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勝新太郎 〜全ては勝新へ集約される〜
ワタシの理想の男は勝新だ。それは彼が演じる役も含めてだが。髭ありのコロッとした体型、破天荒で男気があって、それでいて子供っぽい。実際の彼が普段どうなのかは知らない。聞く話での彼は劇中の役の通
り豪快そのものらしいが...。
ワタシが特に好きなのは兵隊やくざシリーズの大宮喜三郎である。つうかこのシリーズは勝新うんぬ
んなくしてもマジで面白い。特に第一作目。基本的には「兵隊やくざ」シリーズは、田村高廣演じる上等兵殿と大宮のラブ・ストーリーなのだ。決して結ばれるはずもないし、肉体関係が描かれているわけじゃないが二人は心から愛し合っている。だから観ていてちょっと切ないし、可笑しい。未見の方はぜひ観てみるといい。
...と役での彼はなんというかほっておけない、母性本能をくすぐるキャラクターなわけですが、実際もきっとこんななんだろな、と思う。あんなに問題起こして、借金作ってそれでも中村玉
緒が最後まで別れなかったのは、玉緒の母性をくすぐりまくりだったからに違いない。
多分この先、ここまでワタシに影響を与えるだけの役者は出てこないだろうと思う。そう言う意味ではもうすでにワタシの中では殿堂入り。永久欠番。デブ専、熊専、フケ専とかとは別
に「勝新専」つうのが存在するのだ。もちろんワンアンドオンリーなんだけど。
ちなみにこの画像は「新・兵隊やくざ 火線」のポスターね。兵隊やくざシリーズ最終作にして初のカラー作品。最後だからなのか、とにかくエグイ。当然お約束の全裸シーンの他、スカトロシーンや、悪人のケツに勝新怒りのおこりん棒攻撃(最初観た時は目を疑ったよ)など、ショック度では「御用牙」(ティムポ大フィーチャー映画)シリーズ並。もともと彼の映画にはゲイ・テイストがほのかにあったけど、すごいよ。ビデオ化されてるか疑問だが、観といたほうがいいぞ。
ワタシ自身、彼の作品で未見のモノはかなりあるので今後ゆっくり制覇して、またソレを漫画に反映させていきたいな、と思っている。彼はいなくても、作品は永遠に残っている。それをいつでもテイスティングできるのは、本当に幸せなことだ。
(2003.5.16 UP)
グラフィックデザイン 〜手作業時代がちょっと懐かしい〜
誤解されやすいのだが、ワタシは漫画描いてる延長でグラフィックデザインの仕事はじめたわけじゃなく、サムソンでデビューする前から広告業界で商業デザインをしていたのです。もっともその前は医療関係の仕事してたんだけど。
そんなわけで、ワタシがデザイナーになった頃当然の如くまだMacなど現場にあるわけがなく、手作業の世界。サムネイルからカンプを起こして版下作って写
植オペレーターに写植の指示出して、色指定して....と今の若いデザイナーからは想像もつかないようなローテクが当たり前の、いわゆる職人の仕事だったわけです。ある程度手先が器用で絵心がないとできない特別
な仕事。職場でMac導入後も覚えるのが面倒&手作業の方が慣れているのでしばらく手を出さなかったのだが、必要に迫られやってみるとなんとなーくひと月くらいでマスター。以降ワタシのみならずこの業界、DTPが当然の世の中になってしまった。
今やMacとDTPソフトがあれば素人でもちょっとしたデザインらしきものが作れる時代。でも根本的なところで違うのはワタシ達の世代、つまり手作業を体験し、修行してきた職人のこだわり。たしかにDTPから入った若い世代の感性もすげーなーと思うモノも多いんだけど、微妙にツメが甘かったり、意外に完成度が低かったり...要はMacにデザインさせられてる感じに疑問を持つか持たないか、だと思う。多分ワタシの世代(30代半ば)
が手作業知ってる最後の世代だと思うが、DTP全盛の今、昔が懐かしかったりする。だからといって手作業したいかといえば、絶対イヤ(笑)。大変だもん。ただその大変なモノをやってきたという自負はある。まあそこで「この程度でいいか」と思ったら終わり。ワタシは同世代のデザイナーにはマジでエールを送りたいと思う。わけえのとは鍛え方が違わぁ!って感じですか?べらんめえ!なワケです。頭フケないようがんばりましょう。
(2003.5.16 UP)
「STEREOTOMY/ALAN PARSONS PROJECT」 〜こんなにかっこよかったっけ?〜
アランパーソンズプロジェクトといえばシングルヒットした「Eye
in the sky」や「Don't anser me」などキャッチーなUKポップスバンド(厳密にはバンド形態ではないんだけど)という印象が強いんだろうが、ワタシは彼らの音楽はアルバム一枚聴いてなんぼ、という思いが強い。というのも、アルバム毎に必ず1つのテーマを軸にしたコンセプトアルバムだから。だからワタシが今でも上記の曲をピンで聴くとすげー違和感があるのだ。そもそもワタシが初めて彼らを意識したのはCMで使われていた「Time」という曲からだ。当時中学生くらいだったと思うがベストアルバムを買って聴いてみるとすごい散漫な印象を受けた。演奏のスタイルからボーカリストまでバラバラで、この人たちはなんのバンドなんだろうと。考えてみれば当たり前で、一枚毎に違うコンセプトのアルバムをリリースしているわけだから、寄せ集めのベスト盤がまとまりあるわけがない。その当時はそんな印象で彼らのアルバムをその後買うことはなかった。
で、月日が経って高校生のワタシが輸入盤屋でふとみつけたヘンテコなジャケット(写
真参照) と、これまた意味不明なタイトルにワタシの心は釘付け。CDでは普通
の印刷のジャケットだが、輸入盤レコードのジャケットは紙ジャケの上にさらに厚めの色付きビニールのパッケージにつつまれたビニ本チックな逸品(このビニールにある仕掛けが隠されてんの)。ほとんどジャケ買いで手に入れ聴いてみるとなんだかすげーカッコイイ。昔聴いた印象と全然違って全体的にハードでタイト。ズシンズシン響く締まったスネアが印象的...あれ?こんなにかっこよかったっけ?みたいな。基本はソフトプログレ的な感じだが、メロディーや音づくりは極めてキャッチー。全体的なトーンは重いがそのわりに聴きやすい。「一枚聴き終えた!」という充実感が味わえる構成も素晴らしい!それ以来過去の作品をさかのぼって聴いていくウチに、結果
的に高校時代は80'sPOPSとは別扱い的にハマっていくことに。尚、この次のアルバム「ガウディ」で一旦プロジェクトは凍結。現在は「アラン・パーソンズ」名義で活動してるようだ。最近ではアメリカのAORアーティストとのコラボレーションもお盛んで、クリストファー・クロスと共にマイケル・マクドナルドのトリビュートライブに参加したりしてる。しかし、数年前来日した時観に行ったがこの人すごい巨体熊だったのね。あまり顔出さない人だったからびっくりしたよ。
ところでこのジャケットの模様、水牛系のシャレコウベに見えますがひっくり返すと違うものに見える仕掛けがあんの。さあひっくり返してみよう!
(2003.5.16 UP)
マツダ・ユーノスロードスター 〜なんにもないけど、これが一番〜
ワタシはユーノス・ロードスターに恋をしたのだ。
89年にデビューしたそのクルマは真っ赤なボディに黒い幌、まばたきもかわいいぱっちりお目目で私の前に現れた。
ワタシは免許を取ってから、フォード・レーザー(まあファミリアだね)、日産テラノと乗り継いでいた。テラノに乗っていた時はスキーとキャンプ大好きなアウトドア野郎だったわけですが、足を怪我して以来スキーも行かなくなり、巨大なキアシナガバチに刺されてからはキャンプの回数も激減。SUVに乗ってる必然性が薄れてきた。そのあいだずっと街を気持ちよさそうに走るロードスターを見ては「気持ちよさそうだな〜いつか乗ってみたいな〜」と思っていたわけです。そしてデビューから4年も過ぎたある日、同居人とフラッと立ち寄ったユーノス店でついに初めて試乗する....と、生まれて初めて味わったオープンの気持ちよさ!こんなに楽しい乗り物があったなんて!その時点ですでに買う決意をしたのでした。
そしてワタシのパートナーになったのはV-Special.Type2という黒のボディーカラーにタンの幌と内装のアダルティーバージョン。もう楽しくてしょうがないクルマだった。ワタシは走りうんぬ
んには全く興味ないのでただただオープンにして走ることがなによりうれしいのだ。その後、わけわからんジジイにぶつけられたり、水害で水没したりと激動の歴史を歩んだわけだが6年目についに手放すことに。その間、同居人のオペルに乗っていたんだが...去年めでたく2年ぶりに再びロードスターオーナーになった。2年ぶりにやってきたロードスターは「ユーノス」の名前は消え、ルックスも少々不細工になったがすこしだけ大人になっていた。
ワタシは晴れてる日は極力トップを開けるようにしている。なぜならオープンにして走っているとなんでもない街の風景が新鮮に見え、季節の匂いを感じられ、少しだけ幸せになるから。荷物は積めないし、2人しか乗れない。馬力だって見た目ほどはないし今やそれほど人気もない。でもワタシにとってはこれが一番。たぶんこれからもずっとオープンカーに乗り続けると思う。
それがマツダ製のオープンかどうかはわからないが、それがワタシにとっての必然だから。
オープンカーの楽しさを教えてくれたマツダに感謝、なのである。
(2003.5.16 UP)
シルバー仮面 〜やはりワタシは暗いのが好き〜
基本的にワタシは暗いモノが好きなようだ。陰鬱で救いようのないモノ....というとヤバイ人格に思われるかも知れないが、そうでなく、なんつうか怖いモノ見たさというか...
さて、「シルバー仮面」である。ワタシの住んでる地方ではこれやってた当時民放局は2つしかなく、なにやら東京では裏番組がミラーマンとかで....でもこっちはこの時間シルバー仮面
しかやってなかったから、必然的にコレ観てたんだと思う。で、ちょっと前までどんな内容かうろ覚えだったのだ。兄弟で旅して、柴俊夫が変身(頭蓋骨の透けて見えるスケルトンの頭部が徐々にシルバー仮面
に変わっていくというアナーキーな変身シーン...画像参照)して、でもなんかすごく暗いトコで格闘してるからなにがなんだかわからない...そういえば話もなんかくらーい感じだったような...あと途中からジャイアントシルバーになって、腹のベルトからムチとかズルズル取り出していた(当時母がこのシーン観て「内蔵引きずり出してるみたいで気持ち悪い!」と嫌悪感をあらわにしていたのを今でも鮮明に覚えてます)な...と、そんな感じ。そんな時たまたまCSで全話放映を知り、20年以上ぶりに観たとですよ!....やっぱり暗い。子供が観て楽しいとは思えない。戦いかたも必殺技があるわけでもなくいわゆる素手ゴロってやつ?あと崖から突き落としたり卒塔婆引っこ抜いて殴ったり...バチ当たんぞ....。極めつけは第何話かで主題歌のバック(シルバー仮面
は毎回違うのです)に流れる映像が葬式に参列する人の行列!スゲエ!なにそれ!?でもこの暗さがワタシの愛するウルトラセブンにちょっとカブって、結構お気に入りだったりするのです。まあでもこの作品は等身大編までだな。ジャイアント編はもう蛇足という感じ。カッコイイんだけどね、ジャイアントシルバー。
(2003.5.16 UP)
ウルトラセブン 〜ワタシに多大な影響与えまくりのドラマ〜
68年生まれのワタシは当然リアルタイムで観ていたワケじゃなく、初見は確か小学4年くらいの再放送。マーブル状の液体がぐるぐる回ってそれがロゴに変わるのはウルトラQと一緒だが、色付きなだけなんともいえない不気味さを醸し出してるタイトルバック。あくまでアダルティーな、そして中身の濃いストーリー、印象的なサブタイトルに、なんと言っても異星人の不気味で突拍子もない造形センス....。あらゆる面
で子供だったワタシに一種のトラウマ(いい意味でのね)を与えてくれた、それがウルトラセブン。当時、ウルトラマンよりウルトラセブンに惹かれていたのは単にカッコイイからではなく、制作者側の真摯な作品に対する姿勢を、無意識に感じ取っていたからかも知れない。
数あるエピソードの中でワタシが好きなのは「ノンマルトの使者」「ダーク・ゾーン」「円盤が来た」「狙われた街」「第四惑星の悪夢」あたり。どれも怪獣や宇宙人とのアクションよりもドラマメインの果
てしなく地味〜な作品ばっか。「ノンマルト〜」や「ダーク〜」なんかは人間の方が悪人に見えるくらいだし「第四惑星〜」に至っては公開処刑やら独裁者やら捕虜やらまるでどこかのおっかない国を連想させるキーワード満載の結構ヤバ目のシーンの連続。ただの子供番組にしてたまるかというスタッフの情念には脱帽。ワタシのフェイバリット「円盤が来た」は全編に流れる60年代のほこりっぽくてドブの匂いのする日本の、どこにでもあるなつかしい風景に人知れず宇宙人が入り込んで....という物語的にも映像的にも最高にシュールな逸品。すんごい余韻を残したラストシーンはもう、映画です。ワタシの「男どすこい!」のラストシーンはかなりこのエンディングの影響受けてます。
というわけで、ワタシというキャラクターの、陰の部分を形成する要素として、「セブン」は外せないのであります。ところでこの画像、ワタシのお宝、セブン胸像。友人のモデラーに塗装組み立てしてもらったモノ。暗いところで撮影してみました。やっぱりセブンはこういう感じがよく似合うのであります。
あ、ちなみに好きな宇宙人はあやつり人形系。クール星人、チブル星人、ビラ星人とか。なさけなーいのがいいのです。やはり。
(2003.5.16 UP)
「つづれおり/CAROL KING」 〜人生最後の日に、聴きたい〜
死ぬ
前に聴くならこの一枚なのである。この世で一番好きなアルバムか?といわれると違ったりするんだけどネ。
キャロル・キングはさして歌が上手いわけでもないし最近の若いコからしたら70年代の古くさい音楽にしか聞こえないかもしんないね。でも少なくともワタシはこのアルバムに出会えてよかったと思う。全曲名曲というアルバムは滅多にないがこれはまさしく全曲捨て曲なし。地味だけど世界最高のソングライターの1人だと思うよ。
ジャケもいいよね。もやっとした天気の、そう強くない陽差しが差し込むすこし薄暗い部屋の午後3時(多分。想像)窓辺でダルそうにくつろぐキャロル・キングと、これまた怠そうな猫のツーショット。改めて見てみるとすごく印象的で完璧な構図なのな。
曲はもう紹介するまでもないし、言い尽くされたと思うのであえて書かない。最初から最後までざっくりした感触のテキスタイルを思わせる、まさに音楽のつづれおり。ワタシは大事な友人が結婚する時や、お別
れする時このCDをプレゼントしている(つってもみんな女友達だわ、プレゼントしたの)。なんとなく....なんだかいつしかそれがワタシの慣習になってしまった感あり。ちなみにワタシのバンドではこのアルバムからは「空が落ちてくる」「君のともだち」「恋の家路」の三曲をライヴでプレイした事がある。特に「君の友達」はウチのバンドの定番。ちょうどTOTOのボビー・キムボールが出したソロアルバムにこの曲のカバーが収められていたんだが、キーがワタシのキーに合っていたのでそっちバージョンでやりましたが。
あと忘れちゃいけないのがこのアルバム一枚を曲順通りにいろんなアーティストがカバーしたトリビュート盤がこれまたよろしい。ロッド・スチュワートやエイミー・グラント、ビージーズ、アレサ・フランクリンらが独自解釈で全くあたらしい「つづれおり」を構築。古くさーい音が苦手ならこっちから入ってみるといいかも。「空が落ちてくる」なんかヒップホップになっちゃってるし。
(2003.5.16 UP)
「誰がアート・オブ・ノイズを.../ART OF
NOISE」 〜今の音楽にショックはあるか?〜
MTVの洗礼をモロに受けた80's洋楽キッズのワタシにとって、80年代は音楽的衝撃を度々受けていた。ブロンディーやキム・カーンズのテクノ・ロック調アレンジやPOLICEの「シンクロニシティー」でのスッカスカのスネアの音(80年代はドラムの音も人工的な重量
感ある音が主流だったもんね)、マイケルの一連のプロモビデオにハービー・ハンコックのロック・イット....そして80年代で最大のショック・ミュージックは何といってもアート・オブ・ノイズの「Beat
box」「Close」の二曲だ。エンジンのスターターの音、何かを叩く音、壊す音、今では当たり前の他の曲からのサンプリング、そして何といってもオーケストラ・ヒット(言うまでもなく90年代大黒摩季の曲に70%の確立で入っていたあの音ね。A.O.Nのトレバー・ホーンが発案者なのは有名な話)の「ぎゃん!」などなど今までこんな音楽聴いたことない!と当時そのプロモと共にワタシの度肝は抜かれっぱなしでした。
ちょっと音楽知ってるヒトならこの仕掛け人が「ラジオスターの悲劇」で有名なバグルスのトレバー・ホーンだということは周知の事実。ZTTレーベルの立ち上げやアン・ピガールやフランキーゴーズトゥハリウッドのプロデュースや新生YESの立ち役者と一時時の人だったわけだが、最近はロッド・スチュワートのプロデュースとかわりかしAORよりの仕事してるみたい。
しかしそれにくらべて最近の音楽(主にヒットチャート系)のつまんねー事。どれもこれもどっかで聴いたことあるような既存のフォーマットをなぞったような音楽ばっか...。90年代から今までって音楽的収穫の少ない時代だったよね〜。聴く人みんなが驚くような、新しい音楽の出現を強く求む。マジで。
(2003.5.16 UP)
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