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はじめに
Apollo & Orange Treble-Bass BoosterではOrange/ApolloのTreble and Bass Booster"(以下T&B Booster)について色々ケチをつけてきたのですが、「人の振り見て我が振り直せ」(By other's faults wise men correct their own.)と言う諺がある通り自分だったらどうするか?考えてみました。

CR-TONE T&B Booster
当初はオリジナルの風情を生かして

の様な回路で行こうかとも思ったのですが、それでなくともゲイン不足になりがちなCR-TONE コントロールにさらにRSを付けていよいよ挿入損失を増やすのは 設計者として抵抗を感じます。
(1石ですまそうとしている所に無理があると言えばそうなんですけど…)

そこで他の回路と接続した時の事やこのコンテンツを参考にこれから応用される方のメリットとかを考えて普通のトーン回路にしました。(既に書いてあるコンテンツの使い回しも効くし…(^^;))

諸元の決め方
この回路の場合、最初に「どれだけブーストするか」が重要になります。
CR-TONEトーン・コントロールの場合は基本的に回路網自体に増幅作用が無いわけですから、 「どれだけブーストするか」の逆数が常に減衰する量を示しています。ここでは挿入損失と言います。

今回は後ろにつなげる増幅回路としてZAK2を接続する事を予定していますから、どうあがいても18dB以上のブーストは出来ません。
そこで6dB程度増幅という仕様にしました。

これが決まると自動的に使用する可変抵抗のテーパが決まります。(CR-Tone controll & taper of Variable resister)参照。)
今回使用する可変抵抗はB型になります。

また、 ZAK2の入力インピーダンスは30kΩ程度ですから、実質RBに何も接続しなくても30kΩです。
ここで6dBの減衰を得るために必要なRHは30kΩです。

今回は6dB以上の減衰を得るために47kΩを選択しました。
RH=47kΩ

次につまみを最大にした時の高域の立ち上がる周波数fH riseを決めます。

今回は気分で700Hzにしました。
(CR-Tone controll & taper of Variable resister)で示した関係からつまみを最小にした時の低域の下がる周波数は2倍の1.4kHzになるのでBass Boosterと言うのはちょっと苦しいのですが、
Treble Boostとの周波数の兼ね合いを考えて趣味で決めたらよいと思います。(^^;))

CH=1/(2πRHfH rise)
∵fH rise=1/(2πCHRH
ここで、fH rise=700Hz、RH=47kΩを代入すると
CH=4800pFが求まります。
これをE系列にのせて、
CH=4700pF
としました。
あとはCR-Tone controll & taper of Variable resister)で示した関係から自動的に、CB=4700pFも同時に求まります。

最後にRTの諸元ですが、この値がRH+RHと大きく異なっていると、トーンの変化とつまみの動きがぎくしゃくしだすと思うので、比較的近い値を選んだ方が良いと思います。(m(__)mどれが最適で、どれくらいが許容範囲か?と言う話については知見を持っていません。)
と言う事でRT=100kΩ Linear Taper
としました。

DAIDAI(ZAK2との違い)
NumberValueComment
RH47kΩ(473)
RT100kΩ BLinear taper φ16
CH0.0047μFマイラーコンデンサー(472)
CB0.0047μFマイラーコンデンサー(472)

最後に(その1)
Apolloと言えば太陽神です。
太陽神のオレンジと言えば日本的に言ったらダイダイ(橙)かな?そう、お正月の鏡餅や注連飾りの上に飾ってあるミカンです。橙は年を越すとオレンジ色した実がまた緑に戻るので復活のシンボルでもあったようです。

ってこれが今回のオチです。(^◇^;)
そういえば色も橙色にしてみました。(^^;)




最後に(その2)
実はこのコンテンツ、'08/03/02に既に作成してあったのですが、周波数特性のグラフを 貼り付けてから公開しようと思っていた所、PCのHDDが壊れて、データのサルベージに 失敗し、忘れてしまっていました。m(__)m
で、ほぼ2年経過した昨日、コンテンツ自体は残っている事に気が付いたのでアップします。
グラフは気が向いたら再度測定するかも知れませんが、印象としては特に残っていないので、 このままの可能性も大です。

まあ、設計時から予想はしていたのですが、この時代のエフェクターにしては トーンの効きがマイルドすぎてインパクトに欠ける印象でした。

ただ、CR-TONEコントロールはゲインに余裕さえあれば、比較的簡単に増設できる回路ですので、 みなさんも試してみたらどうでしょう?

この回路は充分に試験していません。ご利用なさる場合はご注意お願いします。 またこの回路をご利用になって、発生したいかなる不利益も私は一切責任を負いませんのでご了承願います。


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Last Up Date '10/01/12
Original '08/03/02