ぎょしゃ座
 
 すっかり夜の訪れが早くなった晩秋の夕暮時,北東の空を見ると,明るい星が輝いています。この星は全天で7番目に明るく見える恒星,ぎょしゃ座の1等星カペラです。
 カペラは1等星では一番北極星に近いため,新潟では5時間ほどしか地平線の下に沈んでいません。ですから,一番長い間見えている1等星ということになります。また,北海道の北部地方では1日中沈まない周極星となります。

 ぎょしゃ座は,左下のおうし座のβ星を含めた明るい星で作る五角形の星のならびの星座です。この形は目立ちやすいため,中国では「五車」,日本でも「五つ星」「五角星」などと呼ばれていました。ぎょしゃ(馭者)とは,馬車などを操縦する人のことですが,ギリシャではカペラを人,残りの4つの星を車(あるいは馬)に見立てていたようです。また,星座絵などではヤギを抱く老人の姿で知られていますが,これはギリシャの時代よりもさらに古い古代バビロニアの星座絵がそのまま残されたためだそうです。

 この星座の見どころは,五角形のほぼ中央に並ぶ3つの散開星団です。実際に3つとも地球から4100〜4600光年の距離にあります。双眼鏡では3つを同時に見ることもできますが,望遠鏡を使ってそれぞれの星の並びを見比べるとさらに興味が深まります。中央のM36が一番小柄で星のつぶが明るく双眼鏡向き,M38,M37は星の粒が細かいので望遠鏡向きの星団です。

ぎょしゃ座の散開星団 
   

 写真データ 
      ぎょしゃ座:1997年10月1日 01:07〜17 50mmF2.8 フASA800ネガフィルム
      M36〜38 :    〃     00:06〜11 00:13〜18 300mmF4
                      新潟県岩船郡神林村南大平キャンプ場にて撮影 
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