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Vol.6●パワーの源泉

中国の経済発展はすさまじい。テレビや雑誌で見ると上海なんてもの凄いエネルギーを出しながら昇竜の如き勢いで自己増殖を続ける怪物のようなものだ。そこに出てくる人々は街からパワーを得て人間とはこんなに力が出せるんだというのを証明するかのようである。一人一人がそうなのだから街全体の力が溢れるのは当然の事だ。

洋の東西を問わず人が都会へ都会へと流れるのは、今に始まった事じゃなく、昔からそうだった。それは活気を求めて、都会に行けば何かあると信じるからだ。そこには夢や希望や、パワーが確かに満ちあふれている。

最近子どもに教えられる事が多い。中学二年の上の子は勉強ばかりしだした。夜も二時三時まで勉強している。そんなにしないでもいいやんか…と思うのだが、見ると殆ど机に座っている。自分があの年代の時どうだったか…と思うと、いやあ、それが全然やってなかったのだ。小学三年の下の子は、これも将棋ばかりしている。日曜の朝のテレビは将棋番組を占拠し、将棋盤に向かって一人で将棋している。週に三回将棋クラブに通いだして、夜の9時過ぎまで将棋をして、家に戻ってもまだ将棋盤に向かっている。一体、普通の子どもらしい遊びやゲームに夢中になる姿はどうなっとんねん。…と思うほど頑張っているように見える。いや、それだけでなく、その分きちんと結果を出している。

翻って自分を見ればどうなのか。結果を出して当然だと言えるほどの事をしているか…と問われれば、してないかもなあ…と答えるしかない。

私は占いは信じていないが、運だとかツキだとかは信じている。これは皆全員に等しくやって来るものなのだ。それをモノにするか見逃しているか気がつかないかの違いはあっても、必ずやってくる。だが幸運というのは非情で、何も努力していない人の所には決して微笑む事はない。

人は必要性のないものに対してなかなか動けない。それは当たり前の事だろう。だけど、それでも動ける人がいる。彼我の差は何なのか…と考えた時、自分でハードルを設定して越えるか否かに尽きる。しかし必要性のないハードルを設定してそれを越えるなど、至難の業である。

出来る人はちゃんとハードルを越えなければならない理由を作ってしまうのだろう。必要性を与えてしまう訳だ。これが簡単に出来るようで難しい。例えば何をやっても凄い人がいる。知識、技術にぬきんでている。なんでそこまで知ってるんだ。なんでそこまで出来るのだ…と、ただ唖然とする。勿論その事は凄いのだが、時間を掛けてやれば両方とも凄い人になれる素質は誰だって持っている筈だ。違うのはやるかやらないかだけの違いに過ぎない。だから本当に凄いのは結果としての知識や技術なんかではなくて、それを身につけるに至った過程が凄いのだ。尊敬に値するのはその一点であると私は思う。結果は後からついてくるものだ。

最近、ついてないなあ、なんて自分は不幸なんだ…とお嘆きの私を含む貴方へ。嘆く前に本当にやるべきことをやったかどうか、もう一度振り返ってみましょう。やらないと何も始まらんわな。ほんま…。インターネットで言う都会ってやっぱりyahooとか楽天とかなんやろな。

ああ、できることなら、俺も上海になりたい…。

2004.3.10(ふゆき)

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