| 曲順 | ミシュラン | 曲名(作曲者)演奏大学 | 評 |
| 1 | | 河内音頭によせて、(菊重精峰作曲)高知大学 | 1回生から4回生まで出演するため、実力差が出て演奏しずらいことは分かるが、尺八の一部、三味線の一部以外は音が出ていない。そのためバランスが非常に悪い。特に箏は、弦の表面をなでているだけで「弾く」と言う作業まで到達していないため、チューニング云々を言う段階にない。同じ、学生がやって、他大学とのあいだにこれだけの差ができるのは、はっきり言えば指導者の力量が低いためと思われる。いっそうの努力を要するが、努力の方向性を間違えると取り返しがつかないかも(間違ったことを100編やっても間違えた方法を「修得」してしまう)。 気になったのは、箏の座り方だ。他大学と全く違う配置、座り方に違和感を感じた。生田ではたしかに箏に対して龍尾向きに座るが弾いているときも龍尾の方向を向いているかと言うとそうではなく上半身は正面を向いている。あの配置では膝は客席を向いているが体は延々と舞台下手を向いて演奏することになる。さらに、1箏と2箏が同じ方向(下手)を向いていてどうやって、相手を確認するのだろう。アンサンブルでは音だけでなく仕草などから入りを判断する。その点からも最後の夢絃の様な並び方が自然だと思うのだが。その点も今後の研究課題か。
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| 2 | ★ | GRADATION(吉崎克彦作曲)香川大学 | 音も出ていたしまとまっていたと思う。下級生が演奏した尺八ソロはまだまだだったが、上級生がフォローしていたのが微笑ましい。メリの後のカリ上げをしっかりできれば音程がさらによくなると思う。箏では、調弦が最初から狂っていた(1箏の後ろの人の巾とか)。とりあえず、チューナーレベルの調弦はして欲しかった。また、押し手も甘く音程が狂ったのが残念。 尺八は、下級生?(祈詩に出なかった人)の息の入れ方の練習、最後の大甲(レ=2人とも)を力まかせに吹いていたのが気になった。唇の幅を狭めれば小さな音でもレの大甲は出せるはず。ピアノフォルテを効果的に使って音のグラデーションを醸し出してください。 |
| 3 | ★★★ | 祈詩REN-MEN(吉崎克彦)香川大学 |
十七絃も尺八も相当の実力を持っていた。香川大学のエース登場と言ったところか。十七絃は普通、十三弦よりもかなり内側を弾くが、硬い音質を求めて、結構、龍角沿いの音を効果的に使っていた、特に強拍で。きちっと習っているなと言う感じだ。尺八も「むむっ、おぬし出来るな」と言うところか。六寸と八寸を持ち替えての演奏は結構大変だが、良くできていたと思う。強いて言えば、六寸への慣れが八寸ほどではなかったかなと言うことと、尺八を舞台に直接置くのは踏みでもしたら大変だという不安感を聴衆に与えてしまうのが残念。段ボールで作った台でも結構使えるもので台を用意すること、勿論ニスで塗装を。欲を言えば、最後のところは破綻してもいいくらいの迫力があると(本当に破綻してもいいです)カッコよかったけど、すっきりまとまっちまったね。 |
| 4 | ★★ | 大和の曙(ジョン海山ネプチューン)山口大学 | ネプチューンに手紙を出して楽譜を取り寄せたくらいの思い入れがあったとのこと。それが伝わる演奏だった。特に尺八を吹いた女性の方は大変だったと思う。この曲はたしかA管(24寸)ですよね。ネプチューンはA管を日本人のH管(21寸)くらいの感覚で吹くのですが、日本人だと2孔を第二関節付近で抑えるので早いフレーズは出しにくい。しかし、ネプチューンの曲は早いフレーズがある。と言うことで、良く吹けていたと思う。ただ、A管の分、乙ロなどは、音量に乏しかったようにも感じた。つまり、演奏したいと言う気持ちと、演奏できる自分たちの能力とのバランスを考えることも必要かと思う。でも、学生らしい無鉄砲さに好感が持てた選曲がよかった。今度聞く機会があったら18寸の曲を聴きたい。 |
| 5 | ★★★ | 古典本曲 瀧落 |
難しい曲を良く吹きこなした。チチルなどの音程もたまにルがレ律まで下がりきれていないところもないわけではなかったが全体を良くつかんだ古典本曲となっていたと思う。最後のロの大メリが下がりきらなかったのは愛嬌か。しいて、難を言えば、暗譜でやりましょう、古典本曲は。横山勝也先生もよく言われるけど古典本曲では自分の本音を吐くと。そのためにも暗譜は必須。 |
| 6 | ★★ | 夢絃98(菊重精峰)合同曲 | 同じ曲を高知県内の某国立大学の定期演奏会で聴いたが(~_~ それに比べると今回の演奏は数段良かった。まず、ソロ3人(尺八、太棹、箏)がうまくからんで演奏できていた。特に太棹の音程は良かった。 ただ、急造チームと言うこともあるのかお互いの演奏を聴くと言う作業がまだまだだったのと、箏12面尺八8本はちょっとバランスが悪いうえに、12面の割には箏の音が小さいのはどしたことか。リズムの十七絃の音だけがやたら目立ってしまう演奏だった。星2つは頑張りましたで賞というところか。 |
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