破綻する万有引力の法則
〜2温度回転円盤がそれを行う〜
間瀬博文
2004/2/16
図2

図3

図の簡単な説明
 容器A(容量約3.0L 1個):氷水を入れ、軽い台を介しテーブル上に置く
 容器B(容量約0.2L 1個):熱湯を入れ、天井より糸で吊り下げる
 容器C(容量約0.2L 1個):熱湯を入れ、軽い台を介しテーブル上に置く
 氷水あるいは熱湯を入れる目安は容器の9分目程度とする(やけど注意)

 容器Cを台ごとスライドさせ容器Aに接近させたり離したりする。
 それに合わせて容器Bはどのように振る舞うか観察する。
 その変化は小さいので目盛板などを目安とする。
 上の実験を解析するための模式図は図4のようになる。

 容器Bは天井のD点より糸で吊り下げられ、その重心B点が理想的に鉛直線上にあった場合の位置をO点とする。容器Cを容器Aに接近させた状態では(容器A+容器C)の重心は点A
Cにあるとする。そのときB点は(容器A+容器C)との間の引力でO点からいくらかずれる。ただし、通常の場合高々kg単位の2物体間の引き合いは肉眼では観測できないので容器Cがどの位置にあろうが、さらには容器A自体があってもなくても実質的に同じである。
 したがって容器Cを離しているときの容器Bの位置はほとんどO点であり、容器Cを容器Aに接近させることでそこから容器Bが移動した距離(つまり観測する値)は励起した状態の万有引力によるものと考えて問題ない。角でいえばθ
bに相当する。

      
 
使用する各変数、定数の意味は以下のとおりとする。                                                                          
 


 
図4

      (m) :糸の長さ      
   m
1(kg):容器Bの質量
 
2(kg)(容器A+容器C)の質量
    r (m)
容器Bの重心Bと(容器A+容器C)の重心Acの間の距離
    θ
a  糸が鉛直線DOとなす角(通常時)
     θ
b  糸が鉛直線DOとなす角(励起時)
  
a(N):容器Bと(容器A+容器C)の間に働く万有引力(通常時)
    
b(N):容器Bと(容器A+容器C)の間に働く万有引力(励起時)
   
a(N):糸の張力(通常時)
    
b(N)糸の張力(励起時)
  
:重力加速度(=9.8m・sec-2) 
       :万有引力定数(=6.670×10
-113・kg-1・sec-1
       :万有引力の増大倍率

通常時、Faは力の釣り合い関係により次のように表せる.
    F
a=Tasinθ                                                                                   (1)
   m
1g=Tacosθa → a1g/cosθa                             (2)
 (2)を(1)に代入する.
    F
a1sinθacosθa                          (3)
一方、万有引力の法則より F
aは      
    F
a=G122                                        (4)
 (3)と(4)より次の関係が成り立つ. 
         
sinθacosθa=G2/r2g            (5)



 
ここで  l= 2.0 (m)
r= 0.13 (m)
2 3.4 (kg) とすれば
    観測値が s=0.2(mm)=0.2×10^-3(m)であったとすれば万有引力の増大倍率Xは、
    X=7.30×10^4  と計算される。
    つまり
    万有引力が 7.3万倍になった!!
    あるいは(容器A+容器C)の質量が 7.30×10^4倍、要するに 
     わずか3.4kg であったものが 248 ton になった!!
    などと仮定した場合の効果と同じ結果が得られる。
容器Bに関する運動方程式を立ててみる。
通常時に得られる加速度を
αa(m・sec-2)とすれば(4)より
    F
a=G122 1αa                   (12)
となるからαa
   α
a=G2/r2                     (13)
励起時に得られる加速度をαb (m・sec-2)とすれば(6)より
   
b=X・Gm12/r2 1αb     (14)
となるから
αb
  α
b=X・G2/r2              (15)
上式に各値を代入する。また重力加速度をgとすればαa、αbは以下のような値
になる。加速度は何万倍にも増加したのであるが、地球の重力加速度に比較すれば
まだ1万分の1であることが分かる。   
αa 1.34×10^-8 = 1.37×10^-9×g (m・sec-2)
αb 9.80×10^-4 = 1.00×10^-4×g (m・sec-2)