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嘘がばれたと分かったのか、顔をこわばらせた彼女が立ち去るのを見届けてから、近くの本屋に入って土産用のクルマ雑誌とオフィシャルプログラムを買い込む。
ついでにワインショップに寄って、箱詰めになった小瓶のワインとオリーブを買う。

彼女が南アフリカ人というのは多分本当だろう。
生まれ故郷の説明はかなり詳細で
「ケープタウンから200キロだけど、途中で高速の速度制限があるので3時間くらいかかる」
とか言っていたから。
ただ、今は住んではいないし、学生でもないだけだ。
どこかの店に勤めていたかもしれないが、クビになったのか、どうなのか。
もうやることもない。
さよなら、ポルトガル。
帰りの飛行機の中で眠り込んで目を覚ましたら、目の前に食事が置かれていた。
食べようとしたら、コーヒーのサービスが始まった。
「カップがない」
と伝えると
「OK」
と答えてくれたが、予想通り来なかった。
少しは嫌がらせをしてあげないといけないので、食器を片づけ始めるのを見計らって食事を始める。
食べ終わって到着までしばらく間があったが、全然片づけに来ないのには感心した。
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