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はじめに
パッシブトーンコントロールの基礎 に続いて、トーンコントロールの話です。
今ではグラフィックイコライザーやパラメトリックイコライザーがICになっている時代ですが、FUZZがFinal Weaponだった頃(^^;)、アンプのトーンコントロールで満足出来ない場合は様々なブースターを使用していました。
今回はそのブースター用のテイストを重視したトーンコントロールについて考えてみました。


トレブルブースター用
もしかすると私だけかも知れませんが、この手のブースターはベースブースターはあまり見た記憶がありません。だいたいフルレンジブースターかトレブルブースターです。
そんなわけでトレブルブースター用についてまず考えてみましょう。


センターオフのスイッチをつかって3ポジションのモード切り分けをします。

当時のいかにもなfeelingのネーミングで効能書きを考えてみました。
SWの位置ネーミング効能書き等
Treble Boost低域はR2/(R1+R2)の減衰、高域は減衰無し
Low CutCR一次HPFですね。高域は減衰無し低域は6dB/Octでロスします。
Full Rangeそのまま何も接続しない設定ですね。
回路の定数を決めるときのブレッドボードや、ディジタル用のDIP SWをプリセット的に使用するのに便利です。
C1とC2の容量はC1>C2として、C2のスイッチをオンしたら高域をブーストする周波数を低く下げるのに使用します。名称は”Freq. Shift”が良いと思います。R1は低域の減衰する量を可変します。

トレブル・ベースブースター用
フルレンジブースターにつけるトーンコントローラみたいな物でしょうかね。
これもセンターオフのスイッチをつかって3ポジションのモード切り分けをします。
でもトレブルブースターに使えるようにしたら、ベースブースターとしてはダサダサってなりそうですが...
昔のエフェクターの部品点数を削減しても(役に立たなくても(^_^;))機能を追求する雰囲気がビンテージテイストをかもし出します。
SWの位置ネーミング効能書き等
Treble低域はR2/(R1+R2)の減衰、高域は減衰無し
Full出力はR2/(R1+R2)に下がりますが、
明示的な周波数特性は持たないと言うことで....
Bass低域はR2/(R1+R2)、高域は6dB/Octで低下
上のアイディアをもうちょっと実用的にし、Treble時とBass時に別のカットオフ周波数を選べるようにした物です。
DIP SWをつかったブレッドボードモデルもしくは汎用に使用できるモデルです。こちらのスイッチ、ボリューム類は外に出しても使いにくいだけだと思うので、ケース内に入れた方が良いでしょう。
これくらいCRをごちゃごちゃつけると昔の電子オルガンの回路を思い出します。
こちらの場合はFET等の入力インピーダンスが高いデバイスでしか使用できませんが、今度はセンターオフでない普通の3Pスイッチをつかって一次CR回路網を素直に実現した回路、ネーミングはちょっと電気っぽくしてテクニカルな雰囲気を出します。
SWの位置ネーミング効能書き等
HPF文句無しのHPFです。
LPFいたって普通のLPFです。
ブレッドボードっぽい仕上げです。コンデンサを各々の容量を二倍(C1:C2:C3=C:2C:4C)にすると8通りのカットオフ周波数を変更できます。
こちらはもうちょっと実用的なモデル。 センターオフのスイッチをつかって3通りのカットオフ周波数の切り替えを実現します。スイッチの名前は是非とも”Freq.”にしましょう。
スイッチが真ん中の時カットオフ周波数を一番高く設定し、他の周波数の時はそれ以下にします。


最後に
あえて断る必要はないのかも知れませんが、これらの回路は増幅機能をまったく持っていません。フルレンジブースターにつなげて使用します。
また、諸元の決定に片っ端から部品を試すのも非効率的です。CR回路網(その1)STOMP BOX BODE DIAGRAM(踏んづけエフェクター用ボード線図)を参考に諸元を決めていきましょう。

とは言っても、CRとスイッチのお遊びのような物ですから、これらをネタに自由にイメージを拡げて自分の好みのトーンコントロールを作ることも比較的容易だと思います。

”わたし”的にはこういう雰囲気の回路はやっぱり、自分の好みを充分に把握した上で部品の諸元を選んでやって、なるべく少ないつまみ、スイッチ類でダンアームストロングのオレンジスクイーザのようなプラグ付きエフェクタにして、仕上げてあげたいですね。

あなたの部品選定しだいでは自分だけの究極の歪み物ブースターが作れるかも知れませんよ。


この回路は全く試験していません。ご利用なさる場合はご注意お願いします。
またこの回路をご利用になって、発生したいかなる不利益も私は一切責任を負いませんのでご了承願います。

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Last Up Date '01/03/11