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はじめに
安物のスイッチを使用すると、金属接触による整流効果により音がにごり...

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なんてことは私は良く分からないので書きません。
って、コンデンサの時と全く同じ書き始めですね。(^^;)

たぶん電気部品史上もっとも古い部品と思われる、スイッチの話を、主にエフェクト/ノーマル切り替えスイッチの話を中心にしたいと思います。


スイッチの選び方(その1)

フットスイッチに使う部品ってなかなか見つかりませんよね。またそれこそ小学生の頃から使っている部品なのでどんな物でも同じだろう思っていませんか?
昔、友人の作った自作エフェクタがスイッチのトラブルの為に突然音が出なくなると言うのがありました。

当時は不良部品を使っていたからなるんだろうと思っていましたが。
職業電気屋になった今、なんとなく理由が分かったような気がします。



実はトラブルを起こした部品は大電流を流せるタイプの電源用SWでした。 電源用SWは頑丈の物が多く、荒っぽい使い方をするエフェクターには一見最適ですが、実は致命的な弱点を持っています。
それは大電流用のSWは電源ON/OFF時に発生する火花で、接点を活性化させ、導通を保つ構造の物が多数有るからです。
そのため大概のスイッチメーカでは、電流の少ない用途用には接点部に金めっき等を使用した小電力用のスイッチを使用するようとの注意書きが必ずあります。
もっともこの手のスイッチは華奢な物が多いので、選択は難しいのですが、荒っぽい使い方をしないので有れば、この手のスイッチを選んだ方が、接触抵抗も少なく、接点に伴うトラブルも少なく良いでしょう。

スイッチの選び方(その2)

スライドスイッチは安価である上に、風情があるので是非とも使いたい部品なのですが、、接点周りのトラブルが多いため(一概にそうとは言えないのですが)不用意に使わない方が良いでしょう。(もっとも角穴をあけるのも結構面倒なのですが...)
安心して使用できる物はトグルスイッチとシリーズ化してあり、接点周りの構造がトグルスイッチ同様な構造をしていそうな物は比較的安心して使えると思います。接点部分がオープンになっていないことが必須ですね。


トグルスイッチはパドルの長さが様々の物が出ていますが、心持ち短い方が誤操作が少なくてすみます。
また電源等で誤操作を絶対したくない所にトグルスイッチを使う場合は引っ張らないとスイッチが動かないロック付きのトグルスイッチも有るので利用してみたら良いでしょう。

スイッチのデフォルト

トグルスイッチやシーソースイッチを使った場合に重大な問題になるのですが、 デフォルト状態をどうするかです。
通常トグルスイッチは誤って引っかけた場合、下側に倒れるため、安全サイドの機能を下側に配置します。
電源スイッチなどの安全サイドはOFF状態ですから、上側が電源ON、下側が電源OFFに配置します。
同様に通常のエフェクトON/OFFを配置する場合はエフェクトOFF側をした側、エフェクトON側を上側に配置します。


ただし、常時ONさせているブースターのON/OFFスイッチなどの場合は下側にエフェクトONにした方が良いでしょうですし、誤ってスイッチを跳ね上げるような場所に配置する場合も上側がエフェクトOFFにした方が良いような場合もあると思います。
この様な配置の問題が実は気が付きにくいけれども基本的なマンマシンの使いやすさを決定している要因だったりします。ここいら辺を自由に決められる所も自作の良さですね。

エフェクトON/OFF切り替えスイッチについて

Vintage style
出力をノーマル/エフェクト側を3Pのスイッチで切り替える非常に単純な方法です。 ただし、この方法はビンテージエフェクトでよく使用されていましたが、たぶんこの手の切り替え方法は余りやらないと思います。

理由は非常に単純で
demerit of vintage style この手のエフェクトを複数並べると左図のように、ノーマル信号がエフェクト回路の入力インピーダンスの影響を受けて、どんどん汚染されます。
それも、ビンテージエフェクトが現役の時代は、最近のエフェクターのように高入力インピーダンスに設計されていない物がほとんどでしたからかなり悲惨な状況が想像されます。
当時はエフェクターの種類も生産台数も少なかったため、複数のエフェクトが同時につながれることをあんまり考えなくてよかったから、もしくはエフェクトつなぎっぱなしで使っていたから、だと思います。
DPDT Type 1 上の方法は入力側が常時エフェクト側がつながっている事が問題でした。
そこで6Pスイッチ(双投の切り替えスイッチ)を使って、ノーマル時はエフェクト回路から信号を分離する左のような方法が考えられます。
DPDT Type 2 更にちょっと工夫するとこんな回路も考えられます。
こちらの回路はノーマル時、接点を通る回数が少ないため、信号の劣化が...って、これは禁句(^^;)
本当の話をすると、国産のスイッチを使用している場合は上の回路とほとんど差がないのですが
外国産の安物ヘタレスライドスイッチを使った場合に差が出てきて、片方の3Pが壊れる確率が一定だとすると、上の回路が片方のスイッチでも壊れたら音が出なくなりますが、この回路の場合は、うまくいけば(入力側が壊れたので有れば)まだノーマル音が出る可能性があります。
最近ではクリックノイズを極力減らす為に、電子スイッチも利用されています。
電子スイッチとは半導体がONしたときの抵抗とOFFしたときの抵抗に大きな違いが有ることを利用して、電子的にスイッチを構成した物です。
半導体であるため、電子的に微妙な制御が可能なため、時定数を持たせて徐々にノーマル/エフェクト側を切り替えることでポップノイズを少なくする事が可能です。ただ、いくら抵抗が低いとはいえそのままでは信号のロスが発生するので、
electronic switch 共通もしくは左のように入力にバッファーをかませてから分岐させてやります。
ただバッファーとはいえ原理上S/Nの劣化は免れない点と、部品の数が増えれば増えるほど故障率、及び工作時のミスが増える可能性が有るため、初心者の人には余り勧められない方法です。(私の場合単に面倒だからやらない可能性が高いです...(^^;))

電源SWについて

Normal Type 電池とSWの一般的な使用法を示します。
Reverse Type 一般的にはあまり使用しませんが、基本回路の変形です。
9V等の電池を使っている場合は特に問題はないのですが、高い電圧、及び低インピーダンスの電源を使用する場合は絶対使用してはいけない回路です。
理由は安全性の問題です。通常、人体及びケース等はグランドと同電位です。 そのため電池が挿入されたままだと、スイッチがOFFの状態でも回路部分(circuitの部分)にさわった場合、回路を経由して人体、ケースに電流が流れる可能性があるからです。
つまり感電のおそれがあるからですね。
Type 1 踏んづけエフェクタの入出力と電源のON/OFFスイッチを兼用した場合です。
この回路は入出力の一方ジャックをステレオ用のジャックを使用し、モノラルのプラグが挿入されるとステレオプラグのリングにあたる部分とアース部分が接続され電源が流れる仕組みです。
この方法の欠点は以下の点です。
  • 上記の理由から大電流を扱う回路には向かない。
  • ステレオプラグが挿入された場合、正常に動作しない。
  • リング相当部分が汚れたプラグが挿入された場合、動作を保証できない。
  • ヘッドフォンが挿入された場合、スピーカ部を経由して直流が流れ回路が正常に動作しないことはおろか、最悪ヘッドフォンを破壊してしまうおそれがあります。
Type 2 こちらの方法は2回路スイッチ付きのステレオジャックのうち1回路分を電源スイッチとして利用した回路です。上記の欠点はすべて解消しています。また正負電源時にも利用できるところが大きな利点です。
欠点としてはキーパーツの2回路スイッチ付きステレオジャックは部品自体が大きいことです。
小型に組む必要がある回路にはかなり大きなデメリットです。
あと初心者の場合は”ちょっと複雑と感じる”かも知れません。

フットスイッチのメーカ

ケースと同様に代表的なフットスイッチの銘柄なんぞをあげてみます。

STOMP SWITCH SELECTION
メーカ型名仕様コメント
MIYAMADS-00810A-125V 6A-250V.AC 自作エフェクタ用フットスイッチの王者、エレハモで使っている奴が壊れたので、リプレイスしたらずいぶんと踏み心地及び信頼性が向上したような気がします。
FUJISOKU8Y20116A-125V.AC 私もまだ電気的には繋げていませんが、DS-008よりスイッチのストロークも短く、柔らかい感じですがクリック感はしっかりあります。でも倍くらいの値段します。700円位でした。
FUJISOKU8Y30116A-125V.AC 8Y2011の3PoleDualThrow版900円くらいでした。
MIYAMA#410A-125V 6A-250V.AC たぶんDS-008がかぶったため昔(^_^;)ジャンク屋で扱っていたスイッチ、DS-008より柔らかめのもにょっとした踏み心地です。
どれもいかにも大電流タイプのようなスペックですが、頑丈さ使い心地を優先すると この様な物になりますね。

おじさん的には....
最近、大変な高価な器械を中心に「フットスイッチむき出し」って物が、多くないですか?
BOSSの初代踏んづけエフェクタを新型で格好良いと思った世代の人だったら、みんな思うと思うのですが....
むき出しのフットスイッチは弱点があって、スイッチの動く部分と固定する部分の間に砂粒が入るとものすごく固くなってスイッチが踏めなくなります。
だからといって思い切って踏み込んでいると、必要以上の荷重がスイッチにかかって壊れてしまいます。
おまけにブーツなんて流行っていた時代にゃあ、微妙な押し込みなんて不可能だし....KISSなんかすごかったよな(^◇^;)
そんなわけで、当時のエフェクタのスイッチの形状って、砂粒の混入を防止し、踏み込みの荷重を分散する仕掛けを入れるのが優れた工学製品の必須条件だったのでした。

ほら、BOSSの踏んづけのデザインの凄さわかってきましたか?(^^;)


終わりに

もっとも、劣化も使いにくさも個性のうちと考えれば、ビンテージエフェクトと同様な構成にして、 この音がよいなんて言うのも一興では有ります。

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Last Up Date '05/12/03