|
|
私達の会は、「イレッサ薬害被害者の会」と申します。
イレッサの副作用被害によって亡くなった多くの遺族が、情報の交換や近況報告の場として集まり、連絡を取り合って行く中で平成15年(2003年)4月に作られました。
イレッサとは、抗がん剤の一種で肺ガンの治療薬です。
2002年7月に国の承認を受けて販売されたイレッサは、「夢のような新薬」「希望の薬」といわれて、瞬く間に広まり、ほとんどの肺がん患者も医師も使用へと走りました。それから僅か二ヵ月後、副作用による被害が報告され、希望の薬と信じた多くの患者たちが次々に亡くなって行きました。ガンという忌まわしい病気と必死に向き合って、毎日を真剣に生きて、少しでも長く生きていたいと死の恐怖と闘いつづけ、思い半ばでイレッサによる間質性肺炎と言う副作用で倒れていきました。
このイレッサの副作用被害は、公表されているだけでも1797人にも上り、その内734人もの方がこの薬の副作用で命を奪われたことが報告されています(平成20年3月末時点の厚生労働省発表)。 報告されない水面下の数をいれると一体どのくらいの被害者数になるのか分かりません。
あと一年生きていれば孫の顔が...
あと半年生きられれば桜の花が...
もう少し生きていられたら...
生きていたい...
例え病気は肺ガンでも、一日一日の命の重さ尊さは健康な人と変わりありません。 こんなにも多くの副作用による死亡被害が判明しているのに、肺ガンの患者は仕方のない死として処理されても良いものでしょうか。副作用死は認められないものなのでしょうか、我慢しなければならないのでしょうか? たくさんの疑問と怒りが家族の中から湧き上がりました。
肺ガンと宣告された患者は、強い意志と覚悟を持って治療を受けています。使用する抗がん剤については利益・不利益など全ての情報を示して貰った上で納得できる選択をして自己責任で厳しい治療に挑みます。これは、予後のないガン患者に与えられた最後の権利とも言えるものです。
しかし、このイレッサの販売元・アストラゼネカ社は、短い命と宣告されて闘っているガン患者に対して、「イレッサは副作用が少ない」などと期待を抱かせ、「従来の抗がん剤より延命の効果が高い」などと使用への効果を煽り、「治験の段階から判明していた重篤な副作用情報を隠蔽」し続けて、承認前から流していたさまざまな情報、「夢の新薬の登場・・がん患者にとって希望の薬・・がんが消えた・・全快した患者もいる・・がん患者がこぞって飲みたい薬」などの情報を巧みに利用して藁をもすがるガン患者の多くを騙し、生きたいと願うがん患者の自己選択と自己責任の道を故意的に使用へと導き、その結果副作用の間質性肺炎を発症させて死亡させたことは到底許す事は出来ません。
副作用被害が判明してからも、アストラゼネカ社と厚生労働省は、苦しんでいる患者の命を見殺しにしました。被害の拡大防止といち早い正確な情報開示の伝達も行いませんでした。モラルの欠落としか言いようがありません。会社の利益優先のみに奔走して、被害情報の発表を遅らせるという行為を行い、その結果、医療現場は混乱して対処の方法も分からないままに、多くの患者が苦しみながら亡くなって逝きました。
イレッサの副作用死亡が確認されると・・厚労省も、製薬会社も治療に係わった一部の医師たちも・・「肺がんの患者だから..いずれにしても遅かれ早かれ死亡する」と言わんばかりの悲しいコメントを出しました。例え肺がん患者でも一人の人間です。命の重さは計り知れません。このような思いから、私たち被害者の家族はイレッサの販売元・アストラゼネカ社に対して、イレッサを承認した国に対して、イレッサの承認に問題はなかったのか、治験の段階から重篤な副作用が認められていたのではないのか、承認前からの広告宣伝は違法ではないか、、肺ガンの患者に、医薬品による副作用被害の救済は認められないのかを問い提訴致しました。世界でも初めてと言われる抗がん剤の集団訴訟の中で、ガン患者の命の重さとは何かを1人でも多くの人達に訴えて行けば、必ず医療は変わる、抗がん剤の治療は変わると私達は信じて行動しています。
何卒皆様のご理解をよろしくお願い申し上げます。 |
|
平成16年9月10日
イレッサ薬害被害者の会 |
|
|
|
|
|
ここに掲載の被害者数や被害死亡患者数などは、今現在報告のあったものを皆様に正確にお伝えるために、新に報告があった時点で更新してお届けしております。そのために、多少前後の文章に変更がされる場合もございます。 |
|
2008-6更新 |
|
|
|
|
|
|
|