下弦の月

このころの月は真夜中にのぼり,明け方に南の空高く見えます。よく晴れた朝,南〜南西の空に白く見える月を見たら,それは下弦前後の月です。「下弦」とは,月を弓の形に見立て,月が沈む時に,弓の弦の部分が下向きになることからつけられた呼び名です。また,上弦や下弦のころの月は,弦をぴんと張った弓の形にも見えることから「弓張り月」とも呼ばれ,特に下弦の月を「下(しも)の弓張り」「下つ弓張り」と呼んだりもします。
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下弦の月は,上弦の月に比べ,月の海の部分が多くあります。月が欠けていくときは,天気が悪くなるという言い伝えがあったためか,このころの月の海の名前には,「雨の海」「雲の海」「嵐の大洋」「湿りの海」といった悪天候にちなんだ名前がつけられています。海の部分には,コペルニクス,ケプラー,アリスタルコスといった明るい光条を持つ比較的新しいクレーターやの「虹の入江」などが目立ちます。
右の画像は,下弦の月と,その2週間前に撮影した上弦の月を並べたものです。ちょうど丸くなって満月のように見えますね。この画像は,月の地名紹介の時などによく使われます。(満月のころは,太陽の光が垂直にあたり,月の詳しい地形が見えないため)
ところが,よく見ると,下弦の月の模様が上弦に比べ上の方に上がっていることに気づきます。これは月の秤動のためで,ぴたりと合わさるような画像を作るのは難しいと実感しました。
参考文献 : 白尾元理,佐藤昌三共著 「図説 月面ガイド」 立風書房
: 林 完次 著 「宙ノ名前」 光琳社出版
写真データ
★月齢 22.4 2000年9月21日 03:38
10cm屈折+K60mm SONY Digital Mavica LCM-FD88使用
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