zuil(ザィル)とは,神殿の列柱のように並んでいる柱のこと.
verzuiling(フェルザィリンク)は社会が宗教や思想を同じく
する人を集めた柱のようなグループの集まりから成立していることを
表しています.
オランダの社会は4つの大きな集団に分かれていた.プロテスタント, カトリック,社会主義者,リベラル,である.後にverzuilingが この4分割のラベルとして使われるようになった.神殿の柱のように これらのグループはそれぞれから離れて,しかし隣同士に立っており, 一つの屋根,オランダを支えているのだった.(Gijs van der Ham, Geschiedenis van Nederland, Amsterdam: Uitgeverij Nieuwezijds, 1998, p.98)
この柱は19世紀末に発生し,1960年代まで存在していたと言われています.その後,急速に解体していったのですが,政党はもちろん,
放送局や新聞などメディアの色分けにその痕跡が残っています.
長年ジェトロにお勤めで,現在は拓殖大学国際開発学部教授の,長坂寿久
先生の「オランダモデル」は,「オランダがかつてもっていた柱状社会の
管理システムは,マルチカルチュラリズム化する二一世紀の世界の管理モデル
としても意義があるかもしれないと思える。冷戦後の世界は、ある意味で
グローバル化した世界の中での柱状社会構造となっているからである
[長坂,2000, p.236]」
という興味深い指摘で締めくくられています.
| * 項目一覧に戻る | * 「日本のオランダ」 |
URL=http://homepage3.nifty.com/hiway/holland/jword/verzuili.htm