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6月15日トップへ

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チェコvsラトビア(3)

試合観察

チェコを応援しているらしいカップルと、同じくチェコサポーターらしい大男軍団の横に滑り込んで試合を見始めると、あっという間に得点シーン。
ヴェルパコフスキの一発だった。
ラトビア先制

「ラトビア唯一の希望」
と呼ばれる彼だが、「ラトビア」と冠に付いた時点で、どの程度のレベルか計り難くなる。

が、確かにこいつはやってくれる。
チェコの守備陣が思ったより脆かったから、という事はあると思うが、チャンスと見るや瞬間移動でゴール前に登場する速度は「ラトビアのオーウェン」と呼んでも差し支えない。

問題は、彼以外にDFの注意力を引きつけてくれるパートナーがいない事で、こればっかりはどうしようもない。

チェコは予選はず〜っとコラーのワントップで来て、ゲームの組み立てもコラーにとりあえず当てとけが武器の一つな訳だが、本大会では「使われないだろう」と噂されていたバロシュとの2トップ。

コラーは世界最高峰の電柱だが、ストライカーとしてはそんなに怖い存在でもないので、「得点のニオイがする」FWを一人追加したって事だろう。

コラーの写真1
やっぱりでかいコラー

コラーの写真2
遠近法が狂う

とすると、予選で相手を圧倒していた「中盤の波状攻撃」だけではまだ足りない、と監督は考えたわけで、これは凄い。まさに攻撃ありき、前へ前へのサッカー。
順調に予選を突破したチームをいじるか、普通。しかも攻撃的に。

そのうえ抜擢した選手も違和感無くゲームに加わっていたところを見ると、奇策じゃなくて、ちゃんと高い完成度を保ちつつ、更に進化させてしまったわけだ。

本大会では優勝こそ逃したものの、その采配が絶賛されていたブリュックナー監督。
1戦目のスタメン決定時点で、すでにその手腕の片鱗をのぞかせていたんだなあ。
3億円で呼んでくれ、キャプテン。
(と思ったが、帰国してから読んだ記事によれば、彼には病気の娘さんがいて、その看病のために、自宅を離れて住み込む必要のある仕事はすべて断っているという。)

さて、実際に試合を見てみると、屋根より高いコラーに当てとけは武器ではあるものの、回数自体はそう多くなかった。

予選ではいなかったバロシュが、今回はゴール近くでいろんな仕事をこなしてくれるせいもあって、普段は敵ゴール前から味方ゴール前までまんべんなく走り回るネドベドは、あんまり敵ゴール前まで進出してこなかった。
疲れていただけかもしれないが。

ついでに言うとトップ下にあたるロシツキーは、ゴール前まで進出する、という仕事が減ったせいか、地味にボールを散らしていた。まだ故障の影響があったのかもしれないが、得意のフリーキックも大体ネドベドに蹴られてしまうので、ますます存在が地味に。

後半になって、見ているこっちが不安になるくらい攻撃的選手を次々に投入したチェコが結局は逆転勝ちしたわけだが、ラトビアは最後まで根性を見せ、昨日のブルガリアのようにずるずると下がっていく事は無く、ヴェルパコフスキも怖いままだった。

とにかくコーナーキックを何度も相手に与えながら、そのプレーに依る得点は許さなかった、という時点で、如何に彼らが集中力を途切れさせずに試合に臨んでいたかが分かる。
ネドベドの写真
コーナーもネドベドの仕事

戦前にこういう試合運びになる、という事が分かっていたらチケットが余る事は無かったろうなあ、と思わせてくれる好試合。
せいぜい50分くらいしか見られなかったが、あっという間のタイムアップだった。