少年時代

少年時代〈上〉 (ヴィレッジブックス)
少年時代〈下〉 (ヴィレッジブックス)
ロバート・マキャモン 著
二宮馨 訳
「このミステリーがすごい!」海外編2位、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞。

 今は成長して作家になったコーリー・マッケンソンが、米国南部の田舎町ゼファーでの少年時代の出来事をふりかえる。
 牛乳配達をする父親トムとそれを手伝っていた12歳の少年コーリーは、ある朝、湖につっこむ車を目撃した。トムは運転手を助けようとしたが、車にいた男はピアノ線で首を絞められ手錠でハンドルに固定されていてどうしようもなかった。車はそのまま湖に沈んだ。引き上げることは不可能で、事件捜査の手がかりはコーリーとトムの証言だけ。つまり、何もないのと同じだ。
 その後トムは、むごたらしい死体が自分に呼びかける夢を見るようになり、次第にやつれていった。コーリーは現場で拾った緑の羽根を大切に保管し、事件について繰り返し考える。

 ミステリだと思って読んでいたから、途中で「えっ? これって、ファンタジーだったの?」と面食らった。でも、やはりこれはこの世界の話だ。ただ、ある時期の少年たちを含む一部の人々には、その他の人々に見えない物事がときたま見える、というだけのことで。

 彼らはずっとあそこにいるのだ、魔法が生きているかぎりは。
 そして、魔法というものは、強い強い心臓を備えているものなのだ。
(最後の2文)
少年時代〈上〉 (ヴィレッジブックス)』・『少年時代〈下〉 (ヴィレッジブックス)




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