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危険地帯

【最新の危険地帯】
No.98 2004年の祝賀

1997年作品

No.1 めざせ毎日更新
No.2 カッコイイ名前
No.3 そそる組み合わせ
No.4 食べられなくて寂しいもの
No.5 作曲
No.6 藤崎奈々子
No.7 ラングレー
No.8 サタマガ97年11月14日号
No.9 一人暮らし
No.10 10回記念
No.15 古本屋
No.16 郵政省への怒り
No.17 たくぎん破綻
No.18 ぴかちゅう
No.19 24時間風呂
No.20 紅白歌合戦
No.21 ファミコンとケッタマシーン
No.22 コンビニでのできごと
No.23 TVCM
No.24 月極さん
No.25 缶蹴り
No.26 これ、ばっち!
No.27 とあるテストで(1)
No.28 とあるテストで(2)

1998年作品

No.29 1998年の祝賀
No.30 むうびすと氏より新年の挨拶
No.31 電車でGo!
No.32 雪やコンコン
No.33 ラーメンのこだわり
No.34 味噌ラーメンの調味料
No.35 第5回地方調査in秋葉原
No.36 バスガス爆発
No.37 ぷよぷよ18連鎖
No.38 MS-IME97で遊ぶ
No.39 純な子
No.40 声優椎名へきる
No.41 あなただったらどうする?
No.42 昔ばなし
No.43 一生に一度の経験?
No.44 第6回地方調査in金沢
No.45 金沢千里浜
No.46 腐ってる...
No.47 青春18切符の旅(1)
No.48 青春18切符の旅(2)
No.49 青春18切符の旅(3)
No.50 青春18切符の旅(4)
No.51 青春18切符の旅(5)
No.52 青春18切符の旅(6)
No.53 カードキャプターもりぽむ
No.54 のれん街
No.55 サザエさん一家ハワイへ
No.56 鳩
No.57 常磐線ダジャレ(1)
No.58 常磐線ダジャレ(2)
No.59 あみちゃん

1999年作品

No.60 1999年の祝賀
No.61 成人の日
No.62 第7回地方調査in札幌(1)
No.63 第7回地方調査in札幌(2)
No.64 さっぽろグルメ
No.65 鉄ちゃん的札幌
No.66 座席の確保方法
No.67 インパクトしりとり
No.68 それって大会?
No.69 2mヒロスエ
No.70 綾瀬発北綾瀬行き
No.71 たまたまあったんだもん
No.72 女子校事件
No.73 マイカル小樽
No.74 宝物を失った日
No.75 倒れる少年

2000年作品

No.76 2000年の祝賀
No.77 ライバル同士
No.78 第8回地方調査in仙台
No.79 言えない台詞
No.80 雪降る桜の街で
No.81 東横線ダジャレ
No.82 萌えマック
No.83 居酒屋「常磐線」
No.84 7桁郵便番号辞書で遊ぶ

2001年作品

No.85 2001年の祝賀
No.86 母を尋ねて北千里
No.87 むかつくエンタメ
No.88 いっしょうけんめい走るよ
No.89 空想メトロ
No.90 CR CCさくら
No.91 でもここは高井戸
No.92 続・ライバル同士
No.93 キットカット物語

2002年作品

No.94 2002年の祝賀
No.95 通勤快速

2003年作品

No.96 2003年の祝賀
No.97 注文

【最新の危険地帯】
No.98 2004年の祝賀

49.青春18切符の旅 その3

23時30分。この時間に列車は札幌駅を出発しました。列車なのです。電車じゃないのです。

主に東京方面、大阪方面などの都会に住んでいらっしゃる方は、線路の上を走っているものは電車しかいないと勘違いしております。よって、気動車なんかを見ても電車だというし、 ブルートレインなどの機関車が先導する列車も電車だと平気で言います。しかし、列車を電車と言うことはさほど恥とされていません。 問題なのは、田舎方面出身の人が電車のことを「汽車」と言ってしまうことです。これは恥ずかしいです。都会の人たちに思いっきり馬鹿にされます。 でも仕方が無いのです。田舎方面の方は電車など見たこと無いのです。線路の上を走るものは、汽車しかなかったのですから。列車とも言いません。 なぜならば、1両しかないからです。車両が連なっていないので「列車」でもないのです。

なにかの機会で東京を訪れた、北海道某町出身の私の友人Xは語りました。
  「いやー、東京はすごいよ。15両の汽車が走っているんだ。」
  恐らく彼は東海道線か常磐線の事を申しておるものと思われます。例外無く、彼も電車とは言わず汽車といってます。彼の町に来る汽車は1両もしくは2両なので、 15両という大編成はとても目新しかったのでしょう。そして、こう続けます。

「汽車がまだホームにいるのに、次の汽車が来ると放送が流れるんだ。」
  2時間に1本しか電車の来ない地域に住んでいた彼にとって、2分に1本電車が来る東京の過密ダイヤは驚きのようです。さらに、こう語りました。

「椅子が無い車両があって、テレビがついているんだ。サービス良いのか悪いのかわからねーな、東京の汽車は。」
  山手線の10両目に乗車したものと思われます。10両目は朝10時まで椅子が出てきません。ドアも6つあります。ラッシュ対策のためです。またテレビと言ってますが、 番組が流れるわけではなく、天気予報とかちょっとしたCMなどが流れるだけです。見ていてあまり面白いものではないのですが、こういう機構が付いている電車に乗ったことなど 当然無いわけで、田舎者は大変興味を持ってしまうのです。同じ原理で、電車のドアの上についているLEDなどにも興味を示すわけです。 次の駅を表示するだけの機能しかないこのLEDを、真剣に眺めるのです。こんなに見つめられると、LEDの方も大変困ってしまうでしょうに。そして彼は最後に、こう述べました。

「山手線って「やまのてせん」っていうのか? 「やまてせん」なのか?」
 
田舎者が東京に来て最初に抱く大いなる疑問を、彼も抱えてしまった模様です。電車の方向指示幕や、案内板などにはローマ字で「YAMANOTE LINE」と記されているので、 前者が正解なんだよと伝えてあげました。彼も長年の疑問が解決されたようで、喜んでおりました。めでたしめでたし。

って、終わってどうする! 

話がまったく進まないまま、第3回目を迎えてしまった18切符の旅。今回は札幌から函館までお送りいたしましょう。なんか「お嬢様特急」のようなノリになってしまいましたな。 人気が無いと途中で降ろされちゃったりして。(降ろされる=連載打ちきり)

札幌を23:30に出発した列車は一路函館を目指します。旅の良し悪しを決める重要事項、つまり、私の聖域近隣に陣取っている人たちですが、右隣は人のよさそうなお兄さんでした。 が、その横には彼女らしき女性がいます。彼も彼女とのトークに夢中で、私なんぞには目もくれない模様です。それならばそれで結構。彼女とのトークに花を咲かせてくださいな。 ということであれば、注目すべきは私の左隣にいる御仁です。彼は物静かそうなお兄さんでした。齢25くらいでしょうか。

青春18切符の旅で欠かせないのが、見ず知らずの人と楽しい会話をすることにあります。今まで人生を共にしたことの無い、全くの見ず知らずの人とトークするのです。今この瞬間、 全く見ず知らずだった2人には、函館まで行くという共通の目的ができたわけです。まさに運命の出会いです。これは運命以外のなにものでもありません。神がお膳立てしてくださった、 貴重な瞬間なのです。しかし、彼はあっさりと睡眠体制に入ってしまいました。せっかくの決定的瞬間、決定的なチャンスを自ら放棄してしまったのです。 神を侮辱するのにもほどがあります。

ということで、私はあっという間に孤立してしまいました。右はいちゃいちゃ、左は爆睡です。取り付く島がありません。仕方が無いので来るときにコンビニで購入した雑誌などを読みつつ、 時間を過ごすのでした。え、なぜすぐに寝ないかって? まだ検札の車掌が来ていないじゃないですか。車掌に所有していく切符を見せて、ここは確かに私のいるべき場所であると いうことを証明してからではないと、安息の時間が訪れない訳です。 千歳を過ぎたあたりで、車掌が登場しました。「切符を拝見しまーす」というおなじみの台詞を発しながら。私は指定券を見せ、18切符に車掌のサインをもらいました。 その後車掌は、私の左隣で睡眠している御仁をたたき起こし、切符を見せるよう促すわけですが、彼は寝ぼけているのかすぐに切符が出せない状態です。愚かですね。こうはなりたくないものです。

車掌が過ぎ去り、快速ミッドナイト3両目カーペットカー車内は、睡眠ムードが充満してきました。来るべきものが来たので、後は寝るだけということです。 やや騒がしかった車内も徐々に静寂が訪れています。私も倣って寝ることにしました。明日も旅が続くのです。疲れはできるだけ残したくありませんから。

が、しかし。そう易々と安眠は訪れませんでした。問題は身近なところに存在しておりました。右隣のお兄ちゃんお姉ちゃんであります。 こいつら、いつまでたっても寝る気配がありません。小さな声でヒソヒソ談話しているのです。 もうこうなったら最後、その会話が気になって仕方がありません。しかも、50cmと離れていない距離の会話が聞き取れません。 気になって気になって仕方がありません。でも寝なければいけません。明日があるのです。ここで寝ておかないと、大変なことになるのは目に見えています。 寝るんだ、寝るんだ俺。俗な会話なんぞ気にしてはならぬ。どうせやつらなんか大した話なんぞしておるまい。そう自分に言い聞かせるのでした。

もうどの辺まで来たのでしょうか。ふと目が覚めました。いつのまにか寝てしまったようです。 車内は完全に沈黙しています。聞こえるものは「ガタン、ゴトン」という列車の走行音のみです。やつらやっと寝たかと思いきや、この心地良い音に混じって、 まだヒソヒソ声が聞こえるのです。ぐわー! なんで私はまた目覚めてしまったのだろうか。寝ようと思ってもまたこの会話が気になって寝れない。 ちきしょー! 何の因果でこんな目に。運命の神様の意地悪。と思いつつ、気がつけばもう少しで函館だというアナウンスが。 寝たんだか寝てないんだかわからない状況で、朝6:30、無事に函館に到着しました。

函館は道南地方。北海道の中では暖かい部類に入るのですが、それでも真冬で早朝です。寒いです。氷点下の世界が広がっています。私は足早に待合室に向かうのでした。

次は、函館から盛岡編です。乞うご期待!

 
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