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| 危険地帯 | ||
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1997年作品 No.1 めざせ毎日更新 1998年作品 No.29 1998年の祝賀 1999年作品 No.60 1999年の祝賀 2000年作品 No.76 2000年の祝賀 2001年作品 No.85 2001年の祝賀 2002年作品 2003年作品 |
82.萌えマック 「いらっしゃいませ、こんにちは。」 そんなやさしい声と愛くるしい笑顔と共に、既に人間としての道を踏み外しているむさくるしい小生などという獣を、人間のお客様として迎え入れてくれるマクドナルドが好きだ。 「チーズバーガーセットと、フィレオフィッシュバーガーを一つ下さい。」 チーズバーガー平日半額と派手に宣伝しているにもかかわらず、これを忘却していて、自ら進んで高いほうの組み合わせにて注文する無知な小生なんぞ店側にとっては売上を伸ばす絶好のカモだと思うのだが、あなたは間違っているのよ、実はこちらのほうが安いのよ、とやさしく諭し、少しでも安くなる組み合わせに導こうとするマクドナルドがたまらなく好きだ。 これは小学校の頃、わざと悪さをして友達の家の美人で若いお母さんにやんわりと叱られてドキドキする、というようななんともいえない感じに似ている。 そんな素敵なマクドナルドの最高峰に位置するのが、東京都足立区北千住駅西口にあるマクドナルドである。 北千住といえば、会社帰りに日比谷線乗り場からJR線乗り場方面に一人で歩いていると、必ずといっていいほど「手相の勉強をしているんですが、手相を拝見させて頂いてもいいですか?」と寄ってくる人たちがいることで有名だが、西口のマクドナルドはそんなものとは比べ物にならないくらい、少なくとも千住中にはその名を轟かせている程有名だと思っているのは小生の気のせいか。いや、そんな事はあるまい、倉木麻衣、川澄舞、水晶米。 北千住駅西口にはマクドナルドが2店あるのだが、有名なのは果物屋の隣にあるマクドナルドである。 ここは道路に面して注文カウンターがあるので、わざわざ店内に入らなくとも注文が可能なのだが、このマクドナルドに、恐ろしいほど可愛い萌え声を発する女子店員がいらっしゃる。これが有名たるゆえんだ。小生はこのマクドナルドを個人的に萌えマックと名づけておる。 この女の子の名前は知っているが、書いたらなんとなくヤバイと思うのであえて書かない。とりあえず仮名を深田なつみとでもしておく。この仮名に関して深く考察してはいけない。足しげく通っていれば「嗚呼、ばかぽむの言っていたのはきっとこのお姉ちゃんだな」と1秒でわかることであろう。ちなみにばかぽむというのは、馬鹿なもりぽむを略した新語であるので、自由に使ってよい。 ところで、小生の中で問題が勃発しているのである。その女の子の声は、間違いなくどこかで聞いたとのあるような声なのだが、それが誰だか思い出せないのだ。 さて、誰じゃったかのう。毎回このかわいい声を聞くたびに誰かの声に似ている、と思うのだが、それが思い出せないのだ。まあどうせ小生のことだから、アニメかアイドルの声だろう。 となれば、それが誰かを思い出すまで、喋らせるしかあるまい。そこで、少しでも多くの言葉を喋らそうと、小生は無駄な努力を積み重ねるのだ。 ある日は、 そしてあくる日は、受け取った釣銭をわざと落として「申し訳ございません」と謝らせてみたり、注文時に「これ」とメニューを指差し、「フィレオフィッシュバーガーセットですね?」と女の子の口から確認させたりと、涙ぐましい努力を積み重ねるも、今だその声の正体を思い浮かべることが出来ないのだ。 さてどうしたものか。お近づきになるのが一番いいのだろうか。 小生の中では最強の作戦が頭に浮かんでいるが、これを実行したらもう二度とマクドナルドの前の道路を歩けないと思われる。 「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ。」 ※編注(2003-11-30):このマックは、北千住西口再開発に伴い、現在は存在しない。まことに残念。 |
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