
鬼押出しにて

今年の夏はいつから始まったのか、またいつ梅雨が明けたのかわからない状態です。
我が家では久し振りに軽井沢方面へ行く小旅行です。高校生の頃から何度も浅間山に登山に行ったのですが、いつも小諸からのルートで、始めて群馬県側から浅間山を眺めてきました。
梅雨の晴れ間のような好天に恵まれ「鬼押出し」とその周辺を見てきた。
上信越自動車道 碓氷・軽井沢インターチェンジを下り、国道18号線を北上する事約40分、長野県から群馬県に入った所が現地である。
鬼押出しは浅間山(コニーデ型の3重式活火山)の北麓にある、天明3年(1783年)の浅間山大噴火の際に流れ出た溶岩が冷えて巨大なごつごつとした固まりとして残っている溶岩原。
噴火口に上ってよく見ていた溶岩などとはかなり感じが違う。
ここでかくれんぼをしたらまず見つからないだろうしまたもとの所に帰り着かないような所だ。
人の背丈の何倍もあるような溶岩が見渡す限りだ。
雨上がりのせいで1000mを超す高原でも蒸し暑い。早々と園内を最深部までの見学を諦める。こういう時は入園料が安い(大人\400)ので助かる。
登り始めた以上同じ道を戻るのは悔しい。
なるべく近いルートを確認して下山?の計画。

少し行くと「ほつつじ」がそちこちに咲いている。蜜蜂が忙しそうに蜜を集めている。なかなか蜂は待っている所へとまってくれない。根負けしてこちらが動いてしまう。
ホツツジ ツツジ科ホツツジ属 日当たりの良い山地に生える落葉低木、若枝は赤褐色で三稜形、花は夏から初秋。蜜は毒。
岩や花を眺めているうちに観音堂に到着。この観音堂は写真でわかるように溶岩の突端に建っているので非常に見晴らしが良い。このまま晴れ渡って夜になればさぞや素晴らしい星空が見えるだろうとつい星見に考えが飛んでしまう。
鐘楼で鐘を撞いて、さあ下山だ。道は一周40分のハイキング最短距離である。
寄り道をしながらもう90分、ふと横を見ると右手に「ヒカリゴケ」の看板が目に入る。あまり期待もかけずに溶岩洞を覗いてみるとこれが奇麗。

ヒカリゴケ目ヒカリゴケ科 原糸体は永存性でよく光を屈折する。山地の洞窟、岩隙等で黄緑色に光る。ヒカリゴケの光は光源を背にしないと見えない。天然記念物に指定されている所もある。
黄緑色の光が溶岩洞の中に浮かんで見える。この色は神秘的でさえある。狭く小さい洞窟なので足は踏み込めない、僕たちが見る前は誰もいなかったが僕らが「さくら」になったようで次ぎから次と覗いていく人が増えてきた。
存分に見学したのでここを後にする。土産物屋には「鬼」と「ピカチュー」が同居していた。
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駐車場で見つけた

鬼押出しの駐車場は広い。芝生のような草地の所へ車を停めて一休み。子供達は四つ葉のクローバーを探している。

林の際にピンクの可愛い花が目に付いた。近づいてみるとおしべが長いくて、めだつ容姿だ。周囲には幾つものこの花の房が散見できる。
バラ科の潅木。山地に生える高さ1m位の落葉小低木。花は晩春から夏、枝先に複散房花序に小花が群がり香気がある。
下野=しもつけ(現栃木県)で最初に発見されたからという。別名 キシモツケ。
高原のためか蜜蜂よりアブが目に付く。一昨年に芝山で3ヶ所も刺された事があるのであまりいい気分ではない。写真を撮っただけでそそくさと離れる。

車の中で休んでいるとすぐ近くの楢の木に小鳥が飛んできた。流山でも何度か見ているので、きつつき(コゲラ)とすぐに分かる。
コゲラ キツツキ目キツツキ科 HONSHU PIGMI WOODPEKER 日本産きつつきでは最小 全長15Cm、翼開長27Cm。主として全国の低山帯の森林地に棲む、ギィーという声を出す。きつつき中最も数が多い。
羽の色は頭上灰褐色、翼は黒色に白色横縞。
木の幹を下から上へ木を叩きながら移動して行く。自動車の陰から400mmのレンズで追いかけるのは骨が折れる。移動が速く葉に隠れたり後ろに回り込んだりでピントが合わない。
上間で行くと次の木へ移動する。4、5本の木を移動したらどこかへ飛んで行くのだが、暫くすると再びやってくる。シャッターチャンスは一番車に近い木しかない。
子供達も間近にコゲラを見るのは始めてなので鳥を目で追いかけている。

この後、軽井沢プリンスランドへ移動した。ここは森の中にあるホテルだ。夕食前に何かないかと周辺散策。
テニスコートの脇にピンクの花びらのようなものが落ちている。はじめは花びらが落ちていると思い詳しく見る気もしなかったが、ここでも子供が四つ葉のクローバーを探していて近くまで行ったので「きのこ」だとわかった。
離れてみるとまさにバラの花びらが落ちているようだ、大きさもローズ色の薔薇の花びらにそっくりだ。
ニオイコベニタケ 傘は径2-5Cm、半球型から後に平らに開きさらに中央部が窪む。
紅赤色で雨に濡れれば退色し易い。無味であるが果物またはカブトムシのような匂いがある。マツ科の針葉樹、またはブナ科の広葉樹の下に発生する。
もちろん見ただけではなんだかわからない。触ると結構しっかりしている。こんな色じゃなければ食べられそうな感じだ。
さすがにこの色では気味の悪さが先に立つ。

さらに奥へ行くと、ツグミのような鳥がぴょんぴょんと動いている。動きは確かにツグミなのだが色が違う、全体に黒っぽい、10m程に近づくと逃げていく。
アカハラ スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科 全長24Cm 翼開長37Cm。脇腹は橙色をしている。本州中部以北の山地で普通に繁殖する。
カラマツ林や林と草地の接するような明るい所を好む。
暫く見ていたが林の中に消えてしまった。散歩を続けていくと鳥が一羽路端にあった。よく見ると先ほどの鳥と同種である。確認するにはもってこいの写真を得る事ができた。

こんなわけでホテルでの用事を済ませ帰途に就きました。
家に帰ってからはデジカメを持って図書館詣でです。名前のわかっているのはヒカリゴケとコゲラだけでした。
図鑑には楽しみと苦労が入り交じっている。
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