Editor:Y. Kobashi
Date : 2006/01/19 (updated); 2004/08/27 (items added); 2004/01/15 (minor corrections); 2003/10/06 (last modified); 1996/03/08 (created)
「支援」関連用語集解説編(準備中)
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支援(する) support, back(ing)
- 支え助ける(こと),援助する(こと)
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「支援基礎論研究会による定義(1995)」
- 支援とは他者の意図を持った行為に対する働きかけであり,その意図を理解し,その行為の質の改善,維持,あるいは達成をめざすものである.このとき働きかけを行うものを,支援者と呼び, 支援を受ける行為者を,被支援者と呼ぶ.
以下の部分には
Principia
Cybernetica Web (C)の
ASC
Glossary on Cyberneticsを参考にした項目があります.
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RFC (Request-For-Comment)
- ・「こういうことを考えていますが,意見を聞かせてください」の意
- ・インターネットの標準を含む技術関連文書(村井, 1995, p.167)
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アクセス (access)
- 「『アクセス』という言葉は多様な意味をもっているが、それぞれの意 味は、ものを使用可能にしたり、理解可能にしたりすることと関係がある。車椅子に乗っている人にとっては、傾斜路、エレベーター、専用トイレがア クセスになる。この場合のアクセスは、他の人にできることができ、他の人に使えるものが使える能力のことであり、資源を利用できる自由を意味する (ワーマン,1990)」
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アフォーダンス (affordance)
- ・1960年代にアフォーダンス理論を完成させた米国の知覚心理学者 ジェームス・ギブソン(J.J.Gibson)の造語.動詞afford(....を可能にす る,....を許容する)を下敷にしている.行為を可能にし誘導する環境の性質.
- ・「ギブソンはアフォーダンスを『動物との関係として定義される環境 の性質』であるとした(佐々木,1994, p.64)」
- ・「アフォーダンスは事物の物理的な性質ではない。それは『動物にと っての環境の性質』である。アフォーダンスは知覚者の主観が構成するものでもない。それは環境の中に実在する、知覚者にとって価値のある情報であ る。
物体、物質、場所、事象、他の動物、そして人工物など環境の中にあるす
べ てのものはアフォーダンスをもつ。動物ならばそれらにアフォーダンス を探索することができる。
環境にあるものは、すべてアフォーダンスの用語で記述することができる
(佐々木, 1994, p.61)。」
- ・「材料の心理学・道具の心理学の出発点となる研究は、もうすでにあ る。事物のアフォーダンスに関する研究である。ここで、アフォーダンス(affordance)という言葉は、事 物の知覚された特徴あるいは現実の特徴、とりわけ、そのものをどのように使うことができるかを決定する最も基礎的な特徴の意味で使われている.... (ノーマン,1990, p.14)。」
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意思決定 (decision making, decision taking(稀))
- 選択(choice)を核とし,その前後の選択肢(alternatives)の生成や 選択の正当化(justification)を含む,複雑な認知的社会的プロセス.
- 概ね,行為の代替案の,形成,評価,順序づけ,選択,把持, 正当化を含むプロセスをいうが,意思決定の定義はそれを用いる意思決定理論の種類に依存する.
- ( ASC Glossary
on Cyberneticsも参照のこと)
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意思決定支援 (decision support, decision aiding)
- 意思決定の質を高める行為のこと. 個人やグループの意思決定を支援する決定補助具(デシジョン・エイド)や主に経営上の意思決定を支援対象とする支援システムである 意思決定支援システム(DSS)の研究が行われている.意思決定理論も意思決定を支援する道具のひ とつと考えることができる(参考文献:小橋(1988))
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意思決定支援システム(decision support system)
- 1.意思決定の質を高めるために,個人の知的資源を環境に存在する知的資源やコンピュータの能力やコンピュータの情報処理能力と結合する仕組.半構造的な問題を取り扱う経営意思決定者のための支援システムを通常意味している.そこで利用されるコンピュータのソフトウェアを指す狭い意味もある.
- 2.利用者が対話を通じて,その問題状況を明確にし,問題に対する理解を深め,さらに問題解決ができるように,コンピュータによって支援するシステムである(参考文献:飯島(1993)).
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意思決定者 (decision maker)
- 選択肢群から最終的な選択を行う個人またはグループ(委員会など). ASC Glossary on Cyberneticsの decision makerの項の訳.
- Synonym: decision taker.
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意思決定ポイント (decision point)
- 行為の系列のある時点で,行為者にとって選択オプションがいくつか あったと認められ,場合によっては別の選択も可能だったと考えられるなら,そのような時点を意思決定ポイントと呼ぶ.明瞭な選択肢からの意識的な 選択を指す意思決定より広い概念.[小橋00;Klein, 1998, p.16]
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維持,行為の質の(maintenance)
- 他の行為の質を維持することがそれを改善することと並んで支援の目的であり,支援行為を定義する性質である.
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意図性(intentionality)
- 支援行為に関していう場合,それが意図をもつ行為に付け加わり,また 支援者も一定の意図をもって後者を改善することをさす.これらの意図は価値観,目的,効用などを含意しており,支援者と被支援者の間で一致することもしないこともある.
- おそらく志向性(intentionality)と関係あり.
[小橋康章 2003/05/22]
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援助依頼 (request for assistance)
- 中途失明者の歩行訓練の要素として,白杖の使い方などのほか,必要に応じて援助を依頼するタイミングや方法などを学ぶということがある.(新垣・野島,2001)[小橋康章 2001/09/06]
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オーグメンテーション (augmentation)
- 拡張
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オートポイエーシス (autopoiesis)
- 自らを作り出すという意味の造語で,生命システムの現象を説明するための概念.
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オントロジー
- もともと哲学で存在論という意味だったが,知識工学におけるエキスパートシステム研究の中から「特定の分野における概念とその関係の明示的体系」という意味が生じ,カタカナで「オントロジー」と書かれている場合はこの意味だと考えたほうがよい.知識工学におけるオントロジー関連の研究テーマは「a)概念の形式的表現,b)構築方法論,c)支援環境,ツール,d)具体的なオントロジーの開発,e)アプリケーションの開発等,基礎理論から応用まで(山口高平, オントロジー,「認知科学辞典」,2002)」広い範囲に及ぶ.比喩的には「専門用語辞典」のようなものとも言える.[小橋康章 2003]
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介助依存システム(assistance-dependent system)
- 他者(個人・組織)の介助に依存してはじめて有効となる支援システム.介助者の準備が整わないと利用できないなどの問題があり,被支援者の自由を奪う恐れがあります.(川内,1996,pp.107-115)
- あるいは human-assistance-dependent support system と呼ぶべきかもしれません.
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[小橋康章01/09/06]
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拡張 (augmentation)
- 自動化(automation)と異なり,既存のシステムや行為を 代行したり代替するのではなく,それに何かを付加して改善すること,もの.
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価値 (value)
- Value can be either objective or subjective. In the latter case, it means
subjective worth or importance. For example, "the value of future benefits
to the DECISION MAKER," "the value of clean air to the society." For the
purposes of analysis, the subjective values must be measured on some scale.
These measures of value should be based on preferences expressed by the
person or group of interest. (excerpt from VALUE@ASC
Glossary on Cybernetics)
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規範的理論 (normative theory)
- なんらかの基準にしたがって合理的な行為を規定し正当化する理論.現象 を厳密に記述し,その法則化することをめざす記述的理論と対照される.
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教示(instruction)
- 教示;ある行為を起動させたり変化させる目的をもって人間に与える メッセージ.メッセージは言語的に表現されているのが普通だが,装置や道具に体現されていることもありうる( 小橋,1988, pp.14).
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クオリア (qualia)
- 主観的体験の質.
神経細胞のネットワークが、いったいどのように情報を表現しているかを考える上では、神経活動が生み出す私たちの「主観的体験の質」を問題にするのが有力な方法の一つである。すなわち、主観的体験の質、クオリアに注目し、それを生み出す神経機構を考えるのである(茂木健一郎・田谷文彦,「脳とコンピュータはどう違うか」(ブルーバックス),講談社,2003,p.125)。
- 感覚的クオリア」(sensory qualia)と志向的クオリア」(intentional qualia)
私たちの心の中の「バラの花」というイメージは、あくまで脳内のニューロン活動によって支えられている脳内現象である。
ここで、私たちが主観的に感じているバラの花の「赤い色」の質感のことを、「感覚的クオリア」と呼ぶ。...
一方、目を閉じても、依然として残っている記憶の中のバラもある。...実際にバラを見ていなくても生じるバラの質感は、「志向的クオリア」と呼ばれる。...
私たちが外界のものを認識するプロセスとは、このような「目を閉じるとなくなってしまう」感覚的クオリアと、「目を閉じてもなくならない」志向的クオリアの間で「マッチング」が成立するプロセスであると考えられる
(茂木健一郎・田谷文彦,「脳とコンピュータはどう違うか」(ブルーバックス),講談社,2003,pp.130-131)。
- 「知覚や感覚,感情の質的な性質のこと.」(金杉武司,クオリア,「認知科学事典」)
- 質感と訳されることがある.
- 日常言語で像や想像をあわせて指す「イメージ」という言葉に近い.情報処理用語ではイメージはもっぱら画像のことを指すので,使用を避けているのかもしれない.
[小橋康章 2003]
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くじ (lottery)
- くじ(籤)は一定数の選択肢の中から偶然を利用して無作為に一つを選択するシステムで,同じ形の紙などに文字や記号を記し,それを各自,あるいは代表者に引かせることによって,勝敗,順序,ある行為の可不可(吉凶)などを決める.特定の関係者の利害に影響されないという点で公平な意思決定の支援システムである.
- 世界中で広く行われており,元来は神意を知るための方法とみなされていた.神意を知る方法には大きく分けて籤と神託の2つの方法があり,神託にはそれを受ける者の人格や直観が介在するが籤にはそれがない.易は偶然に依存しつつそれを解釈する人間を介在させるので両者の中間形である.選挙(札入れ)ももともとは神意を知る方法と考えられていた.
- 英語のlotteryはフランス語起源(loterie)だが,さらにさかのぼるとオランダ語のloterijeにゆきつく."lot"は「運命」.
- 室町幕府の宿老会議の要請を受けた護持僧の三宝院満済は瀕死の病床にあった将軍足利義持の後継者をくじ引きで選ぶことを提案し,実行された(井沢元彦,「逆説の日本史7中世王権編」,小学館文庫, 2003, pp.345-353).
[小橋康章 2003]
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ゲーム (game)
- 一般には「勝ち負けを争う遊び」をいう(類語例解辞典, 小学館, 1994).ソリテアやパチンコなど,一人で遊ぶゲームでは,勝ち負けより成功不成功を問うことになる(これらを賭博と考えると親(胴元)との関係で勝ち負けが生じるが).
- ゲーム理論(「社会ゲーム」の項を参照)の登場以来,行動の主体が行う行為選択の結果が,その行為だけではなく他者の行為選択にも依存するような状況をも,ゲームと呼ぶことが多くなった.
[小橋康章 2003]
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けんちゃんの絵日記 (Ken-chan's diary)
- 調査研究活動として著者が実施したことを羅列しただけの論文を表すメタファ.
学生に論文の書き方について指導するとき、「“けんちゃんの絵日記”みたいなものを書くな」と注意している。つまり、「○○をしました。そうしたら、こうなりました」という、単なる観察や調査の結果をまとめただけのものは書くな、というわけである。「だから、なんなのさ」と問われて、答えに余するような「報告」は論文ではない。...
「けんちゃんの絵日記」のような論文というのは、... いわゆる「実験心理学」の論文でもときどき見かける。論文の書き方としては、一応、なんらかの「仮説」を立てて、それを実験で「検証」したことになってはいるが、「仮説」なるものが、特定の条件の下に起こるであろうことの予想にすぎず、別段、より大きな課題(issue)を背景にした、「そのことがわかると、他のさまざまなことの説明がつく」というものになっていない。そういう予想が「当たったか、はずれたか」をいうために、詳細な分析をしたり、難しい統計的手法を駆使したりしているが、得られた結果の意味や意義が、結局そこだけの話にすぎないのである。こういう論文も、筆者に言わせれば、「けんちゃんの絵日記」である。あるいは、冒頭では大きな問題意識が唱われ、重要な「仮説」がたてられてはいるが、実験手続きをていねいに読むと、「仮説」とはあまり関係のない内容であったり、被験者はおそらく実験者の意図とは異なる理由で反応していると思われる内容であったりで、「要するに、この論文は、こうやったらこういう結果がでました、というだけの論文だ」と言わざるをえないものもある(これもまた、「けんちゃんの絵日記」である)。こういう論文を書かせないように、学生に論文指導をするときは、「けんちゃんの絵日記にするな!」と口をすっぱくして言ってきたのである。
(佐伯胖,幼児教育へのいざない:円熟した保育者になるために,東京大学出版会,2001, pp.8-9.)
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行為 (action)
- 意図的な行動.
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再編集(re-editing)
- ある視点から収集され,構造化(単位化,クラスター化,順序づけ) された情報を別の視点から構造化し直すこと.視点は目的を反映している.再編集の際,情報のある質的側面は相続(inherit)され,別の側面は相続さ れない.再編集は付加価値をもたらす.
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支援行為 (supportive action)
- 支援を目的とする(と考えられる)行為. (1)二次性,
(2)意図性, (3)知識依存性という特性をもつ (小橋,1988).
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支援者 (supporter)
- 支援を意図し実行する者.
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支援マニュアル (support manual)
- 社会を管理したり規制したりするためのマニュアルは,六法全書や経 営管理マニュアルとして膨大な蓄積がある.これに比べて,生活支援のためのマニュアルはほとんど整備されていない.知恵を絞って,六法全書や 経営管理マニュアルをしのぐほどの支援マニュアルを整備すべきである.管理に反抗するだけが能ではない.[今田高俊]
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自己効力感 (self-efficacy)
- 自己の持つ能力への確信の程度.
学習心理学者であるバンデューラは、人間の思考・感情・行動は、その人の持つ自己の能力への確信の程度(自己効力感)によって左右されるという自己効力理論を提唱している。彼は...ものごとの成功や失敗は、当事者の知能レベルだけではなく、むしろその仕事に対する自己効力感の程度で決定されることを明らかにし、成果を上げる上での自己効力感の重要性を強調している(三輪眞木子,「情報検索のスキル:未知の問題をどう解くか」(中公新書1714),中央公論社, 2003, p.77)。
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自己組織化、支援システムの (self-organization of support systems)
- 支援システムの設計は,支援者と被支援者が必ずしも別個の存在にな るとは限らない.既存の支援制度の目的と趣旨を自らの力で変えて,新たな支援システムに自己組織化するケースもある.[今田高俊]
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支持体 (support)
- 絵画においてキャンバス,紙,板など,絵の具の載る土台となる材料.基底材とも呼ぶ.
[東京都世田谷区在住星野勝成さんの提案により採録.ご本人のコメント, 2003]
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社会ゲーム (social game(英), Gesellschaftsspiel(独))
- ゲームに似たものという観点で見た,あるいはゲーム理論(game theory; theory of games)でいうゲームとしての,社会プロセス.「ゲームに似た」は,複数の主体が競争したり協力したりすることや,それらの主体がなんらかの方略(ストラテジ)に従って行動していることを暗示する.
- 英語の"social game"は,おそらくフォンノイマンが使ったドイツ語の"Gesellschaftsspiel"の直訳.あまり使われないが,もともと"social dancing"(=ballroom dancing, 社交ダンス)のように「社交としてのゲーム」という意味もある.
- 「社会ゲーム」にはいかにも専門用語然とした響きがあるが,「ゲゼルシャフツシュピール」はボードゲーム,カードゲームその他,複数の人が集まってするゲームや遊び一般を指し,日常的に使われる普通の言葉である."parlor game"(室内ゲーム)とか"party game"(パーティ用ゲーム)と英訳されることが多い.フォンノイマンが「ゲームの理論と経済行動」に先だって著した"Zur Theorie der Gesellschaftsspiel"(1928)のタイトルも,大上段に構えて社会のというよりもこうした語感を伴って理解されるべきであろう.
[小橋康章 2003]
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収束的思考 (convergent thinking)
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ギルフォードの用語で,与えられた条件から唯一の正解を導き出す思考を指す.
- 様々な可能な解を生成する発散的思考と対をなす.
- 集中的思考(拡散的思考と対)とも.
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熟達者 (expert)
- 選抜または訓練によって,ある問題領域で他の人々より大きな 問題解決能力を示す人.関連性のない多くの分野で熟達者になることは難しいため,多くの場合熟達者はその分野の専門家(specialist)でもある.またある分野の専門家はその分野に関しては熟達する可能性が高い.熟達者が熟達者たりうるのは問題領域特有の知識をある構造で内部的に表現しているためらしく,領域と独立な汎用ヒューリスティックによるものではないと考えられるようになっている.「熟達者」と対照的な概念は「初心者」である.[小橋康章 2000]
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情報 (information; intelligence)
- インフォメーションは教える/知らせるという意味を持つ動詞‘inform’(原義は「(受け手の)内部に(知識を)作り込む」)の名詞化で,知らせてもらう内容のこと.(時には潜在的な)問いに対する答えとも考えられる.可能な答えの正しさに関して確率分布がわかっていると,得られた答えが与える情報の量(情報量)を計算することができる.
データは情報を含んでいる場合がある.[小橋康章 2003/05/22]
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制約(constraint)
- a relation between two sets such that the variety that exists under one
condition is less than the variety that exists under another. (Ashby, 1956
p. l27) The total variety possible is defined by the variables which were
selected by the observer. Constraints reduce this variety to the variety
actually observed. As Ashby says, "The cybernetician looks at what does
not happen." The constraints, or the interaction rules operating over a
set of variables, determine what does not happen. (Umpleby)
- Constraints are limitations imposed by nature or by man that do not permit
certain actions to be taken. Constraints may mean that certain OBJECTIVES
cannot be achieved. The actions, ALTERNATIVES, CONSEQUENCES, and objectives
that are not precluded by the constraints are referred to as [feasible.]
... (IIASA) (excerpt from CONSTRAINT@ASC
Glossary on Cybernetics)
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相互運用性(inter-operability)
- 相互運用性;最小限の約束ごとを共有し,おおかたの仲間と正しく協調し てコミュニケーションがとれること.「それぞれの自律性、独自性を維持しつつ、相互運用性を確保するための取り決めをどう工夫するかがインターネットの重要な課題(村井, 1995, pp.17-18)」
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創造的認知(creative cognition)
- Finke ほかが提唱する創造性研究への認知心理学的アプローチ.その立場は1993年刊の「創造的認知」に表明されている.
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創発(emergence)
- 明示的な指示なく,要素の間やシステムと環境の間の比較的単純な相互作用の中から,一見複雑な行動やパターンが発生すること.[小橋康章]
私たちは、いにしえの錬金術師たちを笑うことはできない。なぜならば、私たちには、ニューロンを一つ一つ集め、ある関係性を持たせるとなぜそこに心が宿るのか、その第一原理さえ皆目見当がつかないからである。心が生まれる過程を指す、「創発」(emergence)という便利な言葉もある。しかし、このような言葉を使うことは、その本質が何も判っていないと白状しているに等しい。それならば、「創発」という意味ありげな言葉を使うより、「錬心術」の方がまだましだろう。このような言葉を使う無知の状態から、一刻も早く抜け出したいという気持ちになるからだ(茂木健一郎,「心を生みだす脳のシステム:『私』というミステリー」(NHKブックス931), 日本放送出版協会, 2001, p.264)。
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脱管理(anti-control)
- 管理やコントロールは,あらかじめ決められた目標があって初めてうま く機能する.生産性を上げるとか,効率を高めるなどの目標が決まれば,そ
れに向けて資金を投入したり,人間関係や努力を調整したりできる.しかし,
目標が決まっていないのにコントロールせよといわれても,それのしようが ない.同様に,何のために管理するのかが決まらなければ,管理などできは
しない.[今田高俊]
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デザイン(design)
- プランに基づいたかたちの生成と配置
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データ (data)
- 与えられたもの(与件,所与)が原義.従って勝手に書き換えられない.データが客観的事実を反映している場合,その表現する対象が変化したり,一定の条件を充たしたときに限って書き換えることができる.なにごとかに関する基礎事実や情報資料の意味で使われる理由も,与えられたものなのでゆるがせにできない,と考えるとわかりやすい.コンピュータのデータも,一定に目的に沿って規則正しく書き換えるものであって,勝手に書き換えてしまっては望んだ結果は得られない.
- データが対象に関する客観的事実を反映している場合,そのデータを利用することで対象についての情報を得ることができる.[小橋康章 2003/05/22]
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デブリーフィング(debriefing)
- 任務遂行中に得られた知識や情報を報告させること.
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二次性 (secondariness)
- 支援行為に関していう場合,それが他の行為に付け加わり,後者を改善する行為であることを表す.
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認知 (cognition)
- 知るという行為を名詞化したもの.
知識によって事物を理解する働きを認知と呼ぶ...。
(下條信輔,知覚と知識(ヒト科学21),朝日新聞8月24日夕刊,2004.)
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認知科学 (cognitive science)
- こころのメカニズムに関する科学.
日本認知科学会はその創設の段階から,「”認知科学”については,決して明確な定義
をしない」,... 本人(場合によっては,他人)が「これが認知科学だ」と宣言し,様々な他領域の人が,それぞれの領域での心(マインド)の研究に新鮮な発想を刺激する「おもしろい」研究だと認めたら,それは「認知科学である」と公認されたことになる,というのが ... 方針であった.
(佐伯胖・溝口文雄,日本の認知科学はどのようにはじまったか,認知科学,2001, 8(3), 198-204.)
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パタンランゲージ(pattern language)
- Christopher Alexander developed an informal knowledge representation scheme
for architectural design knowledge that he calls ``A Pattern Language''.
To cite Alexander, a pattern
`describes a problem which occurs over and over in our environment,
and then describes the core of the solution to that problem'.
- The idea of the Pattern Language is to decompose the overall design problem
into a series of smaller problems (patterns) which can be solved individually
and independent from each other. The solution to a given design problem
is the synthesis of solutions found on the lowest level of decomposition
( Herzog,
1994). [小橋康章96/04/03]
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発散的思考 (divergent thinking)
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ギルフォードの用語で,与えられた条件から唯一の正解を導き出す収束的思考と対照的に,様々な可能な解を生成する思考.
- 拡散的思考(集中的思考と対)とも.
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発想技法(idea generation technique)
- 考えるという行為をより創造的にするてだてをルールとして体系的に 記述し学びやすくしたもの.
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発想支援(idea generation support)
- 考えるという行為をより創造的にする試み.
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発想支援システム(idea generation support system)
- 発想技法を物理的に体現した道具.典型的にはコンピュータを中心に 実現される.
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パラダイム(paradigm)
- 範例.「類を暗示的に定義する力をもった個物(渡辺慧,「認識とパタン」(岩波新書),岩波書店,1978,p.180)」のこと.
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被支援者(supportee)
- 広くは支援の効果を享受する者(人間や組織)の全体をさすが,通常は 支援行為の対象となる第一次的な行為の実行者のこと.被支援者の意図と支援者の意図が異なることもありうる.
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批判,支援の (critique)
- 支援を意図する行為に意図どおりの効果があるかどうかを確認すること.
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- [名詞]個々の発見的方法;簡便法;ヒューリスティックな方法, 手続き,方略;ある与えられた問題につき,それを解決するかも知れないが,
その保証は必ずしも与えないプロセス.
- [形容詞]発見または学習を助けるような;調査・研究を誘導または促進するような.
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ヒューリスティックス(heuristics)
- 発見法;発見的方法;簡便法;ヒューリスティックな方法
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副作用(negative side effect)
- 望ましくない副次効果
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副次効果(side effect)
- 意図的な現象である「行為」(あるいは行為の産物である装置や道具や 制度)において,その主体の意図しなかった効果.
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ボランティア(volunteer)
- 実行者を見いだしにくい行為を自発的にひきうける者.
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目的(end; purpose)
- 実現しようとしてめざす到達点としての状態.行為を記述したり評価するには,それに内在する目的を分析することが多い.真の目的地点の前後に明示的な目標を設定することがある.
- 哲学では英語の"end"に訳語として「目的」をあてており,行為の目標を指す.逆に行為はその手段となる.行為の説明には目的論的説明(teleological explanation) と機械論的説明(mechanical explanation)がある.
- 他者を行為に誘ったり自己の行為を正当化する際,人は多くの場合目的論的な説明に依存する.機械論的説明で,は不十分か,ときには奇異な印象を持たれる.これはエキスパートシステムの推論の説明機能でも同じである.
- 人工知能研究などで議論される手段目的分析(means-ends analysis)は問題解決のヒューリスティックの一つである.現在の状態と目標状態の差を求め,その差をもっとも効果的に縮めるオペレータを選択適用することで,問題の初期状態から出発して解決目的を達成する.
[小橋康章 2003/05/19(updated); 2003/05/16]
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目標(aim; target; goal; objective)
- 物事を実現したり,その途中のある地点まで行きついたりするための「目印」のこと.可能なかぎり近づけようとする基準であるから,最終目的(goal)のほか,方向性を示す「ねらい」(aim),数値目標などとして具体的に設定される「達成目標」(target)も含む.達成を前提とした目標を「オブジェクティブ」(目の前に投げ出されたもの)と呼び,「目的」と区別しがたい.
We can imagine a nightmare sentence:‘the object of this subject is to subject certain objects to particular study.’If we then add, in their modern senses, either objective or subjective to define the kind of study, we might feel we shall never wake up (Raymond Williams, Keywords: a vacabulary of culture and society. Fontana, 1976, p.260).
[小橋康章 2004/01/15 (corrected); 2003/05/16 (created)]
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目標志向の支援(goal-oriented support)
- 必ずしも欠陥があるわけではない現状から出発して,さらなる改善を目指す支援.
- 正常な状態の回復を目指す「欠陥志向の支援」と対照的.
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リスク(risk)
- 小学館の「プログレッシブ英和中辞典第3版」(1980,1987,1998)によればリスクには「人が何かをしたら,その行為に伴って起こる危険という意味合い」があるという.そのほかの類語については「人の身に起こる「危険なできごと」という意味でdangerはもっとも普通の語.perilは文語的な語で,特に目的地を目指しての旅の途中での危険という意味合い.... hazardもあることに伴って起こる危険,とりわけ事故,を意味する.」とある.
(1)リスクは事故(peril)の意味に使用されている。
(2)リスクは事故発生の不確実性(uncertainty)と解されている。
(3)リスクは事故発生の可能性(possibility)と解されている。
(4)リスクはハザード(hazard)の結合であると解されている。
(5)リスクは予想と結果の変動であると解されている。
以上の五つ以外にもいろんな解釈がなされているが,一般的にはこの五つの解釈をめぐって議論が行われている(亀井利明,リスクマネジメント理論,中央経済社, 1992, p.1)。
用例1:リスクの社会的受容を形成しているのはわれわれ個人のリスク認知である(岡本, 1992, ii).
- [小橋康章 2003/06/20]
コメント・ご意見はこちらへ
(Yasuaki KOBASHI, Tokyo)
URL=http://homepage3.nifty.com/hiway/sss/def2.htm
04/08/27 認知,認知科学を追加
03/06/06 目標,目的ほかの追加
01/09/06 援助依頼,介助依存システムの追加ほか
96/04/22 Contents seperated from index
96/03/08 created