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税金滞納(upload.3.07/pm6:35)

アルバイトの北地君が市民税の督促を受けまして…と話しかけてきたのは、彼が病み上がりで出てきた今朝の事だった。昼に払ってきます…といって納付に行ったが、それで自分の事を思い出した。私は20代の時に貯金を食いつぶしながら無職で過ごした期間が少なからずある。だから、市民税が会社から引かれずに納付書が独りで住むアパートに郵送されてきた。ただでさえ高いと評判の堺市市民税である。お、俺は無職やんか〜、こんなに払えるかい!…と無視したのは今を思えば若さ故の事である。

だが、市民税は滞納すると延滞料金がつく。四半期ごとに延滞料金が加算された市民税の請求書が回ってきた。どんどんたまる。四半期ごとの市民税の通知書が3枚を越えた時、市民税額の合計は10万を越えていた。銀行引き落としと違って、振り込みという奴は人間の意志を必要とする。行くか…と思った時に現金がないと、またそのうちに…と思うものだ。金額が増えると段々惜しくなってきたりする。来る度にゴミ箱に捨てたのだが、このサイトには公務員で役所の方も結構来られているのでこれを見たら不快になるかもしれない。しかし、若さ故の事であるとお許し願いたい。是非、市民税を払わない奴の心理を研究して、市民平等に税を徴収する方法を編み出して欲しいと願うばかりである。

最初は黄色の紙に印刷された督促状が届いた。僅かだが良心を疼かせながらゴミ箱にポイポイと捨てているうちに、ある事に気がついた。紙の色が黄色から少しオレンジ色になっていたのである。そして、その紙はやがてほのかな赤味を帯びてきた。まるで怒りを象徴しているかのようであった。そのうちにそんな事はすっかり忘れて私は再び会社勤めをし、幾ばくかの貯金を貯めて再び無職になった。はっと気がつくと延滞料金は高利の金貸しに借りたが如く雪だるま式に膨らんでいた。背筋が寒くなった。その時私は心の中でそっとつぶやいたものだ。市民税の滞納とかけて、アイスキャンデーと説く、その心は…氷菓子。(嘘である)

数年後に延滞加算料金が、市民税の滞納金額を上回った時には、督促状の色はどす黒い赤に色に変わっていた。市民税課は怒ってるねんぞ〜!という怒りが頂点に達した実に素晴らしい表現であった(…とほめてる場合ではなかったが)考えてみれば関係ないが税金の青色申告は、税金支払いに深刻になって顔が真っ青になった感じだし、白色申告は、最初から降参の白旗あげて、もう好きにして下さい。経費は国の定めた一律割合でよござんす…と言った色にすら感じてしまう。このサイトには印刷業者の方が大勢来られている。なるほど…と思ったかもしれない。これを見て、是非、紙の色の表現を使った提案を考えて、市役所の受注に食い込み、売り上げを伸ばす方法を編み出して欲しいと願うばかりである。

さてさて、冗談ですまないのが私の場合だ。ほんまに、これ払わなあかんのやろうか…とちょいと不安になった。総額は軽く20万円を越えていたのだ。督促をかわしているうちに30才を回った私にも人並みに結婚という文字が近づいていたからだ。市民税を滞納している婿というのもカッコ悪い。だいたいがこのままでは住所変更も引越も出来ない。だが人間として、堺市民として、払わなければならないものは断固払わなければならないのもまた事実である。結婚がなかったら、もっと遅れたかもしれないが、意を決して市役所の分所に出かけた。

あまりに高い延滞料金に不満はあれど、殆ど諦めの境地だった。督促状を差し出して、こう言った。
すみません、これ払いたいんですがとても払えません。(嘘であるが)この延滞料金さえなければ、金借りてでも払うんですが…(一応言うだけ言っておこうと思ったのだ)すると、予想もしない答えが返ってきた。

え!は、払って頂けるんですか…。も、も、もし、は、払って頂けるならばこれは良いです。要りません。何と、延滞料金をまけると言うのである。末端の役所の人が間単にそんな約束が出来るのであろうか…とも思ったが、こんな話は即決しなければならない。直ちにその場で手を打った。かくして数年ため込んで複利で膨らんだ税金は元金だけですんだのだ。ただし、これは十何年前の話である。今では堺市の方針も変わっているかもしれないし、既に時効である。このサイトには税金を延滞している人も来られているに違いない。そういう方は是非人間として当たり前の事としてきちんと税金をおさめて欲しいのだが、出来ればこの事に何らかのヒントを掴んで、延滞加算料金をまけさせる方法を編みだして欲しいと願うばかりである。(…って、なんでやねん)

(ふゆき)