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| 危険地帯 | ||
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55.サザエさん一家ハワイへ おそらく、日本全国この話題で持ちきりでしょう。いまさら私が書き留めるまでもないでしょう。ですが、書かせてください。 あのサザエさん一家が、今日(98/11/1)、ついにハワイへと旅立ってしまったのです。まさかの国外逃亡です。しかも、1時間放送という、特別枠まで用意されて。 サザエさん一家は、毎年1回必ずどこかへと旅立ちます。観光旅行が、毎年の慣行行事となっているのです。 どこへ旅立つかは、オープニングを観れば一目瞭然です。オープニングで紹介されている地へとサザエさん一家は旅立つのです。つまり我々視聴者に、
私達一家はここへ旅立つから覚悟してらっしゃいと、わざわざ予告をしていてくれるのです。 ですが、サザエさん一家の観光旅行は、国内に限られていました。いろいろな事情があるのでしょうが、決して国外へ目を向けようとはしていなかったのです。 事の発端は、波平の30年勤続&サザエさん放送30周年を迎えたという事であります。磯野家の茶の間では、家族総出で波平を労う晩餐会を開催しておりました。 それにしても、この不景気のなか、よくリストラもされずにここまで来れたものです。私が経営者だったら、勤務内容が今一つよくわからない波平なんぞ一番に首を切りますが。 まあそれはさておき。 勤続30周年を記念して、会社からハワイ行きの航空券をペアでもらったと波平は語りました。会社としては、波平とその配偶者フネの2人でハワイに行ってくださいということでありましょうが、 敵国へと足を踏み入れるとは何たることだと、そのお祝いの席で憤慨しております。波平はフネとサザエの2人で行ってこいという流れに持っていこうとしますが、 サザエさんという世界でそのようなことが許されるはずが無く、カツオとサザエの策略により、いつのまにか家族全員でハワイ旅行という何とも贅沢な結果を迎えるのでした。 家族全員ですよ。一体どこからそのような資金が用意できたのでしょうか。まあ、サザエさんの世界にはそういう不条理や不明瞭な点が付き物ですので、ここではあえて言及しません。 ですが、家族全員とか言っておきながら、タマを連れて行かないとはどういう了見でありましょうか。タマは磯野家の一員として受け止められていないのでしょうか。この30年間、 タマは何一つ文句いわずニャーとのみいい続け、声優も「?」で、決して表に出ることはないが、サザエさんの世界を裏で支えてきた縁の下の力持ちであります。 そんな影の功労者を、磯野家に置いてけぼりにするとはなんたる狼藉でありましょうか。 ですが、これだけでは終わりません。 番組の途中で、以前よりずっと公募していた「似顔絵コンテスト」の発表があったのです。サザエ賞、マスオ賞、ワカメ賞などと次々に磯野家7人の各賞が発表され、ついにタマ賞の番かと 思いきや「この中からグランプリが決まるのよね」と打ち切る始末。 タマの立場はどうなっておる! タマを愚弄するにもほどがある! 思わずテレビの前で声を荒げる私でしたが、このような陵辱を受けても、この似顔絵コーナーの占めにはタマは健気な声で 「ニャー」といって、何事も無かったかのように磯野家の面々の前に姿を現したのでした。私は涙が出そうになりました。 思えばタマは、旅行に一度も連れていってもらえてないような気がしてきました。なんとも不憫なタマであります。 ちなみに、エンディングに「声の出演」が必ず流れますが、この回のキャストとして添乗員やスチュワーデスなどの名前は出て来たのですが、タマの名前は出てきませんでした。 ああ、どこまでも不遇なタマです。君は確かにこの回に登場しているのに。その存在自体が否定されようとしているのです。そういえば最近は、通常の放送でも「タマ」の名前は出てこなかったような気がしてきました。 どこまでタマを軽んじているのでありましょうか。 タマもたまには旅行に連れていってあげてくださいね。と、寒いシャレで今回は終わります。 |
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