Discography
1st Mini Album L.O.G -A LEAF ON THE GROUND- (2004/11/03)
失くした日々に 記した叫び
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- THE FOREBODING (作詞・作曲:上杉昇)
- LORELEI (作詞・作曲:上杉昇/編曲:宮沢昌宏・HELLO)
- TANGO (作詞・作曲:江戸アケミ/編曲:堀越信泰)
- THE GROUND'S NAME IS 零 (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
- MY SWEET FUNNY EGGS (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
- JELLYFISH (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
- EPILOGUE (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
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2004年発表。ソロ第一弾のミニアルバム。新音源としては実に5年半ぶりとなった。7曲中5曲が英語詞。(2)や(3)は発売される前からライブでの定番曲であり、10年以上ファンをしているが「ライブで聴いたあの曲をCDで聴ける」という感覚は上杉では初めてで新鮮だった。声による表現力の豊かさも全く衰えを見せていない。また、上杉昇はどちらかというと歌唱力や声・歌詞に評価が行きがち(な気がする)だけど、僕は曲も好きなので相変わらず歌メロのセンスがいいなあと思った。
注目のアレンジはギターを弾く堀越信泰が多くを担当。音に統一感があり、上杉が"純度100%のロックアルバム"と評したセイレンから、更に純度を濃くした印象。「イメージに合わせて弾くだけ」という堀越のアレンジには、正直言ってal.ni.coのような斬新さは感じられない。しかしこれはこれでストレートなカッコよさというものを感じるし、al.ni.coでは出来なかった音だろうとも思う。主に「セイレン」制作時に既にあった曲を形にしたということだが、僕としてはal.ni.coの延長線上というよりも、ソロとして別の出発点に立った感じを受けた。今作はal.ni.coで言えば「TOY$!」のような、名刺代わりの作品という意味合いも大きいのだろう。上杉本人が「オーソドックスなグランジ」「オルタナの判りやすいカタチ」と言う(2)(6)を収録しているのは、その表れの一つではないかと思う。
とは言っても後退ではない。じゃがたらのカバー(3)での割とナチュラルな歌声や、WANDSを思い出させもする壮大なロッカバラード(7)などを聴くと、これから目指すという「WANDSとal.ni.coの融合」の第一歩という感じもする。
al.ni.coの場合、「TOY$!」から始まって実に様々な曲を聴かせてくれた。柴崎メイドの音を脱ぎ捨て再び今作で裸を示した上杉昇が、これからどんな曲にどんな音を纏っていくのか。楽しみで仕方ない。
1st Single 飛んで散れ (2005/08/03)
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- 飛んで散れ (作詞・作曲:上杉昇/編曲:PATA)
- カナリア [RIPPED AWAY VERSION] (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
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元X JAPANのPATAがアレンジとギターで参加したソロ1stシングル。PATAにアレンジしてもらうことを想定して作った曲らしい。日本語詞。WANDS後期以降にやってきたオルタナ・グランジの色合いは薄く、ドラム打ち込みでのデジロック風音作りが新鮮。10年を越えるキャリアの中でも新機軸と言えるのでは。低音で盛り上がっていくAメロBメロ部分(鬼カッコイイ!)から、高音で抜けるサビへの展開が見事。上杉昇=シンガーソングライター、という言い方はなんか似合わない感じだが、シンガーとしては勿論、優れたソングライターでもあることを改めて感じた。
(2)はal.ni.co 3rdシングルのリメイク。当時のデモに忠実に作ったらしく、装飾のない感じがカッコイイ。でも僕はal.ni.coの同曲が死ぬほど好きなので、どちらか選べと言われれば迷わずal.ni.coを選ぶ。これを聴いたことで、いかに柴崎浩という人が才能とアイデアに富んだ人であったのかを思い知らされた、感じもする。こんな感じだったデモをアレンジであそこまで作り変えたのか…と。今後のライブではこのヴァージョンしか聴けないのかなあ、と思うとちょっと残念かもしれない。
2nd Single poo pee people (2005/11/09)
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- poo pee people (作詞・作曲:上杉昇/編曲:PATA)
- THE GROUND'S NAME IS 零 [unplugged] (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
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再びPATAがアレンジ・ギターで参加した2ndシングル。アレンジや歌メロ、歌い方には故・hideがチラチラするが、hideソロへのオマージュという意味合いもあったらしい。狙って作り、狙って歌えるのかよ、凄エェ、というのが今の感想。買ったばかりの頃はそんなこと知らないし、「これは上杉にしか作れん、歌えん」という曲ではないように感じ、かなりガッカリした。特にシングルでは、どうしてもそこ(オリジナリティというか)に期待してしまっていたので。整然と進む兵隊のジャケットとともに、歌詞は昨今の人類事情を皮肉り、韻を踏むことでスピード感をさらに盛り立ててもいる。このあたりは日本語詞ならではかなあ、と。ライブでは水を得た魚のようにどえらくカッコよかった。ライブの定番曲にしてほしい。
(2)は「L.O.G」収録曲のアンプラグドヴァージョン。国籍不明の独特の音世界に、少しal.ni.coを感じた。
1st Album Blackout in the Galaxy (2006/02/08)
いま全てのロックを飲み込んだ、奇跡の声。
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- Blackout in the Galaxy (作詞・作曲・編曲:上杉昇)
- 雨音 (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
- 昼の月 (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
- poo pee people (作詞・作曲:上杉昇/編曲:PATA)
- (New shit) Tough Luck (作詞・作曲:上杉昇/編曲:Ra:IN)
- 寂寥たる荒野に (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
- Unknown (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
- So What (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
- Parade (作詞・作曲:上杉昇・J.H.BRUCE/編曲:堀越信泰)
- 飛んで散れ (remix) (作詞・作曲:上杉昇/編曲:PATA)
- The Bright Lights (作詞・作曲:上杉昇/編曲:堀越信泰)
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2006年発表。2枚のシングルを収録した7年ぶりのフルアルバムは、宣伝文句にあった「上杉昇のマスターピースアルバム」の名に相応しい傑作アルバムとなった。
「次の作品ではリスナーに近づきたい」との発言もあったように、日本語詞の割合も増え、全体的にサウンドもクリアになり聴き易い。相変わらず様々なタイプの曲が収録されており、また曲ごとに歌い方がめまぐるしく変わる。al.ni.coのリメイクもあり、WANDS後期を想起させる楽曲もあり、先行シングル他で新たな要素を見せつつも、第二期WANDS後期から10年あまりのキャリアが結実した作品だと感じた。上杉が言うところのアイドル時代(笑)のWANDSしか知らない人は、このアルバムから入ってはどうでしょうか。
個人的には詞や曲、歌が素晴らしいのは分かりきってるので、これにal.ni.coのような斬新なサウンドが加われば鬼に金棒だと思っていて、前作「L.O.G」はその部分で今一歩という感想を持っていた。今作もアレンジの多くは堀越が手がけているが、今回はサウンドも多彩で、もう最高。僕は「L.O.G」のように、サウンド面でモロに統一感を感じさせるアルバムより、「セイレン」や今作のようにごった煮的でありながらアルバムとして見たとき一つの世界を感じさせる、そんな作品の方が好きなので。特に(2)は、上杉作品で五本の指に入るくらい好きな曲になった。ギターソロを聴いていると、行ったこともない中国奥地の幽谷が思い浮かぶ(笑)。WANDS時代からのパートナーであった柴崎が「セイレン」のサウンドを作り上げたように、上杉×堀越も、これからもタッグを組み、作品を重ねるごとに独自性を増していくのではないか。
付け足しみたいに書いてしまうがPATA参加の三曲もカッコよく、いいアクセントになっている。40分余りというトータルタイムの短さを感じさせないアルバム。名盤。
3rd Single TOY$! [scrambled mix] (2006/10/25)
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- TOY$! [scrambled mix] (al.ni.co)
- Moist Vagina (NIRVANA)
(カッコ内はオリジナル・アーティスト。 編曲:(1) D.I.E. (2) クレジットなし)
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カバーアルバムからの先行シングルとして、al.ni.coのデビュー曲をセルフカバー。D.I.E.(Key, Prog)、NARASAKI(G)が参加、電子音全開のインダストリアルロックに生まれ変わり、原曲の面影は全くない。新たなメロディも付け足された曲構成・展開も面白いものになっており、散々加速した末にピアノをバックに、クリアな声で静かに歌われるアウトロ部分も良い。ただ、原曲と共通したメロ・サビ部分については淡々と過ぎていく印象で、逆に言えば、メロディを付け足さなければこのアレンジでは成り立たなかったのだろうなあと感じる。いつか同じメンツで、このメンツでやることを想定して上杉が書いた新曲を聴いてみたいものだ(PATAを想定して書かれた「飛んで散れ」のように)。このmixもカッコイイけれど、「カナリア」同様、もうal.ni.coヴァージョンをライブでやらない、ということにはなってほしくない。
(2)は大昔からフェイバリットに挙げるNIRVANAのカバー。オケはほとんど完コピで、アレンジャーのクレジットが無いのはそのためか。個人的には原曲を凌駕していると思う。
15th Anniversary Album SPOILS (2006/12/08)
上杉昇 初のカバーアルバム
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- IT'S SO EASY (GUNS N' ROSES)
- TOY$! [scrambled mix] (al.ni.co)
- YARD OF BLONDE GIRLS (Jeff Buckley)
- SAME SIDE (WANDS)
- CAR SEAT (GOD'S PRESENTS) (Blind Melon)
- RAPE ME (NIRVANA)
- MY MY, HEY HEY (OUT OF THE BLUE) (Neil Young)
- OH ME (Meat Puppets)
- 世情 (中島みゆき)
- 寂しさは秋の色 (WANDS)
- PATIENCE (GUNS N' ROSES)
(カッコ内はオリジナル・アーティスト。 編曲:(1,2,6) D.I.E. (3-5,7-11) クレジットなし)
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2006年発表。「略奪品」と名づけられたカバーアルバム。ソロ以降のライブではお馴染みの(3)(8)、昔からフェイバリットに挙げていたGN'R、NIRVANA、BLIND MELON、中島みゆき等、取り上げられたアーティストに意外性はない。セルフカバーにしても15年のキャリアの中で節目となった曲である(10)(4)(2)が選ばれており、「リアリティにこだわった」という筋の通った選曲センスがまず素晴らしいと思う(さすがに(10)の収録には意表を衝かれたが…)。アレンジ面ではD.I.E.の手による、原曲の旨味をスパイス程度に残しつつデジタル色を強めてガラリと作り変えられた(1)(6)は素晴らしい出来。ますますこの上杉×D.I.E.×NARASAKIでのオリジナル曲を聴いてみたくなった。他の曲にアレンジャーの表記が無いのは何故だか分からないが、殆ど完コピの(3)(11)等、原曲に忠実なアレンジが多いためだろうか。『L.O.G』収録の「TANGO」のようにバンドサウンドで原曲の面影がないほどに作り変えたアレンジの曲が無いのが唯一残念な点といえば残念な点。ただし相変わらず別人かと思うほど歌声を使い分け、女性ヴォーカルとデュエットしている(5)、堀越信泰×向山テツが重厚な音の塊を作り出している(7)など、各曲聴き応えは十二分にある。2006年2枚目の名盤。
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