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似顔絵イラスト
1999
上原浩二
麻丘めぐみ
林真須美
横山ノック
2000
ミルマスカラス
三木のり平
稲森和夫
小渕恵三
エルトンジョン
橋本左内
武田鉄矢
加藤武士
2001
坂本九
小泉純一郎
2002
和田勉
手塚治虫
デビッドベッカム
松田優作
江利チエミ
2003
カレンカーペンター
チャールズブロンソン

File-813
テネシーワルツ(up2002/12.6/pm10:00)

ラジオからテネシーワルツが流れた。この曲を聴くと今から20年程前に無くなった江利チエミを思い出す。亡くなったのは今のように肌寒い日の事だった。…といっても随分世代が違うし、私の知ってる江利チエミはサザエさんを演じていた江利チエミだし、テネシーワルツをカバーで歌っていた時の事なんて生まれる前の事である。それを知ったのは、その江利チエミが死んでからの事である。テレビでやたら流れて初めて知った。この曲はスローな曲でどことなく郷愁を誘うメロディーだ。年配の人なら戦後の焼け跡からの復興を思い出すに違いない。知ってる人は知ってると思うが、

アイワァズダンシン、ウィズマイダ〜〜リン、トゥザテネシイ〜〜〜ワァ〜〜ルツウ〜、フェナイオールドフレ〜ンド、わい発奮するぅ〜〜〜…という実に発奮する曲である。(何でやねん)

20年前の今頃は、私は会社を辞めて貯金を食いつぶし、それまで失った時間を取り戻すべく無職で絵を描いていた。一人で住んでいたのだが、たまたま近くに、同期で会社に入った浜上君も会社の寮を出て、住んでいた時の事だ。辞めた会社から、突然私の所に電話が入った。浜上がこの2日間連絡もなく電話しても出てこなくて、こんな事は考えられないから何かあったのではないか、心配だから見て来てくれないか…という電話だった。休む前には風邪を引いていたという話だった。

私は11階建ての11階に住んでいたので、屋上にいくと、道路を隔てて、対面のビルの浜上の部屋が見えた。灯りはついていなかった。駅ビルからは浜上の借りていた駐車場も見えたが、車は止まっていなかったので、無断欠勤してパチンコにでも行ったのだろう…と思っていた。その時駅で夕刊紙の見出しを見た時の衝撃は今でも覚えている。でかい白抜きの文字でこう書かれていた。

江利チエミ急死。

新聞によると風邪をこじらせたまま死んだとの事だった。私は、浜上の事を思い出し全身が震えた。は、はまがみ…お前も風邪をこじらせて死んだのか…そう思うとたまらなくなり、彼の部屋へかけつけた。お〜〜〜い、浜上ぃ〜〜〜!ドアをどんどん叩いたが全く返答はない。電気のメーターは回っていた。郵便受けから部屋の中を覗くと、テレビのかすかな音が聞こえる。死んだ…。浜上が死んだ…そう思うと居てもたってもいられなくなり、チャイムをならし、ドアを叩き、何度も何度も浜上の名を呼んだ。両隣の人が何事か…と出てきた位である。

1分だったか2分だったか5分だったかも覚えていないが、長い時間が過ぎ去った後、突然部屋の灯りがつき、よたよたと浜上が出てきた。

い、生きていた…。

瀕死の浜上を助けるべく食料を買い込んで届けた。車は朝出かけるつもりで道路に停めたままレッカーで引っ張られて2日経っていた。私にとっては、そんな美しい想い出がテネシーワルツに込められている。(どんな想い出やねん)

メロディーや歌詞は常に人の記憶と昇華し、人が生きている限り、その人の人生と共に生き残る。絵はどうだろう。こんな雑文はどうだろう。当然、毎日消耗品のように流れるが如くに消えていく。その後に何が残るのだろうか…と言えば、最後にはあんたは誰や…と言われるのは必定である。斬新な事をしているつもりでも実に割りの合わない事をしている…と痛感する。実に頭が痛い。そして、

合わずに斬新!お〜〜前だ〜〜れ!当座カナシイ〜〜〜〜わぁ〜〜頭痛う〜〜

と、悲しいメロディーだけが響くのだった…。

(ふゆき)

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