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よろず読書録
読んで「参考になる」「面白い!!」とか多くの人にポジティブな物を与えるとか、そんな事を関係無しに、特に推薦するでもなく、ただ読んだ本の感想を書き連ねるコーナー


TITLE:世界反米ジョーク集 (中公新書ラクレ)この所の傾向と変わってジョーク集?と思う方が居るかもしれませんが、今の格差社会の問題はアメリカ的な社会を導入している事の表れではないかと思う所もあるので、私的には同一線上にある問題として考えています。
当然ネオコン支配による予防的先制攻撃なんて言うジャイアニズムについてもかなりの量が割かれていますが…
ジョークのネタではないのですが本文中に書いてある

と言うのが気に入っています。

TITLE:格差社会―何が問題なのか (岩波新書)
ここ数冊読んでいる若者本、ニート本のベースになっている社会現象を分析した本です。 比較的偏りのない立場でデータを分析して記載してあります。結構上質な部類だと思います。
この本の後半にちょっとだけ書いてあるのですが、著者の立場としては小振りにした北欧型の社会福祉国家を目指しているようです。その為に累進性の高い間接税(及び直接税)を導入して財源を確保し、最近話題になっている年金を含めて社会福祉を充実するように説明しています。
ちょっと意外だったのは他国と比較すると現状でも充分小さい政府であり、問題は政府に対する不信感であるととらえています。
仕事を与えるという立場で考えた場合、建設業関連支出は、資格、教育等の前提を必要としない多くの人を養える良い産業だったのかもしれません。

TITLE:下流社会 新たな階層集団の出現
これによるとラヂオギンザに名を連ねている方はこんどはロハス系に振り分けてしまわれそうです。 (^^;)
まあ、データ数に乏しいけれども、非常に面白いデータを掲載してある本です。

ただ問題なのはこの本の著者のデータの分析の仕方です。
基本的にこの本で扱っている、上流とは上流の意識を持っている者、下流とは下流の意識を持っている者の事ですが、著者の脳内のお花畑の世界を通過して、しばしば所得の問題、階層の問題と混同しています。
「おわりに」あたりを読むと良くわかるのですが、この著者自身が非常に階層に対する上昇志向が強いため、ちゃんとしたデータ分析の出来なかったのだろうと想像がつきます。
本来、所得格差を意識するのであればこの本で全くターゲットにしていない高齢低所得層が問題になるでしょう。またパーソナリティー分析の本として読んだとしてもデータの説得力が弱く、凡庸で夕刊紙程度の事しか書いてありません。
まあ、データ自体は結構面白いと思うけど内容については他人を見下す若者たちと同様にあんまり読むに値しない本です。

どちらの書籍ももの凄く売れているようですが、なんで売れるのかサッパリわかりません。
と言うか、社会の右翼傾向が強くなっているのを象徴しているのでしょうか?
いくら若者批判をする老人が増えたとしても、年齢的に社会的弱者になるのは 避けられない事だと思いますが…
というか、かつて自分がいじめた若者が自分のまわりに沢山いて、力をふるっている。そんな社会って不安じゃあないのでしょうか?

TITLE:「ニート」って言うな!
を読み始めたけど、これが結構面白い!!。データの解釈の仕方など他人を見下す若者たちとは雲泥の差です。
(まあ世論に棹さす様な事を言っているので慎重になって当たり前ですが…)

速水 敏彦先生もこういう本を読んで出直してきて欲しいです。

たしか両者とも玄田 有史の著作を参考にしていた気がするのでチェックしてみたい気も…
最初の本田由紀氏の文章は”分析”する部分では及第点、後半、ニート問題ではなく氏の得意とされるフリーター問題に絞って”対策”についても書かれていますが、いくつか方針を示しただけで終わっています。
これが米国の半導体ベンチャーみたいに、自説のプランを実施した時の効果の見積もりを書いていたら手放しで”優”の部類に入れたと思います。

うちの掲示板でDaluhmannさんは
>いわゆる「下流」に相当する若者たちの >実態というものを余りに楽観視or美化してるんじゃないかという懸念ですね。
>そらあんた、東大のセンセが思ってるほど現実は甘くないぜ、と。
>本田氏は当事者を少々無前提に擁護しすぎです。
>フェミニズムの「女性」を「若者」に置き換えたのと同じような匂いがするわけです。
-----以上掲示板より引用
と書かれていますが私もそういう気がしました。
やっぱり、どれだけ効果があるのか見積もって初めて学問の対象になると考える 理系的な発想かもしれませんが…

内藤朝雄、後藤和智 両氏のパートは「ニート問題」は本来社会の就労問題であるはずなのに、 いつの間に若者のメンタルな方向にすり替えられて教育問題に転嫁するような方向に動いた経緯を説明しています。

こういう社会的弱者(この場合は若者)=スケープゴーツに民衆の憎悪を向けさせる風潮(結局元は自己愛傾向の強い御老人に良くある「若者はけしからん」的な発想なんでしょうが…)は良くないと思いつつもいつの時代にもある気がします。

ただ最近の美しい国への人の教育基本法改正とか見ていると前近代的な統制社会にするために「ニート問題」が意図的に曲解され悪用されてくると 新たな政治問題が出るんじゃないかと思うんですけどね〜〜

「最近の若者はけしからん系」は沢山出ているのですが、どれもこれも読むのに値しない内容ばっかりなのに爆発的に売れているんですよね〜
それらに比べてこの本は本当に面白く社会学系の大学入って論文を書いてみたくなるような、そんな良書です。

ちなみに私だったらいろんな時代の「若者はけしからん」系の書籍を色々読んでその時代背景を読み解いて行ってみたいです。
なんか、この本は玄田 有史氏が「ニートの就労問題」としていた時点では肯定していたのですが、氏が教育問題に転嫁しだした頃から、それを阻止する方向で書かれているような気がします。

TITLE:他人を見下す若者たち
これは酷い本です。著者の若者に対する脳内イメージを仮想的有能感と定義して、若者は仮想的有能感があるからダメだというトートロジーを、意見癖のある酔っぱらいの様に仮想的有能感(=若者)はけしからんと繰り返しています。
脳内イメージの話をするんだったら、読者を納得させるだけのデータを示すべきですが、いっこうにその気配を感じさせません。
これ位の文書で新書書く事が許されるのなら、この書籍だけを参考にして「若者を見下す教育者たち」って本を私だって書けてしまいそうです。

時折、面白そうなデータを取っているのですが、そのデータを吟味する際に(前述の)主観が先行して読み誤っています。読み誤っていなかったとしても、データが有意であるか、無意であるかの数学的根拠が絶対的に不足しています。
随所に微分的傾向がマイナスだから単調減少、プラスだから単調増加のような誤りが見受けられるので、一般向けの書籍として難解になるので根拠を示さなかったのではなく、たぶんデータ分析の重要さを理解せずに頭が固くなってしまったんだろうと思います。
教育者で心理学者がこれじゃあダメでしょう。

先ほど書いたように面白そうなデータは取っているので、最近はやりのパーソナリティー分析と仮想有能感との関連を調べて、もう少しデータ分析のやり方を覚えて再挑戦する事を期待します。

TITLE:困った上司、はた迷惑な部下 組織にはびこるパーソナリティ障害
これによるとラヂオギンザに名を連ねている方はみ〜んなシゾイド性性格
に振り分けてしまわれそうです。
シゾイドって21世紀の精神異常者のスキッソイドですよね〜〜
傾向としてはそうなのかな〜〜

シゾイド性性格って項目だけでも面白いので立ち読みしてみたらどうでしょうか?

TITLE:知らずに他人を傷つける人たち まあ格段面白いという本でもありませんでしたが、他人を見下す若者たち の様に読むのが辛くなるほど???な本でもありません。 スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 これなんか面白そうですが… 精神科の人って言うよりサブカルチャー批評が得意なような気がします。


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