デジカメを購入しようと思っている人も、持っている人も、やはりレンズのことを知っておいたほうがいいでしょう。「人形は顔が命」、「カメラはレンズが命」ですから。とおやじギャグを飛ばしていない出先を急ぎましょう。
まずレンズには、「単焦点」といわれるものと「ズーム」と呼ばれるものの大きく分けて二種類あります。
単焦点というのは焦点距離が一つということです。もうちょっと分かりやすくいうと、カメラの写せる範囲が一つしかないのでその範囲を動かせないというものです。写るんですなんかがそれですよね。写っている範囲を変えようとしたら、自分が動くしかないのです。
デジカメが世に出たころは、単焦点のものしかありませんでしたね。この単焦点レンズは焦点距離によって、呼び名が付いています。まず人間の見た目と同じように写る、そんなに見た目の印象と変わらない焦点距離があります。これが「50mm」なので、50mmのレンズは標準レンズと呼ばれています。このレンズよりも広い範囲を写そうとすると、焦点距離が短くなります。なので「35mm」、「28mm」、「24mm」、「15mm」などのレンズは、広角レンズと呼ばれています。もっと遠くのものを引き寄せて大きく写したいときは焦点距離は長くなります。「100mm」、「135mm」、「180mm」、「200mm」、「300mm」などは望遠レンズといわれています。
写るんですや初期のデジカメに搭載されたのは、35mmのちょっと広角のレンズでした。これは、写るんですは、旅先でカメラを忘れたけれど、写真に撮りたいなというときに便利ですよね。旅先の写真というといい景色、つまり広い範囲を写さなくてはいけません。しかも人の見た目に近くないといけないので、35mmなんだなとと勝手に想像しています。でもあながち間違っていないともいます。写るんですを現像に出したあと両わきに穴が開いたネガフィルム、一般的なこのフィルムのサイズ35mmフィルムといいます。50mmが標準レンズというのは、この35mmフィルムに関してのことなのです。フィルムのサイズが変わると、人の目と同じように写る標準レンズの焦点距離は変わってきます。他にもフィルムのサイズがあるので、それぞれのフィルムの標準レンズがあります。フィルムが変わると標準レンズが変わるというのを覚えておいてくださいね。
★ さて次はズームのはなしです。単焦点レンズは写せる範囲が一定なので、写す範囲を変えたいときは、レンズを交換しなくてはいけません。でも、スポーツ写真や鳥の写真、報道写真などはスピードが命です。そんなふうにレンズを変えている暇もありません。なのでいくつか焦点距離を変えられるズームレンズというのが出てきました。何本かのレンズを一つにまとめたと思ってください。35mm〜105mmというと、広角の35mm、標準の50mm、望遠の105mmの3っつが一つになっているのでとても便利です。しかも三本別々に単焦点レンズを買うより安くなると思います。
それでは、不便で高価な単焦点レンズは無くなってしまったのでしょうか? いえまだちゃんとあります。それは画質です。出はじめの頃のズームレンズは画質が悪かったのです。今はほとんどそういうことはありません。中に使っているレンズの質を上げたり、設計をきちんとすることにより、ほぼ単焦点レンズと同じになりましたので、アマチュアが使う分にはそんなに気にしなくていいと思います。ただ、その写真できちんとした作品を残したり、大きく引き伸ばす必要があるプロは、やはり単焦点を使っている方が多いですね。初めてデジカメを買うのに、単焦点でないとなんてこだわらなくていいと思います。ちょっと話がそれましたが、コンパクトデジカメに付いているのは、便利なズームに変わりましたね。カタログを見ると、ほとんどが35mm〜105mmの3倍ズームです。3倍というのは焦点距離の長いほうを短いほうで割ったら3なので3倍ズームといいます。それが4倍、5倍となるとズームの範囲が大きいですよという意味なのです。28mm〜80mmも3倍ズームですから、ズーム自身の性能を表すのに、何倍ズームというというのを使います。
カメラのレンズを真正面から見ると、私のカメラは「f=7.0mm〜21.0mm」と書いてあります。f=というのは焦点距離を表すのですが50mmはおろか、7mmです。何と短い焦点距離なのでしょう。これはデジカメのフィルムにあたるCCDのサイズがとても小さいからなのです。前の方で、フィルムのサイズが変わると標準レンズが変わるといいましたよね。まさにそれなのです。35mmフィルムの焦点距離に直すと35mm〜105mmの標準的なズームです。
それから、光学ズームとデジタルズームの二つがあるのですが、光学ズームというのは本当にレンズを動かして焦点距離を上げています。しかしデジタルズームというのは、画面の中央を拡大し、電気的処理をしてズームをしているように見せているので画質が悪くなります。なのでよく新製品の宣伝文句に「20倍ズーム」とか書いてあるのですが、かっこして(デジタルズーム併用)とか書いてあるので結局、光学ズームは3倍だったりします。なのでカタログをよく見ましょう。最近は光学ズーム12倍とかいう機種も出ているのでそれはそのレンズの性能をじゅうぶんに使いましょう。
S602は35mm換算で広角35mm〜望遠210mmぐらいまで持っているので写る範囲がどのくらいだか見てみてください。
★ 広角35mmの場合 ★ 標準50mmの場合 ★ 望遠110mmの場合 ★ 望遠210mmの場合 ちょっとここからはデジカメの残念なところなのですが、ズームレンズの広角が35mmぐらいからしか始まらないんです。だいたい風景を写すのに、やっぱり28mmぐらいからじゃないと、広い範囲を写すことができないのです。でもこれは、フィルムであるCCDの大きさによるものなので、28mmを何とか入れようとすると価格が倍以上になってしまったり、なかなか採算が合わないので、35mmからになっています。CanonのPowerShot S80はそれを売りにしていますよね。
野球場へ行って選手の表情を撮りたいとか、広い風景を撮りたいとか、何か特別に撮る用途のある人はそれが撮れないといけないので、レンズを選ばないといけません。
今はやりのデジタル一眼レフはレンズを選べますからちゃんと広角側が写るレンズをそろえればいいです。でもニコンのD50やD70、CanonのEos Kiss Degitalのレンズキットに付いているレンズはだいたい広角の28mmぐらいから写ります。少しレンズのことについていいましたが、ちょっと気にすると写真の方が上達しますよ。きっと。
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