だった著者が,オランダなどにアンネにゆかりの場所を訪ね,アンネを知る ひとをインタビューした記録です.

NHK「街道をゆく」プロジェクト, 「司馬遼太郎の風景(5)NHKスペシャル「オランダ紀行」, NHK出版,1998.
朝日出版社刊 「街道をゆく35 オランダ紀行」にもとづく NHKスペシャル番組(1998年に放映)の取材記録.写真多数.

松田清, 「洋学の書誌的研究」, 京都:臨川書店, 1998.
蘭学勃興期から幕末までをカバーする780ページの大著.この本は 例外的に現物をまだ見ていません.

岡崎久彦,「繁栄と衰退と:オランダ史に日本が見える」,文春文庫, 1999.
1991年に単行本として出たものの 文庫化.巻末の高野橋 康氏による「16世紀から17世紀にかけての ネーデルラント」の地図も便利.アムステルダム,ハーレム,ナールデン, マイデンなどが当時は海辺にあったのがよくわかるし,「水に囲まれた」 ホーラント州,ゼーラント州,ユトレヒト州の攻略にスペイン軍が苦労したのも 想像がつきます.
歴史好きのhizhizさんによる オランダ史総覧は この本の要約.(2000/04/01 移転先の URL に訂正)

ECG編集室,「オランダ:“何でもあり”の王国へようこそ」, トラベルジャーナル,1999.
ヨーロッパ・カルチャーガイドというシリーズの第12巻. 風車と木靴でも,レンブラントとゴッホ(だけ)でもない, 現代のオランダの文化と生活の諸側面を描き出している佳作. 著者たちはオランダ在住だったり,オランダに永く関わってきた人たち.

B.C.ドナルドソン(石川光庸・河崎靖訳), 「オランダ語誌:小さな国の大きな言語への旅」, 現代書館,1999.
(Donaldson, B.C., Dutch: A lingusitic history of Holland and Belgium. 1983 の部分訳)
原書の第1部 オランダ語の現在,第2部 オランダ語の歴史 (A.オランダ語の外面的歴史 B.歴史文法)のうち,2のB 以外を訳出したもの.オランダ語「を」習うためではなく, オランダ語「について」学ぶための本.類書がない.

G.トラウシュ(岩崎允彦訳), 「ルクセンブルクの歴史:小さな国の大きな歴史」, 刀水書房,1999.
(Trausch, G., Histoire du Luxembourg, Hatier, 1992 の訳)

上林好之,「日本の川を甦らせた技師デ・レイケ」, 草思社,1999.

小林頼子,「フェルメールの世界:17世紀オランダ風俗画家の軌跡」 (NHKブックス870),日本放送出版協会,1999.

河野實,「日本の中のオランダを歩く」, 彩流社,1999.
日蘭400周年を記念して,各地に残るオランダ人との交流の記念碑や 記念碑的構造物などを訪ね,写真と文章で構成しています.

林丈二,「オランダ歩けば」, 廣済堂出版,2000.
ほかにも「歩けば」シリーズの本を出しているイラストレータ・ デザイナの旅の絵日記.99年5月17日から6月9日まで,オランダの 各都市で主に古い建物の絵看板ヘーフェルステーン(gevelsteen)を撮って まわった.名所写真とはちょっと違った写真が楽しい.

田辺雅文・藤塚晴夫,「オランダ:栄光の“17世紀”を行く」(旅名人ブックス), 日経BP社,2000.
辞典のようにひくガイドブックが多い中,連合東インド会社ゆかりの 地など日本との関わりの多い土地を中心に,読むガイドブックに仕立ててあ ります.写真も多数.アムステルダム中央駅を東京駅のモデルとする ような勇み足もありますが, 観光地を巡るだけの案内書とは一線を画する好著.

片桐一男,「江戸のオランダ人:カピタンの江戸参府」(中公新書) ,中央公論新社,2000.

片桐一男,「出島:異文化交流の舞台」(集英社新書) ,集英社,2000.

長坂寿久, 「オランダモデル:制度疲労なき成熟社会」 , 日本経済新聞社,2000.
「長坂寿久著『オランダモデル』を読む」のページはわたしの読書ノートです.

M・ダッシュ(明石三世訳), 「チューリップ・バブル:人間を狂わせた花の物語」,文春文庫,2000.
(Dash, M., Tulpomania, ???, 1999 の訳)
チューリップがパミール高原からオスマントルコ を経てヨーロッパにたどり着き,1634年から37年オランダのチューリップ狂時代を迎えるまで.当時のオランダ人の生活ぶりなども書き込まれている.

上野健太郎,「スペインハプスブルク カルロス五世の旅」, JTB,2000.
神聖ローマ帝国皇帝としてヨーロッパ中を駆けずりまわった カレル5世,その足跡をまた10年にわたって追いかけまわした 著者の歴史紀行. カレルの事跡の記述は概ね江村(1992)と 重なっていますが,著者自身の目と足で確かめたものであることと, 江村が年月で止めているところを日付まで入れたりしているところが ユニーク.2000年はカレルの生誕500周年を記念する年でもあります.

白石隆,「海の帝国:アジアをどう考えるか」(中公新書), 中央公論新社,2000.
第3章『よちよち歩きのリヴァイアサン』のオランダ東インド国家の節 (pp.68-74), 第5章『文明化の論理』などにオランダとインドネシアの関わりが.

永積昭,「オランダ東インド会社」(講談社学術文庫), 講談社,2000.
1971年近藤出版社刊の文庫化.アジアの側に重点を置いたオランダ東インド会社(VOC)の歴史です.デリーフデ号が日本に来た事情や,ネーデルラント連邦共和国そのものの成立とその後の歴史についてもわかるようになっています.2002年はVOC誕生400周年なので,これから類書がいろいろ出てくるのかもしれません.

石塚さとし,「ベルギー・つくられた連邦国家」,明石書店,2000.
もと区議会議員,都議会議員,現在は衆議院議員秘書で成城大学大学院に在籍する著者が,同大学院に提出した修士論文を元にして書き上げた本.1830年に独立してからのベルギー王国の政治史を数回にわたる憲法改正=連邦制の再編を軸に記しています.

オーツキョーコ,「オランダ式倹約セラピー」(ムックセレクト713), ロングセラーズ,2001.
誰かが書くのではないか,誰かに書いてほしいと思っていた一冊.倹約精神旺盛なわりに使うときには使うオランダ人の生態を赤裸々にとらえている.巻末にお金に関するオランダのことわざ一覧も.これなあに:不思議なオランダみやげに「その6」としてとりあげた超倹約グッズも67頁に登場します.

松井満夫,「痴愚の女神とオランダ人」,郁朋社,2001.
まだ実物を見ていません.オランダ人に対する悪口を集めたものとか.

水島治郎,「戦後オランダの政治構造:ネオ・コーポラティズムと所得政策」,東京大学出版会,2001.

倉部誠,「物語オランダ人」(文春新書181),文藝春秋,2001.
著者は職場でオランダ人と一緒に働く機会が多く,愛憎半ばする気持ち.最初ばかにけなしていたかと思うと,後半ではオランダ社会を賞賛しているふうでもある.

小林頼子,「ヤン・ライケン西洋職人図集」,八坂書房,2001.
アムステルダムの詩人で銅版画家の Jan Luyken(1649-1712, Luikenとも)が著し,1694年に発行された“Menselyk Bedryf”(「人の営み」)の翻訳と解説.当時の職業100種の図に教訓的な詩を添えている.menselijk(人の,mens=人),bedrijf は行い,事業,そして今日では経営体=会社を表すことが多い.アムステルダムの美術館地区には彼の名の付いた通りに同名のホテルがあり,日本からの宿泊客も多いようです.

ネーダーコールン靖子,「美しいままで」,祥伝社,2001.
ガンが再発し1997年に安楽死を選ばれたネーダーコールン靖子氏の日記を編集したもの.1974年の秋から日本語補習学校で教えるようになったとあるので,あるいはお目にかかったことがあるのかもしれない.巻末に編者の秋月史氏によるオランダの安楽死制度の簡潔な解説あり.

白石一郎,「航海者」(上,下),幻冬舎文庫,2001.
ウィリアム・アダムスを主人公にした小説.99年に単行本として出版されたものです.

東京農大オランダ100の素顔編集委員会編,「オランダ100の素顔:もうひとつのガイドブック」,東京農大出版会,2001.
2000年9月,日蘭修好400年の機会にワーヘニンゲンの農科大学ほかを訪ねた東京農業大学オランダ農業調査団の見聞録.「カラー写真集100の素顔」シリーズの一冊なので100のテーマにまとめられた写真にコメントがつくような形になっている.自前の写真で実際にオランダ各地をまわった皆さんの素顔が出てくるのがほほえましい.

田口一夫,「ニシンが築いた国オランダ:海の技術史を読む」,成山堂書店,2002.
ニシンという魚とニシン漁を中心に造船や航海の技術が発達し,日本にまでやって来るに至ったオランダ人の海の歴史を.具体的な技術の解説をまじえてわかりやすく記述しています.

石川京子デッカー,「旅の指さし会話帳(29)オランダ」,情報センター出版局,2002.
「旅の指さし会話帳」シリーズではシチュエーションやテーマごとによく使われると思われる単語や表現がイラスト入りでまとめられています.前もって学習しておくのではなく,その場でこの本を開いて指さして見せましょうというコンセプトでできている会話ツール.第2部の簡単なオランダ紹介「オランダで楽しく会話するために」,第3部の日蘭単語集(約2500語収録)も便利そう.著者の開設するホームページ「オランダ生活」には日々多くの人々が訪れているそうです.

ブルーガイド海外版出版部,「オランダ・ベルギー・ルクセンブルク」(わがまま歩き32),実業之日本社,2002.
風景だけでなく解説にも写真を多用したカラフルなガイド.地図も多色刷り.アムステルダムのレストランやカフェのガイドには新しい店がたくさん入っている.わがまま歩きシリーズのホームページに,本に載らなかったオランダ・ベルギー・ルクセンブルク編の最新取材レポートも.

桜井隆,「CDエクスプレス オランダ語」白水社,2002.
音声CDつきの入門書.高々126ページでオランダ語の初歩を要領よくまとめてあります.情報は捨てるほうが大変.著者の捨てる努力はそうとうなもの.20レッスンで,1レッスンはどれも4ページ.会話例(スキット)が1ページ,その訳と新出単語の1ページ,関連する文法的解説に2ページ.そのほか2レッスンごとに2ページの練習問題が入っている.あとは巻頭にアルファベットと発音・綴りの解説が少々.127ページからあとは練習問題の解答に単語集.

佐倉オランダ語同好会「和蘭用語集」編集部,「和蘭用語集(改訂版)」,佐倉日蘭協会,2003.
2001年に出た「和蘭用語集」の増補改訂版.初心者用の基本単語を新たに含め3400語から4500語に成長.佐倉日蘭協会の日蘭児童交流,会員の自主的なオランダ人との交流など,地域に根ざした交流の中で必要なオランダ語の表現を一カ所にまとめるという,明確な目的をもって編まれた手作りの小辞典です.利用目的が一致すれば大変便利だと思います.ウェブ化も検討中とか.手に入れる方法はこちら.「日本(語)のオランダ」の「オランダ語基本単語集(和蘭編)」は健康状態や身体の部位に関する語を多く採りあげたという特徴はあるものの600語強.

三井美奈,「安楽死のできる国」(新潮新書025),新潮社, 2003.
「安楽死を通じてオランダのことを書きたい」と思い立った読売新聞社元ブリュッセル支局特派員の報告.

特集:おとなのためのディック・ブルーナ入門,「芸術新潮」,2004年3月号.
ナインチェ(ミッフィー)の作者として知られるブルーナのグラフィック・デザイナーとしての作品作風について.

リヒテルズ直子,「オランダの教育:多様性が一人ひとりの子供を育てる」,平凡社,2004.
比較教育学・社会学専攻で二児の母でもある著者が専門と体験をともに活かして書いたオランダの初等中等教育の概観.移民教育や同化問題についても触れており,教育という切り口で見たオランダ社会の紹介にもなっています.「オランダ通信」は著者のサイト.

内藤正典,「ヨーロッパとイスラム:共生は可能か」(岩波新書905),岩波書店,2004.
ドイツ,オランダ,フランスの状況にそれぞれ1章を当てていて,「II章多文化主義の光と影ーオランダ」では,「寛容な」オランダゆえの諸問題が,薄れかかっていた列柱社会の再生といった観点から,わかりやすく論じられています.

三神國隆,「海軍病院船はなぜ沈められたか:第二氷川丸の航跡」(光人社NF文庫),光人社,2005.
2001年芙蓉出版刊の文庫化.太平洋戦争初期の1942年2月28日,ジャワ海で日本海軍の駆逐艦天津風に拿捕されたオランダ病院船(元は豪華客船オプテンノール(Op ten Noort,正確にはオプテンノールト(オランダ人の姓)だが,母音を伴わないtは日本人の耳にはっきりきこえない.オプテンノートと記載されている場合も)号)とその乗組員の記録.天応丸(オランダ語の音(テンノール)を写したものか),第二氷川丸と名を変えつつ終戦まで病院船として活躍したものの8月17日舞鶴港外で爆破沈没.

岡田尊司,「自己愛型社会:ナルシスの時代の終焉」(平凡社新書271),平凡社,2005.
第四章「小さな経済大国オランダの教訓」と第五章「現代オランダに見える日本の未来」は「繁栄と衰退と:オランダ史に日本が見える」」や「オランダモデル:制度疲労なき成熟社会」」,「物語オランダ人」」などを引きつつ,徹底した個人主義と拝金主義が支配する昔のオランダを現代の日本になぞらえ,オランダ以下にそこから脱出したかに,日本人への教訓を見出そうとしています.
オランダの歴史は、ローマ帝国のように誇大な万能対象を戴き、統合的な普遍主義を目指すのとは異なる自己愛型社会のあり方を示している。それは卑小な自己愛ともいえる、せせこましく現実的な実利主義、合理主義に基づいた社会である。それは、今日の日本社会にも通じるところが多い(p.121)。
[オランダは]人々が自己愛的な個人主義を徹底して追及するのであれば、それにあったシステムを構築することによって、納得のいく社会が実現するという好例であろう(p.147)。

デューラー(前川誠郎訳), 「ネーデルラント旅日記」,岩波文庫,2007.
1520年夏,とぎれた年金の支払いをカレル5世に誓願するためネーデルラントに旅したデューラーの出納簿を兼ねた日記.大部分は現在のベルギーですが,ナイメーヘンやティール,デンボス,ティルブルフも訪れています.


「オランダ暮らしの便利帳」(改訂5版),在蘭商工会議所,2004.
日本企業の在蘭駐在員の間で密かに伝えられる幻のベストセラー. 入手方法,抜粋へのリンクはこちら

オランダ語世界に関する外国語書籍

Niet-Japanstalige boeken over de Nederlandstalige Wereld

White, C. and Boucke, L., The UnDutchables: an observation of the netherlands: its culture and its inhabitants.,White-Boucke Publishing, Inc, 1989.
その後,版を重ね,現在第3版.オランダ語訳も. 自前のホームページあり.

Mak, G., Reportages uit Nederland: De geschiedenis in meer dan honderd ooggetuigenverslagen., Amsterdam: Prometheus, 1991.
目撃者証言で綴られるオランダ史の主要事件.

Fenton Huie, S., The forgotten ones: Women and children under Nippon. Pymble, Australia: Angus and Robertson, 1992.
インドネシアで戦時中,日本の抑留所に入れられた主にオランダ系の女性と子供たちの暮らしをインタビューをもとにまとめたもの.「忘れられた人びと」という題で訳が出たようですが,「日本軍の強制収容所にも多くのアンネ・フランクがいた」という訳本の宣伝文句はいただけません.

Kousbroek, R., Het Oostindisch kampsyndroom. Amsterdam: Meulenhoff, 1992.
自分自身もインドネシアで日本軍抑留所に入れられていた経験をもつRudy Kousbroek氏が20年にわたってオランダの新聞などに書き続けた,収容所体験へのもうひとつの見方をまとめたもの.収容所体験者が自らの被害者意識を絶対化したり日本人を不合理に非人間視する傾向を厳しく批判しています.抄訳が草思社から出ました.

Kaldenbach, H.,Act normal!: 99 tips for dealing with the Dutch. Amsterdam: Prometeus, 1995 (Translated from "Doe maar gewoon",1994).
新しくオランダ社会の一員となった外国出身者やその子弟を読者に想定した原オランダ人とのつきあい方のすすめ.本来は日本人は読者に想定されていないはずですが,結構役に立つ.100ページにみたないポケット本です.

Netherlands: Tourist Guide, Clermont-Ferrand: Michelin, 1995.
緑色のミシュラン・ガイド(英語版)の一冊.詳しい.

Bolt, R.,Xenophobe's Guide to the Dutch, Ravette Books, 1995.
スヒップホルの空港で買って機内であらかた読んでしまったほど薄い本です(64ページ).オランダを紹介した本は結構ありますが,現代のオランダ人の生活や文化の機微に触れているものとしては,これもなかなかいいです.題からもわかるようにちょっとナナメに見ていて笑えるし.

オランダでは変人(エキセントリック)でいるのはきわめて難しい.オランダ流寛容性のもとではすべての変わった行動がただただノーマルということになってしまうから.イギリス人は馬を狼狽させない限りどんなことでも認めてよいと信じているが,オランダでの根本原則は,非gezelligでない限りすべての行動が容れられるべきだ,というものである.あるいは商売の妨げにならない限りは...[「変わり者」の項(p.23)を一部意訳したものです]

わたしが直接見聞した変人の一人は,自分自身を生ける芸術品としてアムステルダム市立美術館に展示しました.

1999年,マクミランランゲージハウスから「オランダ人のまっかなホント」というタイトルで翻訳が出ました.

Mason, A., Dat zijn nou typisch Belgen: Gids voor xenofoben, Uitgeverij Krikke c.s., 1995.
Xenophobe's Guide シリーズの一冊のオランダ語訳.「これがベルギー人だ」
これも「ベルギー人のまっかなホント」というタイトルで和訳が出ました.

Kaldenbach, H.,Ik heb niks tegen Nederlanders: 101 feiten en inzichten uit de multiculturele samenleving. Amsterdam: Prometeus, 1996.
1994年に出た“Doe maar gewoon”(上掲)の姉妹編.今度は原オランダ人(ヨーロッパ系の肌が白い,いわゆる「オランダ人」)を主たる読者に想定して,「多文化社会における事実と洞察」を101編の小文にまとめたもの.急速にもと外国人をコミュニティの一員として取り込まざるを得なくなったオランダ社会のとまどいと,後戻りできない多文化共生への決意と工夫がうかがわれます.

van der Ham, G.,Geschiedenis van Nederland. Amsterdam: Uitgeverij Nieuwezijdes, 1998.
127ページにコンパクトにまとめられた,氷河期から1994年のコック内閣成立に至るオランダの歴史.

Bolt, M.,Reize naar Holland: Van Groningen naar Leiden in 1807 en 1997. Hameland Pers, 1998.
フランスによって作られルイ・ナポレオンが国王として君臨した短命なホーラント王国時代の1807年5月,フローニンヘン州北部に住む11才の少年アルベルト・ボルトは家畜仲買人の隣人に連れられ,アムステルダム,ハーレム,ライデンを経由してデルフトまで9日間の旅をします.「ホーラントへの旅」と名付けられた本書は,少年の旅日記に基づいて子孫が当時と同じルートをおなじやりかたでライデンまで,190年後にたどった記録.同じころ我が国では,日向の国は佐土原の老修験者泉光院が供を一人連れ,出羽三山まで6年間(1812年から1818年,文化文政期)の旅に出ています.その記録をまとめたのが石川英輔,「大江戸泉光院旅日記」(講談社文庫,1997).読みくらべてみると面白い.


翻訳されたオランダ文学

In het Japans vertaalde Nederlandse literatuur

J・ヴァン・デ・ウェテリンク(池央耿訳), 「アムステルダムの異邦人」(創元推理文庫190),東京創元社, 1981
( Janwillem van de Wetering, Het lijk in De Haarlemmer Houttuinen/ Outsider in Amsterdam. 1975).
京都の禅寺にいたこともある著者が,1977年に渡米するまでアムステルダムの警官在職のまま書いた,警察もの小説の一冊.警部補の Grijpstra と巡査部長 de Gier のコンビが活躍します.映画化され,ブレードランナーのルトガー・ハウアーが主役のオランダ版ジーパン刑事ドヒールを演じた.

マリオン・ブルーム(野坂悦子訳),「マタビアは貝のお守り」, 岩波書店,1997.
Marion Bloem, MATABIA of een lange donkere nacht. 1981, 1990.)
原題「マタビアまたは長く暗い夜」.アーネム生まれのインドネシア 系オランダ人ブルームの子供時代の体験に基づいた物語です.著者自筆の 挿し絵入り.

J・ベルンレフ(枝川公一訳),「アウト・オブ・マインド」, DHC,1996.
J. Bernlef, Hersenschimmen. 1984.)
原題「脳の影」.アルツハイマーのような病気にかかった男の目から見た世界.日に日に現実から離れていくその変貌の過程を,一人称で語っています.Adrienne Dixon による英訳“Out of mind”からの翻訳.

ヤン・デ・ツァンガー(天沼春樹訳),「ドロップス」,パロル舎,1996.
(Jan de Zanger, Voor een halve zak drop. 1984)
ヤン・ドザンガーの「半袋のドロッピェのために」.オランダの少年少女の学校生活を描いた小説.(de Zangerの読みをドサンハーとしていましたが,ドザンガーのほうがより正確だと思いなおし,訂正.2002/11/14)

ルディ・カウスブルック(近藤紀子訳),「西欧の植民地喪失と日本:オランダ領東インドの消滅と日本軍抑留所」,草思社,1998.
Het Oostindisch kampsyndroom の部分訳.)

F・スプリンガー(近藤紀子訳),「五十年ぶりの日本軍抑留所:バンドンへの旅」, 草思社,2000.
F. Springer, Bandoeng-Bandung. 1993.)
著者は蘭領東インド生まれのもと外交官.

J・コスター(新岡由紀訳),「クリビアにおまかせ!―ビジュアルサブテキスト」, 扶桑社, 2004.
(Joyce Koster, Ja zuster, nee zuster. ****.)
1960年代後半のオランダでテレビ放送され一世を風靡したアニー・シュミット(Annie M.G. Schmidt)脚本の下町コメディ(?)‘Ja zuster, nee zuster’が2002年にリメイクされました.日本では「クリビアにおまかせ」という邦題で上映されたオランダではめずらしいこのミュージカル映画のノベライゼーションと写真集.


オランダ文学の翻訳は児童向けのものが多く,やまねこ翻訳クラブサイトにオランダ児童文学邦訳作品リストオランダ作品レビュー集などがあります.上記の「マタビア...」も載っている.


番外:オランダ語で書かれた日本についての本

In het Nederlands geschreven literatuur over Japan

アーネム市民図書館の蔵書を2000年8月に調べたものなどをもとにしています.ここにない最近の本については,オランダ語で書かれた旅の本サイトBoekOpReis.com日本についての本ページにたくさん紹介されています.

John David Morley (vertaald), De waterhandel. Amsterdam: Contact, 1985.("Pictures from the water trade: An Englishman in Japan" (1985)のオランダ語訳)

K.G. van Wolferen, Japan: De onzichtbare drijfveren van een wereldmacht. Amsterdam: Balance, 1989.(Amsterdam: Muntinga, 1995 Rainbow Pockets) ("The Enigma of Japanese Power" (1989)のオランダ語訳)

Frans Boenders, Subliem en bijna niets: Een Japans dagboek. Brussels: BRT, 1990.

Anna Schiffering, Tsugunai: Vreemde eenden in de waterhandel. Nijmegen: Bandijk, 1990.

Ronnie Rokebrand, Reishandboek voor Japan. Rijswijk: Uitgeverij Elmar, 1992?.

Edward Adriaensens, Japan bij nader toezien. Groot-Bijgaarden (Belgie): Globe, 1995.

Freek Vossenaar, Glimmende muntjes: In het land van rijst en rauwe vis. Weert: Van Buuren, 1996.

Stewart Ross, De opkomst van Japan en omringende landen. Corona, 1997. ("Rise of Japan and the Pacific Rim" (1995)のオランダ語訳)

Brigitte Ars, Troostmeisjes: Verkrachting in naam van de keizer. Amsterdam: De Arbeiderspers, 2000.

Adriaan van Dis, Op oorlogspad in Japan. Amsterdam: Meulenhoff, 2000.

Rudy Kousbroek, In de tijdmachine door Japan: De hofreis van het jaar 2000. Amsterdam: Meulenhoff, 2000.

Harriet Kroon, Zo onbeleefd. Atlas, 2001.ISBN 90 450 01357
東京在住のハンドルネーム町田一郎さんのご紹介で掲載.「オランダに住む、主として企業につとめる日本人たちやオランダ人がオランダの日本企業やオランダ社会での経験を語っています。」とのこと.

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