コラム履歴TOPへ戻るBACK | NEXT

Vol.7●人のフリ見て

これでも一応、ネットショップを持っている。こう見えてオンラインショップのオーナーなのだ。いやあ、かっこええやろ。オーナーでっせ、オーナー。(何でも良いから売るもん持っていたらオーナーだ。(誰でもなれるっちゅうねん)オンラインショップの基本は他にはないウリである。オンリーワンならなおいい。価格でも商品特性でも、サービスでも、オーナーの個性でも何でも良いから、他と明らかに違うものが一番重要だ。

しかし、売る側と買う側には明らかに意識の差がある。まるで正反対である事に気がつくのである。もしオンラインショップを持っている人なら、それがもし生業でそれで食っているのなら話は別だが、副業的とか、本業があって片手間にとなると言い分もいっぱいあるだろう。メールが来てそのメールに即答できるかとなるとなかなか出来ない。メールに即答したとしても、何かを郵送したり、電話をかけたりアクションを起こすとなると更に急速に億劫になるものだ。何しろ本業がある。本業を蝕む訳にはいかないからだ。普段はサラリーマンで休日や仕事が終わってから副業にネット販売を手がけてる人ならなおさらだろう。

注文のメールが来たり問い合わせに答えるのは仕事が終わってからとかになるに違いない。もしそれが半日遅れて、遅いと言われようものなら、あほかー!俺は普段は会社勤めをしてるんだ、そんな器用な事が出来るかい!と心の中で叫ぶに違いないのだ。その気持ちはよーく分かる。

だが、これが自分が客の立場になると全く変わる。そんな他人の都合など関係ないのだ。俺が欲しいっちゅうたらすぐ欲しいってのが人間の熊本なのである。いや、さがである。先日注文した。ありがとうございますが遅いやんけー、何やっとんねん。…と数分後には思うのだ。振り込みしようと思ったら、これがカタカナ表記でないと振り込んでも間違えたら振り込む人が手数料取られる事に気がつく。株式会社ならカ)とか書かないといけない。ルビふってないとほんまにこう読むんやろな…と不安になる。心優しい私は、売る側の気持がよ〜く分かる。何と、わざわざ教えてあげましたね。ああた、ルビふって、正式名称カタカナで書いてないと振り込む側に負担しいて、イメージ悪くしまっせ…てなもんである。く〜〜、やっぱ、ネットショップを自分で持ってると、そこはそれ、気になるもんである。優しすぎるわなあ。

ほんで持ってお店から実に長い長い時間の経過を経て、なんとなんと二時間も経ってから届きましたわ。(結構早いやん)そして、一行だけ、こう書いてありました。

今度からそうします。

こ、こら〜!な、なめとんのか〜!何か他に書きようがあるやろ、他に。同じ一行でも、これは気がつきませんでした。今後そういたします。丁寧にご指摘有り難うございました…くらい書けんのか〜〜!どあほ〜〜〜!これがお前んとこのウリか!特徴か!何やっとんねん、そんなんで、よくネットショップやっとんな、やめてしまえ〜〜!心からそう思った。これなら、まだ返事が来ない方がましっちゅうもんだ。

ふと我が身を振り返ると、似たようなもんである事に気がつく。いけませんね。いけませんね。客の立場になって考える事が基本ですわ。人の売り見て我が売りなおせと、昔の人は言いました。それ以来、迷った時には一切返事を出さない事に決めました(…って、全然学んでない)

ある時、検索で変わったものを探していて見つけました。質問はメールでお答えしますとある。色々聞きたい事があったので、私、こういうもので、実はこういう為にこういうものを探していて、お宅の商品を見ました…と長々と書きながら、いつの間にかそこに書いてあった電話に電話をかけている自分を発見した。いちいちかったるくてメールなんか書いてられるかい!…ってなもんですわ。そうです。メールはかったるいのです。いつ返事が戻ってくるか分からない。半日でも遅れたら対応が悪いと思われる事必定である。時間も掛かる。一生懸命時間かけて書いて、対応悪いと思われては割に合わない。何のかんのといってやっぱり電話が手っ取り早いのでございます。

電話で一分かけて話す事をメールで書いたら、十数倍の時間がかかる。時間は有効に使いたい。そんな訳でインターネットで商売をしたい方は電話番号を入れて電話をかけさせるというの必須なのである。ネットだからネットで全部すませたいと言うのは売る側の論理でしかない。しかし、はたと気がついた。俺は電話でネコなで声使って丁寧に話すのが苦手なんだよなあ。人の気ぃ悪くさせる自信はあっても、気分よくさせる自信がない。う〜〜ん、私は結局オーナーに向いてないんでしょうかね。

2004.3.13(ふゆき)

意見感想はこちら

職業別年賀状ステップ心暖まるお話診察券割引券