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第4章
オケマンは語る・・楽器と私
得意技
まず、自己申告による得意とする技。フルートの「速い動き」だのオーボエのカンタービレなどというのは、スッと出てきた答えだが、ホルンの方々は意外に熟考されたすえに、「グリッサンド」とお答えになった。はた目には「アトウチ」や「伸ばし」「和音づくり」なんか得意そうに見えるのだが。
トランペットの「ファンファーレ」は予想していた答えだが、これに「はどよい音域」という条件がつくあたり、主観と客観の微妙なちがいを突いていて興味深い。
植松透(N響打楽器寿者)は「得意技?」と聞かれて、すかさず、
「一発入魂!」と答えた。なんら悩む選択肢(せんたくし)をもたぬあたり、さわやかな人生と言える。