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| 危険地帯 | ||
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1997年作品 No.1 めざせ毎日更新 1998年作品 No.29 1998年の祝賀 1999年作品 No.60 1999年の祝賀 2000年作品 No.76 2000年の祝賀 2001年作品 No.85 2001年の祝賀 2002年作品 2003年作品 |
66.座席の確保方法 駅のベンチや、電車の座席などで座る時に、ある一定のルールが暗黙の了解として広く流布しているようである。 そのルールとは、 例えば、以下のような5人掛けのベンチを想像して欲しい。 ABCDE この場合、一番最初にベンチに座る人は、端っこのAもしくはEの位置に座らなければならない。 次に座る人も、AかEの空いている方に座らなければならない。 そして3人目は、Cの位置に座るのだ。 で、4人目5人目は、空いているBもしくはDの位置に腰掛け、全ての席が埋まるといった具合である。 別に法律で決められているわけではないのだが、なぜか端っこから順に席が埋まっていく。そして、隣と1人分のスペースを保つのである。 最終的には隣に人が来て5人ちょうど座るのはわかっているし、その空間が確保できるのが少しの時間だとわかっているのだが、ついつい1人分スペースを空けて座ってしまうのだ。 しかし、たまに最後までその空間を確保できる時がある。例えば、ACDEと埋まっているとしよう。そんな状態の時、あなたは何も躊躇せず、すんなりとBに座ることができるであろうか? 人にもよるだろうが、両隣がすでに埋まっている場合、そのスペースにはなかなか座りにくいものなのだ。なんか狭苦しいし、座っても窮屈そうだからだ。 そうなると、すでにAもしくはCに座っている人は、非常に快適な空間を長時間確保でき、ラッキーだ。これが、途中でAもしくはCが抜けると、すんなりとBに座ることができるものである。 だがこの場合、多くの人はAとB、もしくはBとCの境界あたりに座ってしまうのだ。2人分のスペースを1人で占有するという、最も嫌われるパターンである。 そういう不貞の輩を排除すべく、最近は椅子の尻が当たる部分に窪みを付けたりして、1人が2人分のスペースを独占しないようなメカニズムが採用されている。 さて、椅子の座り方なんぞ不文律である以上、破る奴がいるのである。成文法でさえ破るたわけ者がいるのだから当然といえば当然である。椅子の座り方が悪いと言っても罰則が 無いので文句を言うこともできず、非常に気分が悪くなるのだ。 まず、上のベンチで、誰も人がいないのにいきなりBもしくはDの位置に座る奴。これは最も許されないパターンだ。重罪である。その理由は至って簡単。 3人目で窮屈な思いをする羽目になるからだ。Bに人がいるとしたら、1人空けて座るというパターンだと、2人目の座る場所はDもしくはEになってしまう。 2人目はいきなり1人目のすぐ横に鎮座することはないと思われるからだ(まったくいないとは言わないが)。ということは、3人目はA、C、DもしくはEの3個所座る場所を選択できるが、 どこに座っても隣に人がいることになり、なんとなく座りにくいのである。そういう理由で、いきなりBもしくはDの中途半端な位置に座る奴は許すわけにはいかないのである。 いきなりCに座る奴はややひねくれているが、2人目3人目はAもしくはEの位置に座ればいいのでまあ許せる。 そして、せっかく最初の人が不文律にのっとりAの位置に座っているのに、その次にDに座る奴。これも悪であろう。先ほど同様3人目がどこに座っても人がいる状況に陥るからだ。 すでにACEのと席が埋まっている場合。これが黄金のポジションであり、一番の自然体なわけである。これだと4人目5人目は躊躇なくBもしくはDにスッと座ることができる。
すでに鎮座している3人も、この状態であれば快く4人目5人目を迎え入れることができよう。 だが、ADやBEなどという具合に座られていると、本来であれば4人目で訪れるはずの「隣がいる」状態を、1人繰り上がって3人目で体験せねばならないのだ。
これは、座る方も座っている方も気分がいいものではあるまい。なのに、なぜか中途半端な位置から座り始める輩が後を絶たない。どうしたものか。 私は常にこのような輩を無くす方法が無いか、模索しているのである。
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