さまざまな配合理論


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 サラブレッドの配合にはさまざまな理論があります。生産者らがこれらの理論のどれかを使って配合を考えてるかどうかは分かりませんが、参考にはしていると思います。そんな配合理論の中で世に知られているものをいくつか紹介したいと思います。

  • 異系交配
近親交配に対する言葉で、一般的に5代血統表内にクロス馬が一頭もいない場合を指します。異系交配をすると近親交配独特の弊害がなくなり、丈夫な産駒が生まれやすく、雑種強勢で競走能力を高めることができるといわれています。しかし、近親交配のように突如として強い産駒も生むことがありません。

  • ニックス
競馬ゲームではかかせない配合理論です。一般的には、父系と母父の系統の相性がいい配合をニックスといいます。ある父系とある母父系を持つ馬が活躍してくるとこの系統とこの系統はニックスだという風に考えられます。A系とB系が父系と母父系どちらにきてもニックスになるのです。しかし、このニックスも考え方にすぎないのでニックスに従って配合しても強い馬が必ず産まれるわけではないのですが、ニックスは成立が簡単なのでどの牧場でも頻繁に使われています。

  • 五十嵐(IK)理論
五十嵐氏が発表した理論で、サラブレットの能力遺伝はその父と母の血統表内にいるクロス馬によって決まるという考え。今一番主流で多くの生産者がこの理論に基づいて配合を考えているとか。

  • 中島理論
中島氏が発表した理論で8年周期で上下する種牡馬の遺伝能力を考え出すなど独特の理論です。無敵のマイラー・トロットサンダーの配合を考えたのも中島氏だそうです。

  • ドサージュ理論
「両親は子供に対して平均的に2分の1の影響力を持つ」というゴルトンの法則を元にフランスのヴュイエ大佐が考え出した理論です。多数のサラブレッドを12代までさかのぼり、ある特定の祖先達の影響力の構成が似通ったものであることを発見しました。そこから影響力のある16頭の祖先馬を選び標準ドサージュ値というものを求め、これに近づくような配合をすればいい馬が生まれやすいというものです。この理論はアガ・カーンの牧場で採用され、世界から注目を浴びました。もう1つ、ヴュイエ大佐の考えを改良してローマン博士が考え出した理論もあり、こちらは種牡馬を5つと中間型のタイプに分け、4代血統表を使って影響力を計算する方法もあります。

  • 近交係数理論
宇田博士による、遺伝学で知られる近交係数をサラブレッドの血統に当てはめた独自の理論です。インブリードとアウトクロスを理想的に繰り返した「基準交配」を継続的に行うことによって、遺伝力があり競走成績も優秀である馬を持続的に生産できるというものです。

  • Xファクター(X因子)
各国の歴史上の名馬には心臓が大きい馬が多かったことに注目して研究された理論。研究によると心臓を大きくする遺伝情報は性染色体のX染色体上にあり、それがハートラインと呼ばれる経路を伝わって子に遺伝するというものです。