Amsterdammertje

Amsterdammer はパリジャンとかニューヨーカーと言うのと同じようにアムステルダムっ子のことなんですが,それに指小辞のtjeをつけると小さなとか可愛らしいという意味がつけ加わります.そうした本来の意味のAmsterdammertjesのほかに、通称アムステルダマチェにはいくつかの意味があります.
ここでご紹介するのはまず,歩道と車道の境になんかに立っているあずき色/チョコレート色の棒というかポストのこと(ガイドブックには載ってないかも).
どの街にも似たようなものがあるのではないかと思いますが,根本より頭の方がやや細く,先が丸く,上部に×がたてに3つ並んだマークが入っているのが正真正銘のアムステルダマチェです.
それをチョコレートで作ったものもあります.よくそれを買っていたアムステルダムのポンパドゥールというチョコレート屋に99年夏に寄ったところ,実はどこか別のメーカーのものだったそうで,いまは自分で作ったものだけを売っているというその店にはありませんでした.現在のところどこで入手できるのか不明.
不心得者が車をわざとぶつけたり,通行の邪魔になるとか地元から苦情もあるそうで,最近はやや肩身の狭い思いをしているよう.本物が減ってしまうとチョコレートもはやらないでしょうね.
(2006/08/16 加筆)
さて,例の3つの×印は聖アンドリース十字(スコットランドの旗と同じ)を3つ並べたもので,アムステルダムの市章に由来しています.このマークがついたアムステルダマチェが記録に残っているのは1903年からだとのこと.ただ交通安全のためにこういう杭のようなものを要所に打つ習慣は1800年ころ登場した.不法駐車を防ぐために使われるようになったのは第二次大戦後,自動車交通が増えて.1972年以後のアムステルダマチェは厚さ4ミリの鉄板でできていて,重さは約20キロ,長さは1メートル.ただし地表に顔を出している部分は高さ75cmとのことです.愉快なことに個人が購入することも可(製品情報).以前のアムステルダマチェは鋳造されていて70キロもあった.それでも最後まで残っていたいくつかをダム広場の王宮のまわりから誰かが盗んでいく障害にはならなかったらしい.2003年には市内のアムステルダマチェは37,616本と20年前の3分の1近くになっていて,毎年2000本のペースで消えつつあるといいます.
このほかアムステルダマチェと呼ばれるものには小さなモータボートや,ある種のビールグラスなどがあるようですが,もっと面白いのが,アムステルダムのカフェや試飲所(proeflokaal)でjenever(ジン)を注文したとき,グラスに注いでいる途中で瓶が空になってしまうと,その分はタダで飲ませてもらえるという伝統があり,これをアムステルダマチェと呼びます.ただしjeneverの名産地Schiedamではスヒーダマチェと呼ぶらしい.
(オランダ語版ウィキペディアのJeneverの項より)
関連リンク
- Amsterdammertje: オランダ語版ウィキペディアの同名の項目.
- Het Amsterdammertje: Amsterdam.nl より.
上記は2008/11/09現在行方不明.かわりに
製品情報が.
Author:小橋康章 Y. Kobashi, All rights reserved
Date : 2008/11/09 (加筆);2006/08/16 (加筆); 1999/09/17 (更新); 1997/02/05 (作成)
URL=http://homepage3.nifty.com/hiway/holland/jword/adammer1.htm