華厳教海INDEX

『八十華厳』各品の大意

(1)世主妙厳品
本経九会の経序であって、仏が初めて菩提樹下において正覚を成じ、本経が説かれる根拠を示す。

(2)如来現相品
仏が口より光明を放って、無辺の国土と無量の諸仏菩薩を現じ、眉間から放たれた光明は普く世界を照らして説法の主人公を明らかにする。

(3)普賢三昧品
普賢菩薩が三昧に入り、説法の用意ができたことを説く。

(4)世界成就品
如来がいる国土を述べ、諸仏の刹土のすがたを説く。

(5)華蔵世界品
教主・毘盧舎那佛の厳浄した無盡法界の華蔵世界を説く。

(6)毘盧舎那品
毘盧舎那仏の因行として大威光太子の行歴を叙し、人を挙げることによって法を顕わす。

(7)如来名号品
初めに本会の序説を述べ、次に正説に入って十方世界における仏の名号を挙げ、仏身の業用は万機に応じて種々の妙相を示現し、応化自在なることを顕わす。

(8)四聖諦品
衆生の種々の楽欲によって教法もまた同じでないことを示す為に、尽十方法界の一切の世界における四諦の名称を列挙して、仏の語業の不可思議なることを示す。

(9)光明覚品
仏は足下より光明を放って差別の事を照らし、文殊の智光は普く平等の理を照らし、身智の二光が合して一つとなり理事円融を悟らしめる。

(10)菩薩問明品
十種の甚深の理を開示して、信の根拠となるべき解を生ぜしめる。

(11)浄行品
正解による正行を示すために、日常生活における起居動作、一切の見聞にしたがって大願を発し、その行を清浄ならしむることを明かす。

(12)賢首品
解と行とを円満にして普賢広大の勝徳を成ずることを明かす。

(13)昇須彌山頂品
帝釈天が頌を以て仏を讃歎する。

(14)須彌頂上偈讃品
十方の諸仏が来集してその徳を讃歎する。

(15)十住品
法慧菩薩が諸仏の加被力を蒙って無量方便三昧に入り、出定して十住の法門を説く。

(16)梵行品
初発心時に正覚を成じる旨を説く。

(17)初発心功徳品
初住の発心の徳を強調し讃歎して、初発心の功徳は広大無辺にして普賢の万徳を摂し、因果つぶさに具有して、その徳は法界に等しいことを示す。

(18)明法品
十種の清浄な法を示す。

(19)昇夜摩天宮品
仏は菩提樹下から動かず、また須彌山頂を離れずして夜摩天宮に迎い、夜摩天は仏を迎えて礼讃する。

(20)夜摩天宮中偈讃品
十方の諸仏が来集して偈を以て讃歎する。

(21)十行品
功徳林捕殺は入定して諸仏の加被力を承けて十行の法門を説く。

(22)十無盡蔵品
十無盡蔵の行相を明かす。

(23)昇兜率天宮品
兜率天宮会の序説に当たる。

(24)兜率天宮偈讃品
前と同じく兜率天宮会の序説に当たる。

(25)十回向品
金剛幢菩薩が智光三昧より出て十種の回向を説く。

(26)十地品
十波羅蜜に配して十地の行を明かす。

(27)十定品
智の根本となるべき定を明かして十主の大三昧を時、法の源底を窮める。

(28)十通品
定の不可思議なる作用として

(29)十忍品
十通の依り所として智体を明かす。

(30)阿僧祇品
仏みずからの算法の名を説いて、数量の不可思議なることを示し、これによって等覚の功徳は算数を超越してはかり難いことを明かす。

(31)寿量品
とくに仏徳について如来の寿命は念劫融即し、機に随って長短自在なることを示す。

(32)諸菩薩住処品
大用の無方なるを示す。すなわち、応機の体用は法界に遍く縁にまかせて所住に辺際なきことを説く。

(33)仏不思議法品
総じて果徳の体用の不可思議なることを説く。

(34)如来十身相海品
別して仏の身相の普周していることを説く。

(35)如来随好光明功徳品
勝徳の益用を述べ、一一の相好の中に多くの光明があって、その一一の光明は法界に周遍して地獄の苦をも除いて天に生じ、遂には十地をも証すると説き、その功徳の無盡なることを明かす。

(36)普賢行品
普賢行を十門によって総括し、一一の門にまた各十門を開いて百門として無盡の円因を示し、一障一切障、一断一切断なる一乗円教の深旨を開示する。

(37)如来出現品
広く十門の性起出現(仏性の顕現)を挙げ、各また十門に分けて百門とし、巧妙なる比喩を以て十身如来の性起円融の大用を明かす。

(38)離世間品
初めに普慧菩薩が二百句の問を起こし、普賢菩薩がこれに答えて各問に各十門を開き、総じて二千の行法を明かす。

(39)入法界品
本経全体の約四分の一を占め、独立の経典としての体裁を完全に具えている。菩薩の修行の歴程を一人の善財童子に実修実証せしめたもので、『華厳経』全体の縮図ともなる。戲曲的であり、善財童子が文殊菩薩の導きによって一念発起し、五十三人の善知識を歴訪して菩薩の行法を実修し、最後に普賢菩薩の教えを受けて法界に証入することを明かす。


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