トレセンの姿 |
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トレセンについて 中央競馬では、東西にトレーニングセンター(トレセン)という、馬のトレーニングを行ったり、調教師や騎手、厩務員達が暮らす施設があります。昔は競馬場の近くに(今の地方競馬場のような感じ)ありましたが、厩舎も競馬場の近辺の都市化により馬の調教に適さない環境になったために、調教に適した大きな土地と環境を求め、関東は美浦、関西は栗東にトレーニングセンターを作り馬や関係者達が移行したのです。 |
トレセンの1週間 東西のトレーニングセンターには、馬主から馬を預かり、馬の調教したり、育てたりする厩舎がすべて集まっています。公正確保のためと、広大な土地で馬がトレーニングしやすいからです。厩舎には、調教師という馬を管理飼育する職業の方を中心に、調教師の補佐をする調教助手、馬の飼育、管理、トレーニングをする厩務員、調教師所属の専属騎手(フリーでない騎手)がいます。 トレセンの休日は月曜日だけで、土日は競馬が開催しているので休みではありません。サラブレッドという生き物を管理しているので、正月休みやお盆休みもありません。というより、長期休暇がありません。(それぞれがずらしながら休みを取るかも知れません) 休日が終わる火曜日に、トレセンは活気づきます。トレセンの調教コース開始時刻は午前7時(夏は1時間早い)ですが、馬に準備運動をさせないといけませんし(ウォーミングアップと同じ)、調教助手や厩務員は自分の担当馬に異常はないか、怪我はないか、という脚元のチェックや検温があったり、馬装や寝藁を整える作業などがあるので調教開始の2時間前くらいには出勤してきます。調教師でも、遅くても1時間前にはきています。そして、馬をチェックしたり、ミーティングしたりしながらしていると、調教開始時間になるのです。 調教の仕方は人それぞれです。調教師が経験や理論などから最良と思われる方法で調教を行います。集団で調教を行ったり、個別で行ったり軽い運動で脚を慣らしてからウッドや坂路など調教コースに行ったりなど本当に人それぞれです。こういう調教は、調教助手や厩務員だけでなく、ジョッキーもおこないます。 水曜日は、追い切りの日です。この日に、今週レースをさせる馬たちの追い切りを行います。場合によっては、次の日の木曜日に追い切りする馬たちもいます。追い切りも、坂路、ウッド、ダート、芝、プールというコースを使い、状態を見て、強めに追い切ったり、ほとんどおわなかったりと、馬の状況を見て追い切りの仕方をかえていきます。追い切りの後は、獣医などがきて(水曜日以外でももちろん来ますが)馬の状態を見ます。ここで怪我をしていたりすると出走を取り消したりするのです。その後、馬たちは飼い葉を食べさせてもらいます。飼い葉は1日2〜3回にわけられて与えられます。朝晩が普通です。飼い葉は厩舎や馬によって与えられるものが微妙に違ってきます。これも、調教師の考え方などが反映されます。 木曜日は、水曜日で追い切りを終えた馬は、リラックスさせるために軽い運動になりますし、追えなかった馬たちは水曜日と同じように追い切りにかけられます。また、木曜日には出走レースの登録があります。これを「出馬投票」といいます。この出馬投票を行った後に、規定のレース枠に収まりきれなかった馬たちがレース除外という処分を受けレースに出走できなくなります。 金曜日は、レースに向けての準備や微調整です。調教が足りない馬や、少し調整したい馬は調教をします。この程度も人それぞれです。オーバーワークにならないように注意が払われます。 土日はレースです。この日に1週間の、そしてこれまでの積み重ねが全て発揮されるのです。そして、レースが終わり、休みが来て、火曜日になるといつもの作業が始まるのです。 |
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栗東トレセン 昭和60年に、山を切り開いて完成した施設です。自然豊かな環境で馬がリラックスしながら調教できるのも特徴です。坂路コースが大きな革命をもたらし、関西馬が関東馬を成績で大きく引き離していたのもこの頃です。さらに、昭和63年にスイミングプールも導入し、関東馬の追従を許さなかったのです。 また、ウッドチップが脚への負担が少ないということがわかると、平坦コースにもウッドチップコースを造ろうと、平成元年Dコースの半分をウッドチップ化し、平成7年にCコースを完全にウッドチップコースにしました。それで、CW、DWと書かれるようになったのです。 ここの坂路は勾配が4段階に分かれているのが特徴です。スタートから300mが2%、続く570mが3.5%、次の100mが4.5%、最後の115mが1.25%です。調教をはかるのは勾配2〜3.5%の800mの区間なのだそうです。 プール施設は、一時期ブームになるくらいの施設でした、しかし効果などがわかってそれに適する馬を現在では調教しているそうです。この適している馬というのは、脚元が弱い馬です。彼らの運動にプールは大変役立っています。 また、栗東トレセン所属馬のことを関西馬といいます。
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美浦トレセン 美浦は「みほ」と読みます。立地条件の違いのために栗東から8年おくれでのオープンなどもあり、長い間栗東のトレセンの調教施設に負けていたのがこの美浦のトレセンです。しかし、平成3年に競走馬用スイミングプール、平成4年にウッドチップコース、平成5年に坂路コースが完成して今は栗東と同じ条件にまでなりました。 立地条件の違いというのは、山を切り開いた栗東と違い美浦は平地に莫大な土をもって人工的な山を作ることで、トレセンを完成させたからです。このため、栗東に比べるとコンパクトなため、坂路の坂が緩やかだとか、坂を駆け上がった後の減速コースが短く危険だという指摘もあったくらいでした。しかし、後発のメリットもあります。坂路の幅員が栗東よりも広くのびのび調教ができることや、平地のウッドコースのゴール直前に坂があるなどという栗東よりもいい条件の施設もあります。 美浦のトレセンには大きく分けて6つのトレーニング馬場があります。北調教馬場、南調教馬場、坂路馬場、スイミングプール、ウォータートレッドミル、森林調教施設です。南馬場は坂路がメーントラック内にあるので、ウッドコースとの併用で人気が高いのが特徴です。逆に、北馬場は広々と使え馬をリラックスさせながら調教できます。 ウォータートレッドミルは、プール調教の一環として取り入れられたより、水中で地面を歩いているような感覚で調教できるという優れものの機械です。プールの底にゴム製のベルトがついていて、このベルトが回転することで前進することなく馬は運動ができるのだそうです。また、下腹部までに水があるために脚の負担が4割程なくなり、側面からジェット噴流がでてマッサージとリラックスをさせる効果もあります。 森林調教施設とは、馬がリラックスする空間で走ることが許されていない施設です。自然の風景を凝縮したこの施設は、至る所に馬がリラックスできるように視覚や聴覚による変化が付けられていたり、歩いても疲れや負担がかからないコースになっていて関係者達の間で評価が高いそうです。 また美浦トレセン所属馬のことを関東馬といいます。
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