| 知床半島で、世界自然遺産登録後初のキャンプ。相泊より先の河川を渓流釣りでハシゴ。知床トレッキング。熊の湯キャンプ場と温泉の話題。 |
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| 知床半島キャンプ(2006年8月) |
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「世界自然遺産」登録後は? … 知床釣りキャンプ2006(1) 2006年8月10日〜12日、知床半島へ。 今回のキャンプで目指したことは以下の通り。
例年のような計画らしい計画は立てなかった。持ち物や装備は、前回2004年とほぼ同じ。札幌から老車レガシィ(11年目・総走行距離12万キロ)で羅臼へ。 札幌 → 夕張 → 日高 → 清水 → 鹿追 → 士幌 → 足寄 → 弟子屈 → 中標津 → 標津 → 羅臼 朝9時に札幌を出発して、夕方5時に羅臼に到着。総距離470kmを8時間、平均時速60km弱の安全運転である。 羅臼町に入った。「世界遺産」を感じさせるような雰囲気はほとんどない。写真aは、羅臼温泉キャンプ場の手前にあった看板。 羅臼温泉キャンプ場に到着。 昨年、当サイトを見た人からメールをもらい、キャンプ場が有料(1人1泊300円)になったことは知っていた。おととしまで管理棟(写真b右)にはあまり人影がなかったが、今年は管理人さんがしっかり受付をしていた。 300円の名目は「清掃協力金」。その割に、キャンプ場内が以前よりきれいになった、という印象はない。トイレ(写真b中央)も、特段清潔になったという感じはしなかった。元々それほど汚いキャンプ場ではなかったけれど。 ゴミをキャンプ場に捨てていく場合には、ゴミ袋代として100円かかる(「燃えるゴミ」と「燃えやせないゴミ」は別料金)。私は“お持ち帰り”することにした。写真b左がキャンプ場のゴミ捨て場。以前に来たときより、ゴミの量はかなり減っていた。ゴミ減量作戦として、有料化は効果的なようだ。 名簿に記名後、3泊の予定だったので900円を支払う。ダッシュボード等に提示する「領収書」をもらった(写真c)。 実は後日、足の怪我のため、予定を変更して2泊で羅臼を去ることになる。管理人さんに、1泊分を返金できないか交渉したが、答えは「ノー」。集計した代金と名簿を1日単位で役所に届けるので、管理人さんの一存ではどうにもできないそうだ。 日程変更の可能性がある場合には、少なめの泊数で支払った方が良さそう。泊の延長は可能だと思う。【h】 |
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改修工事後の「熊の湯」は? … 知床釣りキャンプ2006(2) 1日目、2006年8月10日。 気になっていた、熊の湯の改修工事。あの野趣あふれる雰囲気がガラッと変わってしまったらどうしようと、ちょっと不安だった。 結論から言うと、「どこを改修したの?」というくらい、外見上は変化なし(写真d)。ポンプ等、見えない部分だけ修理したのだろう。拍子抜けしたが、ホッと一安心。 相変わらずの人気だ。掃除(写真e)が終了した朝7時すぎから、観光客がひっきりなしに訪れていた。(2年前までは「朝は9時から」だった。おそらくポンプの改修で、汲み上げ能力が上がったのでは) 「地元の人」か「観光客」か、簡単に見分ける方法は持ち物。地元の人は必ずと言っていいほど、洗面器等と一緒に「コップ」を持参している。 たいていの団体観光客の入浴パターンは、 観光客A : 「へぇーこれが熊の湯か、いいねぇ」 観光客B : 「よし、入るかぁ」 地元の人 : 「おい兄ちゃん、初めてかい?」 観光客A : 「はぁ…」 地元の人 : 「したら、そこに桶あっから…」 観光客A : 「はっ?」 地元の人 : 「それ貸してやっから、チ○ポとケツ さ洗ってから入れ」 観光客A : 「あっ、はい…」 観光客B : 「うぉあっ、あっちー!何だこれ」 地元の人 : 「タダなんだから文句言わねで入れ」 観光客B : 「いつもこんな熱いの?」 地元の人 : 「今日ならまだぬるい方だ」 観光客A : 「うわっつ、ほんとだマジあっちい」 観光客B : 「オ…、オレ無理だわ。出よ…」 地元の人 : 「兄ちゃん、2度目入れば慣れるぞ」 観光客B : 「…」 観光客A : (備え付けのコップを見て) 「このお湯飲めるんですか?」 地元の人 : 「飲んで見れ。食欲出るぞ」 観光客A : 「へぇーどれどれ」 観光客B : 「タマゴの腐った臭いが…」 地元の人 : 「横から出てる水は飲むなよ、川の 水だから」 と、ほぼこんな感じで、地元の方とのやりとりが進む。 3日目の朝、私がお湯につかっているときに、女の子(2才位)と男の子(5才位)を連れた、キャンパーらしきお父さんが入ってきた。 「おっ、子供が来たぞ。そこのぬるい所(混合槽のそば)さ、よけてやれ」 地元の人はサッと場所を譲る。 父に抱きかかえられた女の子は、お湯にはいるなり絶叫。そりゃ無理もない。その瞬間の男の子の顔といったら…。【h】 ≫関連コンテンツ「知床熊の湯入門」へ |
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知床のちょっとだけ奥へ … 知床釣りキャンプ2006(3) 2日目、2006年8月11日。今回のメインイベントである“知床トレッキング&フィッシング”。 (釣りの様子は、まとめて淡水の釣り2006に掲載) 2004年の知床キャンプのとき、カモイウンベ川で釣りをして、「相泊より奥」の魅力を知った。今回もトレッキングを兼ねて、釣り歩きをすることにした。 AM6:46 … 「相泊漁港」出発 漁港を出てカモイウンベ川までは、昨年一度歩いているので雰囲気は分かっていた。 地元の方は昆布干しでとても忙しそう。こちらは「遊び」で通りがかっただけなので、申し訳なく感じながら、昆布をよけて端の方を歩く。 AM7:05 … 「カモイウンベ川」到着 赤い金属の橋が見えた。カモイウンベ川に到着。昨年来たときよりも、歩いた距離は短く感じた。オショロコマを2匹釣ったところで出発。 AM8:02 … 「カモイウンベ川」出発 ここからが私にとっては未知の世界。しばらくは番屋が立ち並んでいるので、安心して歩けそう。 天気が良く景色は最高。写真fに小さく写っている4人の人影は、どこかのワンゲル部か探検サークルと思われる一行。おそらく、知床半島を泊まりがけでまわっている学生さんでは。 荷物は私の方が身軽なので、一行を抜かしては、釣りをして抜かされる、という繰り返しだった。彼らにはこの後、コース取りに困ったときなどにアドバイスしてもらった。感謝、感謝。 AM8:11 … 「クズレハマ川」到着 黒い丸太の橋が目印。カモイウンベ川よりも小さい川という印象。あまり奥まで入らず、河口付近でオショロコマを1尾釣って終了。すぐ出発した。 AM8:23 … 「クズレハマ川」出発 崩浜(くずれはま)あたりから、番屋の数が減り始める。「知床の奥に向かって歩いているな」という雰囲気が、徐々に高まってくる(写真g)。
ところで、今回の持ち物は、 ・渓流釣りの道具 ・レインウェアの上着 ・お茶(500mlペットボトル) ・カロリーメイト(1箱) ・ウイダーインゼリー(1個) ・携帯電話や財布等の貴重品 昼食を兼ねた行動食は、明らかに足りなかった。往復8時間歩いたので、もう一食分携行する必要があった。今回のように気温が上がると、飲み物も500mlでは足りない。地図を忘れたのは論外。当然だが、携帯電話は圏外で役に立たない。 そもそも、フィッシングベストに持ち物を無理矢理詰め込もうと考えたことが、失敗の始まり。たっぷり入るデイパック等にすべきだった。 持ち物以上に大失敗だったのは、シューズである。「釣りをする」という視点だけで、履き物を選んでしまった。 「ウェーダーで長時間歩くと暑いから、ウォーターシューズ(写真h)にしようかな」 そんなノリだった。 ウォーターシューズというのは、「水抜けの良いスニーカー」のこと。アクアシューズなどとも呼ばれる。水辺での使用に向いているが、長時間歩くのには不向き。冷静に判断すれば、絶対あり得ない選択肢だった。 今回歩いたコースは、ほとんどが玉石。たまに瓦礫(がれき)。「足を痛めるためにこの靴を選んだのか」と嘲笑されても、何も言い返せない。
案の定、復路で玉石を歩いたとき、左足親指の爪を強く打って内出血した。爪下血腫(そうかけっしゅ)である。この怪我で、キャンプの撤収を1日繰り上げざるを得なかった。しっかりしたシューズを選ばなかった自分が悪い。 たとえトレッキングシューズであったとしても、「玉石」は要注意である。どこの海岸にもある風景で、一見歩きやすそうだが、瓦礫よりはるかに足元が不安定だし、足首をひねりやすい。重い荷物を背負っている場合には、なおさらである。 さて話を戻そう。崩浜周辺は、やたらと骨が落ちている。石狩浜あたりならギョッとしそうだけれど、知床では骨は珍しくない。写真iは崩浜で見つけた骨。何の動物だろう。 AM9:50 … 「観音岩」到着 観音岩(写真j)は、越えねば先に進めぬ「壁」であった。 「ここで引き返そうか…」と途方に暮れていたとき、先ほどのサークルさん達が「ここにロープがありますよ」と教えてくれた(写真k)。 写真kだとさほどでもなさそうだが、実際真下に立つと、ロープ無しではどうにもならぬ角度と高さ。 荷物がほとんど無かったので、ひょいひょいと登ることができた。前述のとおり装備は失敗だらけだったが、この時ばかりは「身軽で良かった」と思えた。(下の動画は、帰りに壁を下りるときに撮影)
AM10:00 … 「ウナキベツ川」到着 ウナキベツ川は、観音岩を越えたすぐ裏手にある。写真lが、観音岩とウナキベツ川。 その場にずっと居たくなる川だ。今回は、河口からほんの十数mしかさかのぼらなかった。その十数mで、すばらしい雰囲気を存分に楽しめた。 釣りは、オショロコマ1尾で終えた。あとは写真を撮ったり、岩に座ってボーっとしたり。至福の30分間であった。
ウキナベツ川は、河口付近で枝分かれしている。しかも、前述2河川と違い、しっかりした橋がない。簡単なハシゴが、所々にかかっている程度。水中を歩く所があるので、川越えにはわりと時間がかかる。
ウナキベツ川を越える途中に、見慣れない機械を発見(写真m)。「入下山者数 計測中」と書いてあった。まだ新しいので、世界遺産登録前後に設置されたものだと思われる。私もカウントしてもらった。 AM10:43 … 「ウキナベツ川」出発 この辺りから、地形が変化に富んで面白くなる。 まずゴツゴツした磯場に出る。玉石とは比較にならないほど歩きやすい。 しばらく行くと、入り江があらわれる(写真n、動画参照)。入り江の幅は5m位と狭くて、河口か?と思うほど磯の奥まで入り込んでいる。水深がけっこうあり、ヘチには昆布がびっしり。入り江の両岸は、険しい崖である。 絶景。水の深さと、見上げたときの切り立った崖と、その間からのぞく青い空。頭の中を流れたのは、ソニープレゼンツ「世界遺産」のテーマ曲。
入り江を跳び越えるのは無理。先へ進むには、この崖をつたって入り江をまくしかない。身軽だったおかげで、トラバースは苦労しなかった。 昆布の入り江をすぎると、再び磯場が広がる。海水があちこちに入り込んでいるので、飛び石を点々と越えていく。 写真oは、飛び石の磯に現れた洞窟。セルフタイマーで撮影。自分自身と比較して、初めてその大きさが実感できた。 PM12:02 … 「モイレウシ川」前の壁に到着 折り返し地点は、「モイレウシ川」を目標にしていたが、結局行き着くことはできなかった。理由は2つ。
「満潮」のアドバイスは適切だった。 実際、往路11:13に撮影した飛び石(写真p)が、復路12:44には水没しかけていた(写真q)。早めに引き返していなければ、磯場あたりで取り残されて、地元ニュースのネタになるところだった。 PM14:49 … 「相泊漁港」帰還 相泊に帰還するころの私は、足の親指が痛むし、腹は減るし、のどは渇くし…。へとへとになったおじさんを、エゾシカが出迎えてくれた。
行きは釣りをしながら5時間、帰りは急ぎ足で3時間、計8時間の知床トレッキングであった。 次回の目標は、「モイレウシ川まで直行して釣り」だな。しっかりトレッキングシューズはいて、満潮の時刻を調べて…そうそう、そういえば熊対策も…。【h】 (釣りの様子は、まとめて淡水の釣り2006に掲載) |
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