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■はじめに
ことは私がグレッチのギターがものすごく欲しくなったのに始まります。
しかしグレッチのギターには大きな問題があります。
それはヘアスタイルがリーゼントでアメ車を乗り回しているか、テンガロンハットかぶって馬を乗り回しているか、どっちかじゃないと、ギターを持ってもサマにならないことです。( ̄^ ̄)キッパリ
(例外の人も多数いますが…)
少なくとも私のような貧相なエンジニアにはギターがゴージャス過ぎます。
そこで私は考えました。
気心の知れたリッケンバッカー(330or360)はグレッチのホワイトファルコンや6120同様にシンライン(底の浅いフルアコースティックなギター)なので電気系統だけグレッチにしてみたらどうだろう?と。
最近レスポールとストラトキャスター以外はギターじゃないって言う知識もなく了見の狭い人が幅をきかしているような気がするので、まずは私の愛するリッケンバッカーの事から進めてみようと思います。
■電気系統
今の電気ギターのほとんどは1970年代後半日本のメーカーがギブソン、フェンダーのギターをコピーしまくり、1980年代ヘビーメタルムーブメントで固定した、ギブソンのレスポール・スタンダードモデル、フェンダーのストラトキャスターモデルのコントロール系統が一般的になっています。
しかし、グレッチ、リッケンバッカー等のそれ以前の古参のメーカーはこれらと異なったコントロール系を持っています。
| 見た目 | コメント |
|---|---|
![]() | ギブソンレスポール・スタンダード(レコーディングシリーズとかを除く)やESシリーズ、ヤマハのSG、イバニーズのAR、アリアのPE等2ハムバッカーの多くのモデルで使用されているコントロール系の配置。 |
![]() | リッケンバッカーの多くのモデルで使われている5コントロールシステム パット見5個目のMIXコントロール(プリセットでフロントピックアップのボリュームを下げる)に目がいくけど実際使ってみるとボリュームコントロールの位置が普通(上記)のリアピックアップのコントロール相当の位置にあるのが一番面食らう。(初めての人はパニックに陥る(^^;)) 考え方としてはピックアップの並びと同じようにボリュームとトーンを並べて、誤操作が少ないようにボリュームを遠くに並べた物と思われる。 でもピックアップをミックスして作った音色と、トーンを使って作った音色を比較するとトーンの方は今一と思うのは私だけだろうか… |
| メーカー他 | 回路 | コメント |
|---|---|---|
| 良くある2ハムバッカー | ![]() | MIXポジションにした場合、一方のボリュームを絞ると他方の出力がボリュームを通じてグランドに落ちるために、全体の音量が落ちてしまう。 普通はそれを逆手にとって全体の音量制御に使ったりする。 |
| リッケンバッカー | ![]() | Chはビンテージモデルのみ採用。近代的モデルは直結 コンデンサーがついた場合はリアピックアップ側の音量が落ちる。それに伴い、ピックアップ切り替え時のボリューム操作の煩雑さを避けるためにMIXコントロールで前もってフロントピックアップの出力を下げておく。 MIXポジションにして一方のボリュームを絞っても全体の音量は制御できず、音色が変わる(これも結構びっくりする) 考え方としてはMIX時に一方のボリュームを下げると音量が下がるのを嫌ったため、こんな回路になったんだと思う。 でも、フロント、リアどっちでも使える音にするってのは基本的に難しいような気が… |
| グレッチ | ![]() | チェットアトキンスのアイディアによるマスターボリュームがついている。 考え方としてはベストなトーンを作った状態で音量を制御したかったのだと思う。どうやって使えばよいか良くわからないトーンのスイッチいっぱい付けるよりはずっと気が利いていると私は思う。 あと、ボリュームの次にトーンがついているのも特徴と言えば特徴。 |
■ボディー構造
| 構造 | 代表機種 | コメント | |
|---|---|---|---|
| ソリッド | ギブソン・レスポール・スタンダード フェンダー・テレキャスター | 中まで板 | |
| セミアコ | ギブソン・ES-335 | テイルピースの下までセンターブロックが詰まっている。ギブソンでもES-330みたいなストップテイルピース以外の物はセンターブロック入って無いのでシンラインって言った方が良いような気がする。 | |
| フルアコースティック シンライン | エピフォンカジノ リッケンバッカー360、330 | ブリッジの下にはブロックが入っているが基本的にはアコースティックギターと同様な構造(センターブロック無し)、でもボディーが薄い(THIN)。グレッチの6120とかカントリージェントルマンみたいな薄いやつはこっちに入る | |
| フルアコースティック | ギブソン、アーチドトップのシリーズの多く | アコースティックギターと同様な構造(センターブロック無し)、ボディーが厚い |
■12弦
こういう時じゃないと語れないと思うのでついでにリッケンバッカーの代名詞12弦エレクトリックについて書きます。
リッケンバッカーの12弦は見た目6弦ギターと同じ所が有名ですが、比較的特徴のでにくい12弦ギターの中では異色の音色を持っています。
個人的な印象としては、普通の12弦が「チェンバロ」っぽく、「シャリ〜ン」とするとリッケンバッカーの場合は「カリオン、カリヨン」(鍵盤叩くとなかのベルを叩いて音がする楽器)っぽく「コーン」って感じの音がします。
たぶんオクターブ弦が上側に来る配置と3コース目が巻き弦と言うのが特徴を生んでいるのだと思います。
そのためにアコースチック系12弦の名曲「天国への階段(レッドツェッペリン):Gibson EDS-1275」「カリフォルニアドリーミング(ママス&パパス):Gibson ES-335-12?」「ホテルカリフォルニア(イーグルス):Gibson EDS-1275」のライブ時はリッケンバッカーじゃなくてギブソン系を使っているのではないかと勘ぐっています。
| コース | 音程 | 弦 | 弦の太さ | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | E | 1 | 0.10 | プレイン弦 |
| 2 | 0.10 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 2 | B | 3 | 0.13 | プレイン弦 |
| 4 | 0.13 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 3 | G | 5 | 0.10 | オクターブ上 |
| 6 | 0.20W | 巻き弦 | ||
| 4 | D | 7 | 0.13 | オクターブ上 |
| 8 | 0.26W | 巻き弦 | ||
| 5 | A | 9 | 0.20W | オクターブ上 |
| 10 | 0.34W | 巻き弦 | ||
| 6 | E | 11 | 0.26W | オクターブ上 |
| 12 | 0.42W | 巻き弦 |
| コース | 音程 | 弦 | 弦の太さ | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | E | 1 | 0.10 | プレイン弦 |
| 2 | 0.10 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 2 | B | 3 | 0.13 | プレイン弦 |
| 4 | 0.13 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 3 | G | 5 | 0.17 | プレイン弦 |
| 6 | 0.08 | オクターブ上プレイン弦 | ||
| 4 | D | 7 | 0.26W | 巻き弦 |
| 8 | 0.12 | オクターブ上プレイン弦 | ||
| 5 | A | 9 | 0.36W | 巻き弦 |
| 10 | 0.18 | オクターブ上プレイン弦 | ||
| 6 | E | 11 | 0.46W | 巻き弦 |
| 12 | 0.26W | オクターブ上巻き弦 |
| コース | 音程 | 弦 | 弦の太さ | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | E | 1 | 0.10 | プレイン弦 |
| 2 | 0.10 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 2 | B | 3 | 0.13 | プレイン弦 |
| 4 | 0.13 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 3 | G | 5 | 0.17 | プレイン弦 |
| 6 | 0.08 | オクターブ上プレイン弦 | ||
| 4 | D | 7 | 0.26W | 巻き弦 |
| 8 | 0.12 | オクターブ上プレイン弦 | ||
| 5 | A | 9 | 0.36W | 巻き弦 |
| 6 | E | 10 | 0.46W | 巻き弦 |
| コース | 音程 | 弦 | 弦の太さ | コメント |
|---|---|---|---|---|
| 1 | E | 1 | 0.10 | プレイン弦 |
| 2 | 0.10 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 2 | B | 3 | 0.13 | プレイン弦 |
| 4 | 0.13 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 3 | G | 5 | 0.17 | プレイン弦 |
| 6 | 0.17 | ユニゾンプレイン弦 | ||
| 4 | D | 7 | 0.26W | 巻き弦 |
| 8 | 0.12 | オクターブ上プレイン弦 | ||
| 5 | A | 9 | 0.36W | 巻き弦 |
| 10 | 0.18 | オクターブ上プレイン弦 | ||
| 6 | E | 11 | 0.46W | 巻き弦 |
| 12 | 0.26W | オクターブ上巻き弦 |
■アーティスト
グレッチ、リッケンバッカーと聞いてもどんな音がするか想像つかない人がいると思うので参考までに有名なアルバムを上げてみました。
| アーティスト | アルバム | コメント |
|---|---|---|
| BEATLES | THE BEATLES 1 | たぶんA HARD DAY'S NIGHTの一発目の”ジャ〜〜ン”という12弦の響きが、その後のリッケンバッカーの運命を変えた一番有名な音だと思います。 |
| BYRDS | The Essential Byrds | 12弦エレクトリックの達人、ロジャーマッギンCMで使われたミスター・タンブリン・マンが有名です。ドアーズの伝記映画のハートに火をつけて「ハートに火を付けて」を作曲する所で、ジムモリソンが「バーズに似ているな」と言う下りがあるのですが、似ている元の曲になったのが「8マイルズ・ハイ」です。中期のぶっとい系テレキャスターの名手クラレンスホワイトとのバトルも面白いのですが、それは別の機会に… |
| JEFFERSON AIRPLANE | Bless Its Pointed Little Head [Bonus Tracks] | 邦題”フィルモアのジェファソン・エアプレイン”ギブソンのES系(たぶん)の比較的太い音に硬いガリガリのリッケンバッカーの音が絡んでいきます。”Somebody to love(あなただけを)”これもCMで使われていましたね。 |
| JAM | ザ・サウンド・オブ・ザ・ジャム~25thアニヴァーサリー・ベスト | イン・ザ・シティーなどはコンデンサー無しでハイゲインピックアップ(有名なトースターピックアップと形が違う)の典型的な音だと思います。 |
| THE BRAIAN SETZER ORCHESTRA | The Dirty Boogie | 今やこの人を抜かしてグレッチは語れないでしょう。スウィングするビッグバンドにギブソンじゃなくてグレッチで闘っています。トーンとかボリュームとか余計な物を取っちゃった、ピックアップセレクターとマスターボリュームだけの漢(と書いておとこと読む(^^;))らしい6120を企画しています。 |
| STRAY CATS | 涙のラナウェイ・ボーイ | パンカビリーだったかな、そんな言葉を生んだ名作"Runaway Boys"。パンク隆盛の時代にこんなカッコして出てきたからへたくそと思いきや、めちゃくちゃうまいギターにびびったな〜〜。 |
| EAGLES | Hotel California | なぜか、この中の”Try And Love Again(素晴らしい愛をもう一度)”にグレッチギターとクレジットされています。この曲結構有名で色々な人が演奏していますが、必ずと言っていいほどグレッチのギターが使われているのが印象深いです。 |
| JEFF BECK and the Big Town Playboys | Crazy Legs | JEFF BECKファンが聞くと”なんだこりゃあ?”となるアルバム(^^;) 表紙のグレッチのJETにのったおねーちゃんがすべてを表しているようなバリバリにロカビリーなアルバムです。ジェフベックは真面目に原曲をコピーしています。たぶん本人は本気で満足しているんだとおもうけど、世間はそうは思っていない良い例でしょうね。 |
■終わりに
え?改造の話はどこへ行ったんだって?
続きはまた別途。(__;)
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Last Up Date '05/04/24