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メロン(upload.4.16/pm17:40)

前回の明日はないのこのコーナーで川上シュンローが4月14日はタイタニックが沈んだ日であると書いていた。だが、私の家では4月14日と言えば、長男である太陽が生まれた日である。

この土日、露天風呂を目指して和歌山は串本まで出かけた。外気に触れながらはいる露天風呂は格別のものがある。風呂と料理は旅行の華である。この日泊まったホテルはバイキング料理で、好きなものを取って食べる形式で、結婚式場も兼ねたこのホテルは、殆ど披露宴会場と変わらず、出てくる料理もまた披露宴会場で食べるような料理ばかりだった。

その昔、メロンと言えば命短きものしか食えない果実だった。メロンを差し出される事は死の宣告と同じである。バイキングでメロンがあった。自慢じゃないがうちの子、太陽は食い意地が張っている。好きなものを食べたら皿までなめる習性がある。ましてやメロンなんて、皮がこんなに薄かったっけ…と思うくらい食べるのである。恥ずかしいからやめろ…と言っても聞く耳を持たない。今回はご飯もまともに食べずにメロンばかりかじった。食っては立ち上がり、取って来ては食いちぎる。メロンは腹一杯食った事がないから、一度食えんようになるまで食ってみたいねんと言いつつ、周りにいたおばさん達が、ぼく、メロンが好きなんやねえ…と嫌みとも取れる驚きの声を上げて笑い転げても、全く意に介せず一向にやめる気配がない。気がついたら20個食っていた。

ふう〜〜、食った食ったぁ〜〜とゲップを連発しながら山のように積まれたメロンの皮を眺めながら満足そうな笑みを浮かべていた。子供の品性は親から受け継ぐ。躾の善し悪しも子を見れば分かる。まったくもって下品なしぐさをみせるこの子の親は一体どんな親やねん、顔が見たいわ(俺や俺…)周りにいた客やホテルの従業員もそう言いたいのをぐっとこらえていたに違いない。メロンを食い倒す子も子なら、それを黙って見ている親も親である。(俺や俺…)あまりに面白いのでどこまでやるか見ていた。

普段の躾というのは、大切なものである。親が黙っていると子供はして良いのだと理解してしまう。怒るとこれはやってはいかんと思うのだ。だから止める時には止めて黙認する時は黙認する、このさじ加減が難しい。

太陽は翌朝のバイキングで今度はパイナップルを食い倒していた…。

(ふゆき)