うちのダンナと弟はブロッコリーとカリフラワーが大嫌いだ。 私にとっては、この二野菜は白菜とともに「冬野菜の楽しみはこれにつきる」というほどのもので、なぜそんなに嫌うのか理解に苦しむ。どうやらあの野菜臭い甘みと、つぶつぶモソモソとした食感がダメらしい。 私に言わせると、あの甘みには豊かなうま味があると思うし、食感はこれぞまさに「畑のキャビア」。不思議なのは、この両野菜が嫌い、という人には、私の知る範囲内ではなぜか男性が多いことだ。先日も友達のダンナ様がブロッコリー嫌いだと聞いたばかり。なぜだろう? →もしこのページを読んで下さった方で、心当たりのある方はぜひお便りください。
ブロッコリーは花の部分が鮮やかな緑で枝葉もまだ生き生きとしているものがよい。輸入ものが多いが、国産ものの方が見た目にも明らかに鮮度が勝っており高いけれどもおすすめだ。カリフラワーは花の部分の見かけが白くもっちりとしていて、茎の緑と鮮やかなコントラストをなしているものがよい。スーパーや八百屋の店頭で、こうしたみずみずしいものを見つけるとうれしくなる。
どちらが好きかと言われると甲乙つけがたい。両方ともマヨネーズとの相性がいいのでサラダは最高だし、汁とからみやすいのでスープやシチューの具としても優れている。ビタミンAなどの栄養価の点でブロッコリーに軍配があがるが、料理への応用範囲は、味がしみやすくしっかりしているカリフラワーが使いやすいような気がする。煮てよし、焼いてよし、揚げてよし。インドカレーに「アルゴビ・サブジ」というじゃがいも(ヒンディー語でアル)とカリフラワー(同じくゴビ)の煮物があるが、材料にこだわるレストランで食せば、この時期最高のカリフラワー料理といえるのではないか。また、タンドールという釜でスパイスにつけこんだカリフラワーを焼く「タンドーリ・ゴビ」という料理はカリフラワーのうまさを汁に逃がすことなく封じ込める調理法だ。日本橋のインド料理店でこれを丸焼きにして食べさせてくれるお店があり、その味は「いよっ冬野菜の王様!」と喝采を贈りたくなる(形も冠に似ているし)。 カリフラワーの苦手な方にオススメな調理法はフライ。小麦粉と溶き卵にくぐらせカレー粉と粉チーズを混ぜたパン粉をまぶして揚げると、油でアクやクセがぬけ、カレー粉やチーズの風味で香ばしくいただくことができる。先のインド料理といい、カリフラワーはカレーとの相性が抜群なのだ。
かくもカリフラワー、ブロッコリー好きの私だが、実は少し前までブロッコリーの芯を苦手としていた。実家では芯がもったいないといって輪切りにしてゆでてサラダにしたりしていたが、これが、母には悪いがいかにも余り物を無理矢理使っている風で、見た目にもあまり食欲をそそられなかった。それがあるとき、何かで皮を厚くむいて千切りにしてキンピラにするとよい、と知ったことで、芯に対する見方が変わった。人参の千切りと合わせてキンピラにすると見た目もきれいなお総菜になるし、かき揚げの材料にしてもイケる。ブロッコリーの苦手なダンナでも、これらの「芯料理」は食べてくれる。従って、私とakiは花の部分を食べ、ダンナには芯を、という一見虐待のような食事は、我が家ではなんの問題もない。 |