1990.10.28
「UNDER THE ANDES」 レックス・スタウト PENZLER BOOKS
1914年に刊行された、ネロ・ウルフ物以前に書かれた小説。アンデスの地底にインカの末裔が築いた帝国に白人が迷い込むという話。
ストーリー自体は、昔の秘境冒険物だな、いかにも。主人公はインカを殺しまくってほとんど罪の意識を覚えない。”蛮人”なので、つまり。ちょっとひでぇなと思う。地中深く出口もないような洞窟なのに、何とか物が見える程度の明るさはあるというのもおかしい。ヒカリゴケでもはえてるんだろうか? でも本当に出口なしの洞窟というのは結構閉所恐怖症的で、じわじわ迫るもんが
ある。盛り上げ方とかも結構上手いし、やっぱりそれなりのことはある、とは思うけど、話そのものがやっぱり今の感覚からいくとズレてるし、古いから許してやるというとこもあって、そんな凄く面白いという本ではなかった。予想していたことでもあるので、まあいいけど。