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| 危険地帯 | ||
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69.2mヒロスエ 我が邸宅には、多種多様のポスターが貼ってあるということで一部では名高い。
入ったことのある人ならお分かりであろうが、部屋のドアを開ると、右手方面にはアニメやゲームなポスターが、左手方面にはアイドルなポスターが分布している。 つまり、もうどうしようもないくらい駄目な部屋なのである。 ちなみにどのようなポスターが生息しているかというと、右手方面には「少女革命ウテナ」というアニメのポスターが4枚ばかり貼ってある。これはちょっと昔に超絶はまっていたアニメで、 CDとか色々と買っているうちにいつのまにやら溜まってしまったものだ。デザイン的にカッコイイので、結構気に入っている。で、その横には「同級生」のポスターが貼ってあって、 その下には「ハミングバード」というアニメのポスターがある。同級生とハミングバードのポスターに重なるように、お馴染み「カードキャプターさくら」の巨大タペストリーが飾られている。 もうこれだけで目を背けたくなるような破滅的世界なのであるが、左手方面を振り返ると、そこはもうカオスでフラクタルな、つまり混沌としたよくわからない世界が繰り広げられている。 SPEED×3、内田有紀×2、椎名へきる×2、近藤名奈×2、酒井美紀、なぜか角田華子など、それはそれは大変な盛況ぶりなのである。あ、そうそう。部屋のうしろにはさくらちゃんの 等身大ポスターもあるんだっけ。 貼りたいポスターはたくさんあるのだが、今貼っているポスターはどれもお気に入りなので外す気はないし、かといってもう貼る場所は無いし、でもポスターは貼りたいしと、 葛藤の日々を送っているのである。 ある日のこと。そんな我が帝国に怪しげなルートを経由してとんでもない物体が輸入された。 それは、長さ約2m、幅約75cmという自分の身長よりもはるかに高い巨大なシールのようなもので、業界用語でスコッチプリントというものらしい。その中には広末涼子様が描かれている。 しかもそれは、手錠をかけられ、こっちを向いておびえた顔をしているというなんともサディスティックな構図なのである。うひょう! いやいや、神聖なるヒロスエ様がなんという格好をしておるのだ。 あ、上半身のみで服は着ていますよ、念のため。 感のいい人であればお気づきであろう。そう、これは「リップスティック」というドラマの番組宣伝に使われるもので、駅のホームとかビルの屋上なんかに よく設置されているあのでっかい看板(屋外ディスプレイ)に貼り付けるものだったのだ。こういう所に貼り付ける宣伝用ポスターはサイズが大きいので、通常は何枚かに分割し、貼る時につなぎあわせて 大きな1枚の絵にするらしい。我が邸宅に突如として現われたこいつはヒロスエが写っている一部分で、その一部分だけ見るのであれば超特大の等身大ポスターとなんらかわりがない。 悔やまれるのは、100dpi程度の解像度しかないらしく、近くから見るととてもドットが荒いことだ。だがちょっと離れたところから見れば、巨大なヒロスエがこっちを見ておびえているというなんとも猟奇的なポスターとなるのである。 まるでご主人様と奴隷のようで、グヘヘヘってだからヒロスエをそんな風に見てはイケナイのである。 そんなポスター(ポスターではないのだがこう呼ぶことにする)を、どこかに貼りたいのだが、冒頭に記したようにいかんせん貼る場所が無い。巨大なシールのようなものなので、 油紙を外せば壁に直接施工も可能であるが、借り家なのでそのようなことをやったら大変なこととなる。そうすると、考え付く場所は1箇所しかない。そう、天井である。 早速椅子を用意して、天井に貼り付ける準備をする。1人ではとてもできない作業なので、わざわざ2人がかりでやった。 このポスターは巨大だし、紙も特殊なものを使っているため、かなりの重量がある。通常はポスター用のテープを使って壁に貼り付けるのであるが、そのテープを使ったのでは紙の重さに 耐えきれないことは目に見えている。そこでガムテープの登場と相成った。ガムテープで天井とポスターを密着させ、何箇所かで止めた。何度も試行錯誤を繰り返しながら30分後、ついに我が邸宅の天井にヒロスエ様が微笑むこととなった。 実物は全然微笑んでいないのであるが、少なくともその時の私にはそう見えたのである。 その日の晩。私はいつものように寝床についた。だがいつもと違うのは、天井に目をやるとヒロスエがいることである。おびえたヒロスエがいるのだ。にっこりと微笑んでいる、 いつものあのかわいいヒロスエも良いが、この様なヒロスエも趣があって良いなと心の底から思っていた。なんか今日はとってもいい夢が見れそうな予感がした。 そして、その予感は的中した。夢の中では、もうとてもここでは書けぬような怪しげでS○スナイパー的な展開が繰り広げられていた。だが、それも長続きしなかった。 ヒロスエがいきなり襲ってきたのである。スパルタンXで24周して、シルビアがいきなり襲ってくるが如く、ヒロスエが私に飛び掛かってくるのだ。 そして、頭を思いっきり強打されたのだ!!ぐわぁ〜! って所で目が覚めた。 何てことはない。ポスターが落ちて来て、私の顔に思いっきり当たっただけであった。煩悩の罰であろうか。猛省しました。ヒロスエごめん。
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