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大英帝国の光と影 |

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135判カメラが普通のカメラとなった今となっては、英国のカメラと聞かれてもあまり馴染みがない世界なのかもしれません。しかし写真黎明期から第一次大戦以前を振り返ってみると、写真を発明したフランス、そして黎明期の写真に貢献したイギリスのカメラたちこそが、輝かしい花道を歩いてきたカメラたちなのです。
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19世紀末 |
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いわゆる初期の暗箱でサイズは8切りサイズのものです。8切りとか四切りとか書くといかにも日本的な独自のサイズのように感じますが、これらは欧州サイズのフィルムの流れからきています。第二次大戦後、アメリカの圧力からか、日本もヨーロッパもすべてアメリカ独自のフィルムサイズになってしまったのが、なんとも悔やまれてしまいます。フロントはなにもアオリのできないタイプでおそらく19世紀末にイギリスで作られた暗箱だと思います。
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1910年代=一眼レフの黄金時代 |
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今となっては、一眼レフといえば、日本製。カメラを良く知っている人ならエギザクタやスポルトなんて名前がでてきそうですが、19世紀末から一眼レフは存在し、1910年代にはこのような木製一眼レフの黄金時代を迎えていました。
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1910年代=世界で最初の大衆向け金属コンパクトカメラ |
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ホートン社が世界的に大成功をおさめたカメラがこのエンシネッテです。フィルムサイズの違いで、NO.1、NO.2の二系統がありました。
基本的には、この写真のエンシネッテNO.2のように単玉レンズがついていたのですが、世界的販売の成功のためにデラックスタイプとして、当時の世界中の有名なレンズはほとんどこのカメラにつけられました。
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1920年代=ボックスカメラの黄金期 |
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左が1930年代始めのボックスフォーム2・1/2B、右が1920年代後半のエンサインE-29ブルーモデルです。E-29は、前出のエンシネッテNO.2とおなじフィルム、そして2・1/2Bは、現行の120フィルムと同じ規格のものでした。どちらもホートン・バッチャー社時代のものです。
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1930年代・・・初代フル・ヴュー |
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エンサインの第二次大戦後の大ヒットした「流線形・フル。ヴュー」のご先祖さまにあたる「初代フル・ビュー」で1930年代半ば頃のものです。このモデルから紅茶の缶のようなブリキ製のボックスになり、大型のビューファインダーを備えています。流線形・フル・ビューが簡単な撮影距離調整できるのに対してこの初代機は、残念ながら固定焦点でした。 |
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1950年代=ロスの資本参入 |
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社名からホートンが消え、ロス・エンサイン社時代。ホートンの長らくの看板カメラであったエンサイン・セルフィックス・シリーズもずいぶんと立派なカメラになりました。その一方でホートンらしい庶民への親しみ易い雰囲気が消えてしまったのは、なんとも悲しい限りです。
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1950年末=そして終焉 |
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50年代のセルフィックスシリーズでなにか一台というのならば、わたしはこの写真のセルフィックス820をお勧めいたします。105mmという焦点距離のながさに加えて、被写界深度が浅めのエクスプレスレンズを目測で使いこなすのは、相当難しいものがありますが、それを楽しむのもこのカメラの良いところではないかと思います。
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