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| VARIETIE of Lute Lessons |
古楽雑考 - 過去掲載のほろほろ日記よりの抜粋 以前、HPの表紙になっていた、猫のリュート弾きは ?との質問があった。あれは私の分身で、 "ジル"という名のリュート弾きである。本名を"ジルバーマン"といい、 18世紀のオルガン製作家の末裔の猫 ? だとか、、、。 ジルバーマン一族はシュニットガーと並ぶ、ドイツの名匠で現在でもかなりの数のオルガンが 残っている。ドレスデンのソフィア教会や聖母教会のオルガンはあのバッハも演奏している。 当時の響きが今でも聞けるというのは羨ましい限りである。 日本に西洋音楽が本格的に入ってきたのは明治以降であるが、鎖国時代以前の 1550年頃からキリスト教の宣教師と共にグレゴリオ聖歌や多くの楽器が日本に 入ってきた。日本人(キリシタン)の聖歌隊によって聖歌が(しかもラテン語で) 歌われていたという記録も残っている。 1590年、ヨーロッパから帰国した少年たち(天正少年使節団)は豊臣秀吉の前でリュート、 ハープ、レベックなどの楽器を演奏したといわれている。 この頃から楽器の製作も始められていて、長崎ではオルガンの製作もされていた。 (どんな音だったのかなー)しかし、当時作られた楽器や印刷譜は一切残っていない。 その後のキリスト教弾圧によりそれらは全て、破壊されている。 そして、次に西洋音楽が日本に入ってくるのはそれから250年後のことであった。 少年達が、どのような曲を演奏したのかは、今まで知られていなかったが、 つい最近になってローマだったと思うが教会の古文書の中からプログラムが発見された。 それによると、"ジョスカン・デ・プレ"のミサ曲や世俗曲、リュート等ではスペインの "ルイス・デ・ナルバエス"や "ルイス・ミラン"の曲が演奏されている。 機会があればホロプラのライブで披露したいものである。 (02/10/29) 今日、テレビで「耳なし芳一」を放映していた。 ラフカディオ・ハーンの「怪談」の中のあの名作である。 自称、超常現象研究家の私としては、とりあえずチェック。 と言うことで、本日は琵琶について。 リュートと琵琶が兄弟である。というようなことは以前にも書いた。共に、その発祥は同じである。 ペルシャのバルバットがアラビアに渡り、ウードとなり、それがヨーロッパに伝わり、リュートへ。 もう一方がインド、中国を経て、琵琶になったと伝えられている。 琵琶には、リュートと同じく時代によって、いくつかの種類があり、"楽琵琶" "盲僧琵琶" "薩摩琵琶"とあるが、それぞれ弦の数もちがう。 「芳一」の琵琶は "盲僧"(平家)琵琶である。リュートが柔らかに軽く、響きわたる音色に対して、 琵琶は重く、沈んだ、しかし存在感のある音である。 リュートの「ポーン」という音に対して、「ねろーん、おろーん、なろーん」という音だ。 昔、家に"花子"と言う三毛猫がいたが、実にいい声で(珠の声)で「なろーん、ねろーん」と 鳴いていた。まぁ、高級三味線の素材だから、よく響くか、、、。 (そんなことを言ってはいけません) しかし、芳一も耳だから、まだよかった。もっと大事な所へ経文を書き忘れ、 落武者が 「芳一 !何処じゃ !」「あれ ! へんな筒が、、、」 なんて握って持っていかれたら、 「耳なし」どころか、「タマなし芳一」である。 その後の芳一の生活どころか、性格が変わっていたのである。 (02/10/22) ゴールデンウィークも終わり、世の中はまた、いつもの慌しさへ。 関東地方はたいした天気のくずれも無く、比較的穏やかな日が続いた。 空気もよく乾燥していて、楽器の鳴りが実に良かった。 5月になるといつも聞く曲がある。12、13世紀頃の中世の騎士の歌曲で <そは5月>という古いフランスのトルヴェールの曲である。 5月のうるわしい季節、美しいバラ園で騎士と美女が踊っている、、、という内容の歌詞である。 とてもシンプルで美しい旋律の歌だ。しかもこれらの曲は口授ではなくネウマ譜で残っているので 現代でもかなり正確に把握する事ができる。 古い歌曲にはその情景をそのままタイトルにしたものが多く、あぁ!痛い,痛い。とか オー、ルチア、二ャーオ(猫か?)とか、私は夫を、、、。 など一瞬、意味深のタイトルがついているものが多い。 ルネサンスリュートの曲でイギリスのバラッド、Go From My Window = 私の窓から出てお行き。 というタイトルの曲があるが、これなどは間男の歌かと思ったものである。 実際は全然違ったが、、、。曲のタイトルを見ているだけでも楽しめる。 中世やルネサンスの世俗歌曲は、小品だが美しく楽しい歌の宝庫である。 (02/05/07) Johann Sebastian Bachのリュート曲について。 Bachの作品の中に7曲のリュート作品がありますが、 リュートのための曲かどうかは今だ疑問があります。 まず記譜法ですが、リュート講座の項で触れていますが 当時リュ−ト譜は通常タブラチュアで書かれていたのに対し1曲を除き6曲が 鍵盤譜で書かれている点。 BWV996の表題は < aufs Lauten Wercke = ラウテンヴェルクで >となっています (この譜面はバッハの友人 J.G.Waltherの筆写ですが)。 ラウテンヴェルクとはBachが考案したリュートの音を出す鍵盤楽器であります (楽器は現存していない)しかし自筆譜で現存するBWV995は鍵盤譜ですが Bach自身の筆跡で、<pour la luth=リュートのため>となっています。 譜面の書き方だけで楽器を選択することはできませんが (ルネサンスの器楽曲の楽譜は楽器指定のないものが多い) 作曲家が楽器を指定して作曲する場合、楽曲を最大限に生かすためには 楽器の特性を理解していなければなりません。この点にも問題があります。 バロックリュートの二短調調弦では演奏上不可能な部分も多々あります。 (スコルダトゥーラを使えば弾けますが、、、) 果たしてBachがそこまで考えていたのか等、、、。 いずれにしても21世紀の今でも議論が絶えない作品であります。 (02/04/08) リュートの右手のフォームについてですが、幾つかギター等と違う点があります。 ギターでは通常、小指は表面板には触れませんがリュートでは軽く(あくまでも軽く) 触れておきます。これは右手の安定と数多い低音弦を小指からの距離ではかる為 でもあります。ギターでは親指は弾弦後、人差し指の外側に出ますがリュートでは弾弦後、 親指が手中に入る形になります。 弾弦の方法は指を軽く曲げて弦に対して垂直に近いくらい指を立てて軽く押します。 その位置より第一関節を使い指を抜きます。言葉では説明が難しいのですが、 弦を引っ張ると言うより弦を押して音を出すという感じになります。リュートでは通常、 爪は使いません。爪を使用する奏者もいます。アタックとパワーが出ますが、 優雅さに欠ける感じがします。 私は爪を使用しませんがホロプラではギターも弾きますので正直、 この選択は難しいところです。 まぁ、リュート奏法でギターを弾くホロプラのオヤジと思っていただけたら 良いんじゃないですかね。 (02/03/15) 前回の講座、伍のつづきで誤りがあります。緑の布張りに金糸のタイトルの装丁が バッハのゴルドベルク変奏曲の楽譜と書きましたが、これは筆者の思い違いで正しくは、 アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集の第2巻でした。お詫びいたします。 そんな事、ど-でもいいじゃねーか。といわれる諸氏もいらっしゃるとは思いますが、、、。 さて今回は楽器の構え方についてです。クラシックギターとほぼ同じ構え方になります。 足台を使う、足を組む方法等があります。重要なのは楽器が安定している事です。 胴(リブ)が丸いので、あまり抱え込む様にすると音の響きに影響してしまいますので 足の腿に乗せて右肘で軽くフィットさせるという感じに構えます。 アンサンブル等ではストラップをつけて立って弾く事もあります。 間違っても歯で弾く、楽器を風車の様に回す、アンプ(?)に叩きつける、背中で弾く、 楽器に火をつける、ナイフを刺すなどしてはいけません。あくまで優しく静かに弾きます。 右手の小指は表面板に触れる状態になります。通常、ギターでは指を表面板には触れません。 右手のフォームについてはまた次の機会に説明します。 (02/03/06) 演奏には譜面が必要になりますがリュートの楽譜は残念ながら国内出版の物は ほとんど皆無です。 いくつかの愛好家の手になる出版物を除いては海外の物に頼る事になります。 日本のリュート人口は20年程前に比べれば増えてはいるものの、 その楽器のコストの高さや付属品、楽譜等の入手の不便さ等、考えれば簡単に 近づける楽器では無いのかもしれません。 私自身はもっと市民権を与えて欲しい楽器なのですが、、、。 そうすればもっと楽譜も安くなるのでは?と思うのですが。 海外で市販されているリュート譜は、ほとんどが自筆譜のファクシミリ版になります。 ヨーロッパ各国に色々な出版社があるのでそこから入手できます。 有名なとこではスイスのMINKOFF社がありますが、マニアックでめずらしいリュート写本 などが出版されています。 ホロプラのライブでよく弾く曲でWeissのニ短調の組曲はドレスデン写本といわれる曲集の 中のもので20年近く前に入手した楽譜でしたが、当時5万円くらいしたと記憶しています。 (表紙は緑色の布張りで金糸でタイトルが書かれている豪華な装丁ですが、、、。 たしかBachのゴルドベルク変奏曲もそんな感じの装丁だったような、、、。)高すぎる。 リュート譜に限らずファクシミリ版は値段が高すぎる気がします。 今は便利な時代でパソコンで楽譜をダウンロードできるようになりました。 海外の愛好家のホームページにそういったサービスをしているところがあります。 しかし、古楽演奏家にとっては現代譜に書き直された譜面などは必要が無く、 あくまで必要なのは原点の譜面(自筆譜、または自筆譜のファクシミリ) なのであります。 (02/02/28) リュートの楽譜はタブラチュア譜で書かれていますが、タブラチュア譜とは 音符を高さで表すのではなく、弾くべき音(押さえるポジション)を数字や文字で 表している譜面であります。リュート譜には時代や地方によって、 いくつかの種類があってドイツ式、フランス式、イタリア式、スペイン式の記譜法があります。 バロックリュートの曲は全てフランス式で書かれています。タブラチュアの利点としては、 押さえるポジション(出す音)が直接書かれているので運指を考えるのに便利だったり、 弦楽器の場合1つの音に対して複数のポジションが存在するためにどのポジが効果的か等、 あまり考えなくてもすむのであります。(ギター1弦のE弦の開放とB弦の5フレットは同音だが ニュアンスは全く違う) タブラチュアの欠点はリズムの記譜にあります。 リズム表記が最大公約数的な表し方なので個々の音符の音価がわかりにくいのです。 トップのメロディに対しての和音の部分やべースパートの部分がどこまで持続なのか カットなのかが曖昧になってしまいます。 この問題に関しては演奏者が考えるしかない様です。 (02/02/27) リュート弦については以前も少し触れましたが、スタンダードなものはクラシックギターと同じ 高音弦がナイロンで低音弦がシルク等に金属を巻いた巻弦になります。 10年程前からナイロンに代わる素材としてフロロカーボンという新素材の糸がリュートに 使われるようになりました。音色やテンションも違いますので、皆さんそれぞれ、 好みで使い分けている状況だと思います。 弦の購入は残念ながら日本ではほとんど作られていないため、海外に頼る事になってしまいます。 海外にはいくつかメーカーがあるのでそこに直接注文します。私の場合はここ10数年来、 ドイツのピラミッド社のものをよく使ってます。 ただ高音弦のカーボン製の糸は呉羽化学のシーガーエース(緑ラベル)なので、 これは我が日本の誇る楽器店釣り具の上州屋さんに行きます。 (02/02/24) リュート族のネックにはフレットがありますが、ギター族の金属のフレットと違いガット (テニスラケット等に張っている)をネックに巻きます。移動ができるため、微妙な音程 (通常は平均率ですが)を出す事もできます。1、2ヶ月ぐらいの使用で減ってきたりするので 取り替えなければなりません。 糸巻き(ぺグ)はヴァイオリンやチェロと同じです。ギターの様にギアは無いので弦を張るときに スムーズに動き、滑って戻らない状態を自分でキープしておかなければなりません。 市販のぺグワックスもありますが、たいていは石鹸を塗って滑りを良くして、 次にチョークを塗って滑りを止めます。この割合をうまく調整しなければなりません。 (温度や湿度で変化するので、そのつど調整します) リュートはあらゆる弦楽器のなかでボディが薄い楽器なので(厚さが2mmから2mm以下、 重さはバロックリュートで約1s) 湿度等には敏感です。 保管はできる限り湿度50%前後をたもつのが、理想といわれています。 (02/02/18) 先日深夜、テレビでカール・リヒター指揮のヨハネ受難曲が放送されていた。 実に感慨深く放送を見て(聞いて)いた。 私が古楽等に興味を持ったきっかけのひとつがリヒターのバッハだったからである。 今にして思えば、リヒターの解釈は1970年以降の古楽演奏の解釈とは異なる部分も 多々あるが、その気迫、パワーは未だに超える者がいないと思う程である。 ほとんどのレコードを収集したが、特にアルヒーフ版のものは秀逸ぞろいであろう。 1958年に録音されたマタイ受難曲は歴史に残る名演で今でも評価が高い。 その劇的な演奏はクラシック音楽というより、まるでロックである。私は今でもよく聞いている。 リヒターとオルガンのヴァルヒャをきっかけに、古楽に興味を持ち、 やがてリュートを弾きだすのである。 リヒターといえばもうひとつ忘れられない思い出がある。 21年前の1981年、ミュンヘンバッハ合唱、合奏団と共に来日するとの事で チケットを確保し楽しみにしていた。来日の数ヶ月前、リヒター突然の死である。 以前2度ほど来日していたが私は今回が初めてだった。ショックだった。 ついに、生の姿は見ることができなかった。 急遽、弟子のギュンター・イェーナー氏を迎え来日したのである。 東京文化会館でのヨハネ受難曲の演奏である。第1曲目が始まったとたん、 涙が出てきて止まらなくなり困った事があった。 結局、1曲目が終わるまで止まらなかったのである。 後で色々考えたが、リヒターの死の悲しさというより、師亡き後も精神は 受け継がれて音楽の中に生きているような演奏を聞き感動したのかもしれない。 芸術は永遠である。 (02/02/02) リュートは時代によって、張られている弦の数や、調弦法が違います。6コースのリュートは ルネサンス期の基本になる物で4度を基本とする調弦法でルネサンスのレパートリーの ほとんどがこの楽器のためのものであります。7、8コースの楽器はルネサンス中期のもので ダウランド等のイギリスルネサンスを中心に弾きます。10コースのリュートはルネサンス後期 のフランスの曲を弾きます。以上がルネサンス期のリュートであります。 大は小を兼ねるではないですが、10コースリュートがあればルネサンス期の全てのレパートリー をカバーできます。ちなみに私の持っているルネサンスリュートも10コースのものです。 11コースバロックリュートは3度を基本とする二短調調弦で前期バロックの音楽、ゴーティエ、 ビットナーなどの曲を弾きます。13コースのリュートは後期バロックの楽器でバッハやヴァイス等を 弾きます。14コースリュートは実在しませんがバッハの曲で必要なものがあります。 以上がバロック期のリュートであります。 ホロプラで使っているのは13コースのバロックリュートです。 この他、テオルボ、キタローネ、ビウエラ等のリュート族楽器があります。 (02/01/18) リュートは時代によってさまざまなタイプがあり、それぞれにチューニングや楽器の形、 大きさが異なっている。その代表的なものに、ルネッサンスリュート(弦が6コースから 10コース)とバロックリュート(11コースから13コース)がある。ここで言うコースとは、 リュートの場合、弦が復弦で張られているので1対=コースと呼んでいるためで, 決して競馬の枠のことではない。他にもテオルボ、キタローネ、アーチ・リュートなどがある。 テオルボやキタローネは通奏低音の楽器として、モンテヴェルディのオペラ等ではよく 使われている。地域によっても、ジャーマンタイプ、フレンチタイプ、イタリアンタイプ等があり、 夫々、形も異なっている。構造は、表面板、胴(ボウル)、ネック、糸蔵(ペグボックス)でできている。 表面板は主に、スプルースやPine、胴にはメイプル、アッシュなどが使われ、ネックにメイプル、 指板には黒檀が使われる。この素材選びもすごく重要で使用材によってまるで音が違ってきます。 歴史的コピーを製作する場合は当時の物と同じ材料を使います。 が、使う材のマッチング等もあるので、ケースバイケースでしょうが、、、。 そして、表面板の中心の美しいローズ(ギターのサウンドホール)も時代によって色々なデザインが あります。 思うに、良い楽器とは、音、機能、形か゛揃ったものでしょう。不思議とスタイルのきれいなものは、 音も、機能面も良いようです。 (01/12/30) 以前、弦について釣り糸(フロロカーボン)を使うと書いたが、もちろん他にも色々あって、 ナイロン製の物やキャットライン等と呼ばれている物等、複数ある。 状況に応じてそれらを使い分けている。リュ−トの表面板及び、背面のリブは約2mmと薄く、 弦楽器のなかでは一番薄いボディでできている。しかも通常のニス等は塗らないので、 温度や湿度に非常に影響される。 ライブ等の照明でチュ−ニングは狂ってくるし、音もコモってくる。梅雨時と夏は最悪である。 冬季は空気も乾燥して音も実によく響くが弾き手の手のケアが重要である。 リュ−トの弦が細く繊細な為、乾燥で手荒れなどの場合、音にかなり影響が出る。 リュ−トの演奏法は左手はギタ−等と、ほとんど一緒であるが右手は全く異なる。 まれにツメを使う奏者もいるが、ほとんどの人は指の腹を使って弾いている。 ツメはアタックを出しやすいが、繊細さに欠けてしまう。(好みの問題だが) それだけに楽器のコンディション以上に自分の手のケアも非常に重要 なのである。手が荒れていては良い音は出ない。 (01/12/17) 古楽に使用される楽器はリュートばかりではなく、他にも色々な楽器がある。チェンバロ (415Hzのヒストリカル)や各種ヴィオール、トラベルソ、etc...etc...。その中でも私たちにとって、 一番身近な楽器としてリコーダー (縦笛)がある。 これは立派な古楽器である。小学校の音楽の授業で吹いた諸氏も多いと思う。 ところがこれが意外と演奏法等、奥が深い。初めてリュートの音を聞いた師の家でブリュッヘン のレコードを聞き、驚いた。テレマンのソナタだったと思うが、ピーヒャレロレロ、ホレロレ、 ハラロレ、ブヒャー。という音。まるで尺八か祭りの笛に近いニュアンスだったのである。 これだ、この音だ。と思い、また調子に乗った少年Kは、木製の リコ−ダ−、こーてーなー。と親に泣きを入れ、メック製のリコ−ダ−を、まんまとゲット。 そして、音楽の授業でこれを吹き出したのだった(しかも、インチキブリュッヘン奏法で)。 古楽奏法というよりは、むしろでたらめ尺八奏法に近い演奏で教室はパニック状態。 笑い過ぎで即死した生徒もいたかもしれない。隣に座っていた子は、何時、おかめと ひょっとこが出てくるかビクビクしていた。先生には、えーかげんにせー。と怒られるし、 さんざんだった思い出である。 (01/12/16) 釣り糸を使ってるのですか?と聞かれるがこれは本当である。(ただし高音弦だけだが) 12月某日、快晴だ。風も無く穏やか。隼汰氏のロンドン土産にいただいた楽譜に目を通す。 最高のお土産だ。ありがとう明石さん。 弦のスペアも残り少ないので近所の楽器店 つり具の上州屋へ。 目当ての糸を仕入れてレジへ、、。店員さんに何釣られるんですか?と聞かれ、返答に困る。 とっさに、オネーチャンを釣るの。と答えたら唖然とした顔された。 (おやじがおやじギャグ言って何が悪い)店を出る。 まだ昼前だったので、そのままひたすら西へ西へ。奥多摩から丹波山へ, おいらん淵を通過し大菩薩ラインから塩山市へ。そこから20号で甲府に到着。 最近は時間があると、このルートで自分をリフレッシュさせている。山の中で風を聞き、 木々と呼吸する。自然のパワーをいただく。でも今は冬だ。スゲー寒い。 顔中鼻水だらけになりながら、一目散に帰路に着いたのであった。 ちなみに私の使っている釣り糸は呉羽化学のシガーエース(グリーンラベル)である。 他にもいくつかあるがこれが世界的にもよく使われている釣り糸(弦)である。 (01/12/15) なぜ、リュートや古楽に興味を?とよく聞かれる。1970年当時クラシックギターを習っていて、 カルカッシなどの教則本の他に16世紀の小品の曲集があった。これは、本来リュートという 楽器の曲だ。と言われてゲルヴィッヒのレコードを初めて聞かされた。 目からウロコ状態になりすっかり虜に、、、。 リュートの曲はリュートで弾いてこそ本当の良さがと言う師の言葉に従い、以後古楽一辺倒へ。 皆川達夫氏のバロック音楽のたのしみや角倉一郎氏のバッハ連続演奏等のラジオ番組を聞い てレコード収集や古楽に関する音楽書の類をむさぼる様に読んでいた。しかし、まだ小学校5 年生ぐらいのガキである。(ませたガキだ)本当に理解できてたとは思えない。 しかも調子に乗ったこのガキは学芸会でヘンデルの曲をアレンジして演奏し、 あげくの果てに夏休みの自由研究のテーマにネーデルランド楽派の作曲家たちと題した研究 発表までやってしまったのである。 バカなガキである。今だったら一升瓶ラッパ飲みしてもできましぇん。 (01/12/14) |