伊兵衛と式部が解説する

居合刀の手入れ方法

 

このHPでは初心者向けに情報を提供しておりますので、ここでは真剣の手入れではなく模擬刀の手入れ方法を紹介します。

御稽古では汗もかくし、御刀の刀身も触れます。真剣の場合、稽古終了後、そのままにしておくと錆びを発生させる原因になりますので、ただちに御手入れすることを必要をしますが、模擬刀の場合は真剣と同じように手入れをするのでしょうか?

模擬刀の材質は法律上焼き入れ等出来ない素材で出来ており、素材の上からメッキ処理されているので、真剣のような何行程にもわたる手入れをする必要はありませんが、模擬刀といえども日々稽古に使用している御刀です。シッカリと御手入れして長く大切に使用しましょう。


必要なもの
御刀油
ティッシュ
先ずは上記二点の御刀油、ティッシュを用意してください。
次に、薬の空き瓶・フィルムのケース・小さな密閉できる容器等どれか1つととガーゼ又は包帯20cm程度をご用意ください。
ステンレス製の見栄えのよい御刀油ケースも売られていますが、最低でも一万円、家紋を入れたら三万円を越えてしまうので、これらの容器で充分です。
                 
ガーゼや包帯を容器に入れて、湿らす程度に御刀油を注ぎます。
御稽古にはティッシュとこれらの容器を持参します。
では,御手入れに入りましょう!
静かに鞘を払いましょう。この時、刃を上にして静かに抜き出します。
模擬刀といえども真剣と同様大切に扱う事が大切です。

先ず、刀身全体の汚れをを新しいティッシュで拭きます。この時に注意を要するのは棟方(むなかた-刃がついていない方)から古い油、汚れを拭き取ってください。
ぬぐう方向はハバキから切っ先へ向けてチィッシュを動かすことです。逆だと微小なゴミがハバキに中に溜まってしいます。
                     
真剣の場合、次に打ち粉を打って拭い紙で拭き取る作業を数回繰り返しますが、そもそも打ち粉は研石を細かく粉にしたものです。メッキ処理された模擬刀に打ち粉を打つと表面がくすんでしまうので、模擬刀に打ち粉は必要ありません。
キレイになったら先ほどの小ビンから御刀油を染み込ませた布を取り出して刀身全体に薄く油を塗布します。材質によっては鍔にも御刀油を塗布します。
                    
御刀の手入れの主眼は、御刀を錆びさせないこと、及び御刀の点検にあります。
刀身の手入れが終了したら、鍔は緩んでいないか?目釘の緩み、抜けはないか?等を確認して静かに鞘に収めます。
稽古時、御刀を鞘に収めた時、「チャリ〜ン」なんて音がするのは時代劇の世界だけで、鍔が緩んでいる証拠です。居合では恥ずかしいことだと思ってください。
また、鯉口は緩んでいませんか? ゆるい鯉口は鞘走り(態勢を前傾させてようなときに自分の意思に反して勝手に御刀が鞘から抜け落ちる事)は事故の元です。必ず、次の稽古までに調整をしましょう。
そのほかの手入れとしては、柄糸のホコリをブラシで掃除したり、柔らかい乾いた布で鞘全体を軽く拭いて御手入れが終了します。
保管は日陰の良く乾燥した場所に御刀を保管してください。直射日光のあたるところ、まして夏場の車内に放置するなんてもってのほかです!!

最初はご自分の御刀の手入れだけですが、そのうち、他の方の差し料を拝見する機会もあると思います。
居合人としては恥ずかしくないよう、また、相手に失礼にならないよう、御刀の扱い方も各自研究してください。


(番外編) 真剣に必要な手入れ道具
御刀油 塗布用の布 打ち粉 拭い紙 目釘抜き

番外編として、参考まで真剣に必要な手入れ道具もアップしておきます。真剣は模擬刀と異なりもっと入念に御手入れをします。分からない事は先生、先輩にご指導頂きながら修行を継続して頂きたい。皆様が真剣をもたれる頃は御作法、手入れも理解されていることだと思います。
                          


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