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最終日。
今日はもう帰るだけ。
朝食を採った後はひたすら荷物の整理。
ここんところ毎日
「チェックアウト?」
と聞いてきた姉さんは、皮肉にも今日はいなかった。
「チェックアウト、プリーズ」
コルメシオ広場でタクシーを拾う。
そういえば夕べのタクシーの運転は結構穏やかだったな。
国道を90キロで飛ばすタクシーの中でそう思う。
空港で「今から帰る」と家族に電話する。
免税店を巡ってぶらぶらしていると、華奢な黒人の女の子に声をかけられた。
「(英語)タバコくれる? さっき喫ってたの見てたの」
「どうぞ」
彼女はタバコを吹かしてから、こう切り出した。
「南アフリカに電話をかけたいんだけど」
「で?」
「南アフリカから、セミナーに来たんだけど、荷物が届いていないの。で、確認で電話をかけたいんだけど」
「はいよ」
と携帯電話を渡したら
「これじゃ電話代が凄く高くなるわ、小銭貸してくれない?」
「・・・・いくら?」
「20ユーロ」
「6ユーロしかないよ」
「じゃあ、それ貸してくれない?」
「・・・・」
「ウエスタンユニオンに連絡が付いたら、カードも返ってくるし、すぐ返すから」
「・・・・(普通、クレジットカードは身につけとくだろ)いいよ」
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