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■はじめに
ここ数年、あんまり使っていないので注意したいこと等、忘れつつあるのであまり書くことがないのですが、最近2、3可変抵抗の話をしたので、ちょっとまとめてみました。
■直流を流さないこと
■2端子での使い方
![]() | ![]() | 可変抵抗を二端子で使用する場合、左のようにローテータは必ず空き端子に接続するようにします。 理由は振動およびガリ等によりローテータが瞬間抵抗体から離れた場合に二端子間の抵抗が無限大になる事を防止するためです。 (分圧回路等に使用していると法外な出力電圧が発生したりするからですね。) |
■可変範囲を狭める
![]() | エフェクタやシンセサイザを自作した場合に良くあることなのですが、可変範囲を大きくしてしまったばっかりに、実際に使用するときに設定が難しくなる場合があります。 そんな時は左の様に可変範囲を狭くした可変抵抗に変更すると使いやすくなります。 |
■カーブ
![]() |
左の図は線形、指数カーブ、対数カーブを並べた物ですが可変抵抗の回転角に対する抵抗値の変化にも
他にも色々あるのですが、特注でもしない限りは手には入らないと思います。 |
■インチキAカーブ
![]() | 左の様に全体の抵抗が1Ωで回転角により比例して1-2間の抵抗がXΩ(2-3間の抵抗は(1-X)Ωですね。)のB型の抵抗にaΩの抵抗が1-2間に接続された場合を考えます。 この回路の1-3に電圧をかけた場合1-2間出力される電圧を考えます。 作戦としては、1-2間で得られる電圧に注目し、回転角が小さいうちは(1-xと比較して大きいときは)抵抗aが効いてきて抵抗aがついていないただの可変抵抗と比較して低い電圧を出力させます。 |
| 1-3間の抵抗 | 分圧比 |
|---|---|
![]() |
![]() |
| 仕様 | 計算式 | 求まるaの値 |
| 回転角が50%の時、1-2間の抵抗が全体の抵抗の15% | 0.15=0.5a/(a+0.5*0.5) | a=0.1 |
| 回転角が60%の時、1-2間の抵抗が全体の抵抗の30% | 0.3=0.6a/(a+0.6*0.4) | a=0.25 |
![]() | ||
|---|---|---|
| X | 0 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.7 | 0.8 | 0.9 | 1.0 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| RATIO | 0 | 0.05 | 0.08 | 0.10 | 0.12 | 0.14 | 0.18 | 0.23 | 0.31 | 0.47 | 1 |
| TOTAL | 1.00 | 0.95 | 0.87 | 0.78 | 0.68 | 0.58 | 0.49 | 0.39 | 0.29 | 0.19 | 0.09 |
| X | 0 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.7 | 0.8 | 0.9 | 1.0 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| RATIO | 0 | 0.07 | 0.12 | 0.16 | 0.20 | 0.25 | 0.31 | 0.38 | 0.49 | 0.66 | 1 |
| TOTAL | 1.00 | 0.97 | 0.91 | 0.84 | 0.75 | 0.67 | 0.58 | 0.48 | 0.39 | 0.30 | 0.20 |
■インチキCカーブ
![]() | 先ほどと同様に、全体の抵抗が1Ωで回転角により比例して1-2間の抵抗がXΩ(2-3間の抵抗は(1-X)Ωですね。)のB型の抵抗にaΩの抵抗が2-3間に接続された場合を考えます。 この回路の1-3に電圧をかけた場合1-2間出力される電圧を考えます。 作戦としては、1-2間で得られる電圧に注目し、回転角が小さいうちは抵抗aを使用して出力電圧を引き上げるイメージです。 |
| 1-3間の抵抗 | 分圧比 |
|---|---|
![]() |
![]() |
| 仕様 | 計算式 | 求まるaの値 |
| 回転角が50%の時、1-2間の抵抗が全体の抵抗の85% | 0.85=(0.5*0.5+0.5a)/(a+0.5*0.5) | a=0.1 |
| 回転角が30%の時、1-2間の抵抗が全体の抵抗の60% | 0.6=(0.3*0.7+0.3a)/(a+0.3*0.7) | a=0.28 |
| 回転角が50%の時、1-2間の抵抗が全体の抵抗の70%(-3dB) | 0.7=(0.5*0.5+0.5a)/(a+0.5*0.5) | a=0.38 |
| 後との絡みでSineカーブを同時に記述しています。 | ||
![]() | ||
|---|---|---|
| a | X | 0 | 0.1 | 0.2 | 0.3 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.7 | 0.8 | 0.9 | 1.0 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.1 | RATIO | 0 | 0.53 | 0.69 | 0.77 | 0.82 | 0.86 | 0.88 | 0.90 | 0.92 | 0.95 | 1 |
| TOTAL | 0.09 | 0.19 | 0.29 | 0.39 | 0.49 | 0.58 | 0.68 | 0.78 | 0.87 | 0.95 | 1.00 | |
| 0.28 | RATIO | 0 | 0.32 | 0.49 | 0.6 | 0.68 | 0.74 | 0.78 | 0.83 | 0.87 | 0.92 | 1 |
| TOTAL | 0.22 | 0.31 | 0.41 | 0.50 | 0.59 | 0.68 | 0.76 | 0.84 | 0.92 | 0.97 | 1.00 | |
| 0.38 | RATIO | 0 | 0.27 | 0.44 | 0.55 | 0.63 | 0.70 | 0.75 | 0.81 | 0.86 | 0.92 | 1 |
| TOTAL | 0.28 | 0.37 | 0.46 | 0.55 | 0.63 | 0.72 | 0.79 | 0.87 | 0.93 | 0.98 | 1.00 |
■バランス・パンポット
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ステレオ等の音響装置の場合、音圧は電力に比例、電力は電圧の2乗に比例します。 以上の事からステレオ装置から得られる音圧は以下の通りになります。 |
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左のスピーカに供給される電圧:Vl 右のスピーカに供給される電圧:Vr スピーカに供給される電力と音圧の比例係数Kとすると 中央で得られる音圧をSPLとすると SPL=K(Vl)^2+K(Vr)^2 の式が成り立ちます。 |
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ここでSPLを一定とするには Constant=K(Vl)^2+K(Vr)^2 の式が常に成立すれば、パンポット等で音を移動させた場合、仮想的に得られる音が一定平面上を動きます。 ところでこの式に見覚えないですか? そう円の方程式ですね。 つまりVlおよびVrをSin関数、Cos関数で振ってやれば良いわけです。 そんなわけで、インチキCカーブの表にSine関数も載せておきました。 |
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B-B | 比較的簡単に手に入る2連のB-B型ボリュームです。単調増加のB-Bカーブの可変抵抗をクロスにして使用します。 この方法だと左右でMAXレベルでもセンター位置にすると音圧が-3dB下がるため、センターにすると遠くに行く感じがすると思います。 |
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M-N | ステレオのバランスコントロールで良く使用されているカーブです。この方法だと左右でMAXレベルの場合、センター位置にすると音圧が3dB上がり近くに寄ってくる感じになると思います。 もっともバランスコントロールは様々な部品の誤差によるばらつきによる音圧差を許容するためについている物なので、一方のレベルを調節するとき他方のレベルが変わらない方が使いやすいため、こちらの方が使い勝手が良いとおもいます。 |
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Rev.A-C | ジャンクでない限りあんまり見ることはありません。どちらの可変抵抗もCカーブの感じがする物です。 ちなみにわたしは何でこのカーブを逆Aと言うのかよく分かっていません。(^^;) センターでそれぞれが全体の70%(-3dB)抵抗値を示す物です。上記の二つと比較するとSin-Cosカーブに近いため、パンポットに使ったとき一番スムーズに音が移動する筈です。 昔、4ChパンポットやったときにB-B2連可変抵抗をインチキCカーブを使ってスムーズな回転を得ようと思ったこともあるのですが、B-Bの方が良いと言うことで結局使いませんでした。 |
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■パンポットペダル
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一番入手しやすいB-Bカーブ可変抵抗を使用したステレオ-モノラルどちらでも利用出来るパンポットペダルの回路例 |
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インチキCカーブを利用してスムーズにとおもったら、左の回路のように互いのインピーダンスの影響を出さないためにバッファー2個が必須になります。 |
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ギター等に使用する場合、入力ジャックのスイッチを利用してステレオ/モノ切り替えスイッチを不要にする場合はこんな回路を組みます。 |
■可変抵抗のシャフト
■多回転式可変抵抗
■まとめ
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Last Up Date '00/07/08