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「尻別川の未来を考えるオビラメの会」は、北海道尻別川に生息する「南限のイトウ」保護に取り組むNGOです。

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 「オビラメ復活30年計画」は、尻別川のイトウ個体群を絶滅の淵からすくい上げるために「オビラメの会」がとりくむ基本戦略です。2001年にスタートし、2004年夏現在、第1シリーズの「再生産拠点の探索」「種卵確保」を進めているところです。
オビラメ復活30年計画概念図
オビラメ復活30年計画とは……?

 まず種苗の確保は急務です。尻別のイトウは何年か前のトキと同じ状況で、川の環境を復元すればあとは勝手に蘇ってくる、という状況ではもはやない。人工増殖によってサポートしなくちゃダメです。そのためには少なくとも数万粒単位の採卵ができる体制が求められますが、これは「オビラメの会」だけでは経済的にも無理な話で、自治体など、どこかに保護のための事業主体を確立しなくてはなりません。

 次に、再生産の拠点を確保しておくことも重要です。いきなり尻別川の流域全部をマネジメントしようとしても、それは難しい。繁殖可能な河川、稚魚の生育に適した場所、そんな環境をワンセット、最初の拠点にして、そこに人工種苗を定着させることから始めてはどうでしょう。

 このとき、釣り人の果たす役割は大きいと思う。イトウを気に掛けているの何といっても釣り人だから、全面禁漁にして釣り人に関心を持たれなくなるより、むしろ種苗の一部は釣りのために利用してもいいと思うんですが、イトウ釣りのルールの確立のためにも、そういうふうに釣り人の気持ちを引きつけておく工夫もあっていいでしょう。

 そして最後の仕上げとして、流域全体に対策を広げていく。この段階が終了すればイトウはもはや特別に保護しなくても大丈夫ということになり、釣りの規制も必要なくなるでしょう。「オビラメの会」も晴れて解散できるというわけです。

 「オビラメの会」解散を目指して、がんばりましょう!

道立水産孵化場・川村洋司研究員のオビラメ勉強会での講演より

(C)尻別川の未来を考える オビラメの会 1999-2008