No.614

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ちまんじのじゅっぽんすぎ ::<静岡県 旧 島田市千葉>::

揃いに揃った十本杉+クスノキ+イチョウ

十本杉(大杉)
十本杉(雷杉)
最大の「大杉」 存在感のある「雷杉」
大きなスギはただでさえ存在感があるのに、それが十本もある!巨樹巡り初期に知った時は信じられない思いでした。台湾の神木の後遺症をぬぐい去るには、思い切ってこういう場所へ行くしかありません。巨樹に特に興味がない人にとっても、智満寺は有名な場所のようでした。急な石段の途中にまずはクスノキの登場。身を乗り出すように斜めにそびえています。智満寺の本堂も茅葺きの立派なもので、近くにあるトイレの脇にもクスノキが。こちらは頭上に大きなコブができています。さらに少し前まではイチョウもあったのですが、残念ながら倒壊してしまいました。
 

さて、いよいよ十本杉巡りに出かけます。最初に登場するのが頼朝杉。この一本だけが本堂近くにあるので、一般の人も気楽に見ることができます。その先はちょっとした登山。途中、今は失われた子持杉の跡でもないかと探しましたが、見つかりませんでした。息を切らして千葉山山頂に到着。三本の巨杉が並んでいます。現存する最大のスギである大杉と、丸く見えるのでだるまと言われる達磨杉。大杉は末広がりなので、数字ほどの迫力はありません。一方の達磨杉、名前の由来がいまいちピンと来ませんが、他のスギに比べればだるまっぽく見えてこなくもありません。そして、完全に朽ちて根元しか残っていない開山杉。生きていればどれほどの大きさだったのでしょう。十本杉巡りの順路は決まっていないので、迷った末大物(数字上では雷杉)を最後にすることにしました。盛相(モッソウ)杉の登場。(愛知万博の)モリゾー杉だなぁなんて思いながら。第一印象は普通の素直なスギでしたが、下から見上げると表情が一変して感心しました。続く一本杉は、これこそ特徴に欠けます(太いのですが)。そして読みの難しい経師(つねもろ)杉。荒々しい枝振りは印象的ですが、場所が悪くて写真にはなりませんでした。引き返して来ると、常胤(つねたね)杉と雷杉が最後に並んで登場。常胤杉は根元から縦に亀裂が走っており、内部は空洞のようです。雷杉は、名前の由来に納得。まさに雷神の怒りのごとく、枝がトゲトゲしていました。春野町(現浜松市)にある春埜杉に何となく似ていて、十本杉の中では盛相杉と並んで気に入りました。
 

十本杉をくまなく回るだけで結構時間がかかります。トレッキングコースもあるようなので、駐車場からではなく麓から自分の足で登るのも悪くないと思います。巡っている間、台湾の神木のことは全く考えませんでした。直接比べればどうしても優劣をつけてしまいますが、日本は日本、台湾は台湾です。一つのお寺にこれだけ巨樹が守られているというのは、素晴らしいことですよ。
 
十本杉(頼朝杉)
十本杉(達磨杉)
最も有名?「頼朝杉」 丸っこいと言えば「達磨杉」
十本杉(盛相杉)
十本杉(一本杉)
表情の変わる「盛相杉」 少々素っ気ない「一本杉」
十本杉(経師杉)
十本杉(常胤杉)
頭上が特徴的「経師杉」 ひび割れて空洞のある「常胤杉」
 
十本杉(開山杉)
朽ちてしまった盟主「開山杉」
 
最初に出会うクスノキ
ものすごいコブのあるクスノキ
最初に出会うクスノキ ものすごいコブのあるクスノキ(写真外)

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解説板

名称など
【名 称】 智満寺の十本杉(十本スギ)
不明(智満寺のクスノキ)
智満寺の大イチョウ(大銀杏)
【樹 種】 スギ/クスノキ/イチョウ
【指 定】 国指定天然記念物(十本杉)
−(クスノキ)
−(イチョウ、旧県天)
【所在地】 静岡県島田市千葉
智満寺
【備 考】 大イチョウはH12.06.30に倒壊した。
木のデータ1  クスノキ(二本)
    幹周   樹高   樹齢
【環境省】 700cm
660cm
20m
19m
300年以上
【備 考】  
木のデータ2  大イチョウ
    幹周   樹高   樹齢
【現 地】 700cm −m 500年
【環境省】 694cm 38m 300年以上
【備 考】 ・株跡も残っていないが、子孫あり。
木のデータ3  十本杉
【名 称】 【現 地】 【環境省】 【その他】
幹周
cm
樹高
m
樹齢 幹周
cm
樹高
m
樹齢 幹周
cm
樹高
m
樹齢
頼朝杉(よりとも杉) 970 36 800〜1200年 926 36 300年以上 930 36 800〜1200年
子持杉            
大杉 950 40 950 40 950 40
達磨杉(だるま杉) 700 30 700 30 700 30
開山杉 1100       1100  
盛相杉(もっそう杉) 780 40 762 40 760 40
一本杉 850 45 850 45 850 45
経師杉(つねもろ杉) 730 36 738 36 730 36
常胤杉(つねたね杉) 720 30 720 30 720 30
雷杉(かみなり杉) 850 36 850 36 850 36
【備 考】 ・子持杉は失われて残っていない。開山杉は、株だけが残っている。
・「静岡県の巨樹・名木(書籍)」より
・「中日新聞 in しずおか」では、樹齢は700〜1000年となっている。
アクセス
【自動車】 随所に看板あり(あるはず)。国道1号線藤枝バイパス「野田IC」から行くのが表の道っぽいですが、行ってないので分かりません。

国道1号線島田バイパス「向谷IC」からちょっと南下して右折し、県道64号線へ。大井川に沿って上流へ2.5kmほど行き、右折して県道81号線へ。3.3kmほど行き、案内に従って分岐を右へ登る。途中展望台(現在は撤去)を経て、約3kmで智満寺の下に出る。

智満寺の境内に頼朝杉、クスノキ、大イチョウの跡地があるが、十本杉の残りを見るには奥の院まで歩く必要あり(15〜20分ほど)。また、車道途中の展望台からも千葉山の山頂へ行けるようです。
【駐車場】 あり(時期によっては非常に混雑しそう)。
訪れた日 【撮影日】
2006.01.22 12時〜14時 快晴
関連の木
No.613 杉沢の大カヤ
No.615 上相賀の大カヤ
 
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