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プロ野球がストで揺れている。私自身は野球に興味がなくなって久しいが、冷静に見ていると、銀行が揺れているのと同じ根っこを持っている気がする。いわば守られきた特別意識に固まった団体に成り下がっている。経済状況と世の中の流れについていけなくなっているのだろう。ストは駆け引きである。ポーカーと同じだ。先の手を見せた方が負けになる。
私会社を辞めます!誰もがそう言いたいのをこらえる。辞めさせて頂きますの中には、嫌で嫌でたまらない場合を除き、ちょっと待ってくれ。君は我が社に(自分の立場に)とって必要な人材なんだ。何とか思いとどまってくれないか…という言葉を待つ響きがある。私自身は会社を辞めて随分長い時が経過してしまったが、よく後輩が辞めるばかり口にしていた。決まって酒を飲みながら、これからどうするねん。お前は必要なんだから、考え直せよ…と先輩として忠告する。すると、待ってましたとばかりに、前言を翻すのであった。辞めるは自分の価値を計る道具であったのだ。駆け引きみたいなものだ。これが早く辞めてくれないかな…と周囲に思われていると迂闊に出せない言葉だ。
今ならそんな言葉を口にするような人材は不要だ…と一喝されるのがオチである。
男と女の駆け引きだって同じようなものだろう。男は狩人だと言われる。確かに攻撃的だ。女性は受け身で待つだけ。だけど、それは一面的な見方である。受け身のように思わせてフェロモンばらまきながら男を引き寄せ、攻撃させたと思わせつつも、実は女が攻撃している場合もあるのである。実に高等な攻撃テクニックである。
男は実に衝動的だ。後先考えない衝動を本能的に持っている。女性のように計算が働かないのである。だからその衝動を制御するために理性が発達しているのではないか…とすら思えるのだ。だから女が男を落とすのは簡単である。最初に油断させて理性を抑えてしまい、しかる後に相手の衝動を煽って、制御装置が働かないうちに攻撃してしまえば良いのだ。ねえ、今夜は帰りたくないわ…。一夜で良いからあなたと過ごしたいわ。今日は安全日なの。こうやって油断させて、だまし討ちにすれば簡単である。こうしてできちゃった結婚の結末を迎えたカップルも少なくない筈だ。
恋愛と結婚はあまりに違う。結婚とは相手の良いところに目をつむり欠点をみることであり、恋愛とは相手の欠点に目をつむり長所をみることなのである。企業に恋して愛した人も、野球を愛して恋した人も、みんな夢うち砕かれて悲しい現実の厳しさを目の当たりにするのだろうか。夢は醒めない方が良い。だけど夢を追求していくと最後の最後には現実が待ち受けているというのは皮肉だ。
駆け引きって嫌だよな〜。でも人間である限り人は一生駆け引きしていくものなのかもしれない。だけど、出来る事ならばそういう事に無縁で居たいと願うのだ。

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