やがて春は来る 日は必ず昇る

〜2011.3. 未曾有の大震災に寄せて〜

3月11日の午後、会社のオフィスにいた私は、大きな揺れに驚きました。そのまま一晩をほぼ徹夜して過ごす事になるとは、その時点では全く考えていませんでした。

仕事に追われたその深夜、オフィスにあるただ1台のテレビをたまたま見た私は、そこに映った大きな家事の光景を見て、どこの山が燃えているのだろうといぶかっていました。それが山火事ではなく、気仙沼市街が燃えていると知った時の衝撃は、とても言葉では言い表せません。
もう15年以上前のあの日、燃え盛る神戸・長田の町並みを海の上から呆然と眺めていた時の記憶が、まざまざと目の前に蘇りました。もし、ほんとうにもし、あの時と同じこの世の地獄とも言える光景が広がっていたとしたら…。

この日、日本を襲った地震は、時が経つに連れてその規模がどんどん大きくなり、今ではM9.0であると発表されています。それがいかに巨大なものかは、ここであえて触れる必要もないでしょう。大自然の力の大きさを、まざまざと思い知らされます。

このたびの震災で被災された皆さんに、心からお見舞い申し上げます。
皆さんの苦しみや悲しみは、私達全ての日本国民一人ひとりが等しく感じていると、私は信じます。
確かに、大自然の力の前には、私達は無力かもしれません。しかし、私達は、どんな苦難にあっても、そこから立ち上がるだけの力を持っていると、私は信じます。苦しみや悲しみの中にあっても、その先にある希望をどうか見いだしていただきたい、それを信じていただきたい。私はそう思います。
時が巡る限り、いつか春はやって来ます。今日沈んだ日は、明日必ず昇ります。私達には常に未来があります。そこに希望があることを、ぜひ思い出していただきたいと思います。私達は、皆さんの希望が一日も早く現実のものになるよう、できる限りの事を差し上げる所存です。

私はたまたま鉄鋼業界という、社会を支える素材産業に身を置いています。今の勤務先は、残念ながら今回の地震で少なからぬ被害を受け、お客様にもご迷惑をおかけする事態になってしまいました。それだけではなく、ここでは書けませんが、東北地方を中心に、鉄鋼産業は大きなダメージを受けており、日本の産業構造にも大きな影響を与えるかもしれません。
ただ、私達の業界は、震災からの復興に対して大きな役割と責任を担っています。その責務に応えるため、懸命の努力をする事になります。今日、会社での対策会議でも、その事が議論の対象になりました。
私が今会社から与えられた職責をこなす事は、必ず被災地の皆さんの復興に役立つと、私は確信しています。私ができる事はこの程度でしかありませんが、まずは自らにできる事を誠実にこなす事で、この未曾有の災厄に貢献したいと、私は望みます。

まさに阪神淡路大震災の時と同じ事態にこれから望むのですが、あの当時ほどの体力は今の私にはもうないので、ちょっぴり不安ではあります。このため、当サイトの運営は、これまで以上に滞る可能性が高いのですが、当方の事情をご賢察いただければと存じます。

2011.3.13 ほうがん


ホームページへ
ホームページに戻る