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ハーフタイム中の大会マスコット・キナス君のPKゲーム、結構上手かった。
そんなわけで、クロアチアサポーターはご機嫌で帰路についていた。
フランスサポーターは、引き分けで暴れ出すほどサッカーに全てをかけていないのだろう。
預けた荷物を受け取りに行くと、ロナウド君が先に並んでいた。
「じゃあ、これで。一緒に帰る人が待ってるんで」
握手して別れた。
ライトアップされたレイリア城を眺めながらバスターミナルへ。
ヴァルテズのそっくりさんが両サポーターから人気者になっていて、記念撮影をしていた。
増発に増発を重ねたリスボン行きのバスは4台。
切符を示して、乗るバスを係員に聞くと
「どれでもいいよ」
乗り込むと2階の先頭が3人の日本人に占拠されていたので仲間に加わる。
これまで見た試合の話、ポルトガル語の話、食事の話、飲み屋の話。
隣の兄さんはこれから3ヶ月かけてヨーロッパ一周をするらしい。
「アンリのゴールを出発のきっかけにしたかったんですけどね」
会話がとぎれたところで、隣の兄ちゃん方がぽつんと言った。
「この高速、全然照明無いね。凄いなあ。」
「ほんとにリスボンに向かってるのかね」
自分の地元では、照明の無い高速はそんなに珍しいものではないが、恥ずかしいので黙っていた。
途中、小便が我慢できなくなったクロアチアサポーターのために停まった以外は、順調に進み、リスボン到着。
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