トップへ

6月18日トップへ

次へ

2004年6月18日(1)

最後の出会い

最終日。
今日はもう帰るだけ。

朝食を採った後はひたすら荷物の整理。

ここんところ毎日
「チェックアウト?」
と聞いてきた姉さんは、皮肉にも今日はいなかった。
「チェックアウト、プリーズ」

コルメシオ広場でタクシーを拾う。
そういえば夕べのタクシーの運転は結構穏やかだったな。
国道を90キロで飛ばすタクシーの中でそう思う。

空港で「今から帰る」と家族に電話する。

免税店を巡ってぶらぶらしていると、華奢な黒人の女の子に声をかけられた。

「(英語)タバコくれる? さっき喫ってたの見てたの」
「どうぞ」

彼女はタバコを吹かしてから、こう切り出した。

「南アフリカに電話をかけたいんだけど」
「で?」
「南アフリカから、セミナーに来たんだけど、荷物が届いていないの。で、確認で電話をかけたいんだけど」
「はいよ」

と携帯電話を渡したら

「これじゃ電話代が凄く高くなるわ、小銭貸してくれない?」
「・・・・いくら?」
「20ユーロ」
「6ユーロしかないよ」
「じゃあ、それ貸してくれない?」
「・・・・」
「ウエスタンユニオンに連絡が付いたら、カードも返ってくるし、すぐ返すから」
「・・・・(普通、クレジットカードは身につけとくだろ)いいよ」